夜間のドライブは、昼間と比較すると大きく視覚情報が遮られるためとても疲れます。
そのまま疲労が蓄積すると、眠気が襲ってきたり集中力が途切れたりと大変危険です。
そこで今回は、そんな夜間ドライブを安全かつ快適に走るための小技をいくつかご紹介します。
ライトは基本的にハイビーム
普段、市街地を走る時は、対向車が頻繁に走ってくるため、ロービームにしているドライバーがほとんどでしょう。
ただし、郊外に出ればそれほど対向車とすれ違う事はありません。こういう時はロービームのまま走らずに、小まめにハイビームに切り替えて走るようにしてください。
ハイビームは前方100Mまで届くように設計されていますので、ロービームよりも大きな視界を確保することができます。
例えば、急な歩行者の飛び出しですが、これをハイビームによって数十メートル前から察知できれば、余裕をもって安全に停車することができます。逆に、ロービームを使っている場合は、歩行者をかわす事が難しくなります。
窓ガラスをキレイに
ハイビームと同じくらい大切なのが、窓ガラスの「汚れ」です。昼間はそれほど気にならなくても、夜間、対向車のヘッドライトでガラスに付着した油膜がギラギラと反射して、前方の視界を大きく遮る事になります。
また、うっすらと付着した水垢や黄砂なども、同様に対向車のライトを反射して視界を遮ります。
こういったトラブルを避けるには、普段から小まめに窓ガラスを掃除しておく事です。最近は携帯用の窓拭きも販売されています。これを車内に常備しておけば、いつでも気になった時にガラスを掃除する事ができます。
ガソリンスタンドでは、サービスとして窓ガラスを拭いてくれることがあります。頻繁にガソリン補給をしている人は、このサービスを有効に活用するだけで、常にガラスをキレイに保つことができます。ただし、これには一点注意して欲しい事があります。ガソリンスタンドによっては、雑巾に油分が付着したまま窓ガラスを拭くため、かえってガラスの油膜を広げることがあるのです。
秋ろーの経験では、およそ90%のガソリンスタンドで、こういった状態になります。セルフサービスのスタンドなら、こういったトラブルは避けられますが、フルサービスの場合はそうもいきません。そのため、ガソリンの注文と同時に素早く「窓拭きはいいです」と伝える必要があります。
自分のペースを守る
夜間を安全に走るためのスピードは、その人の年齢や技量、車の性能などで大きく異なります。
そのため、「ちょっとこの速度では安心して走れないなあ」と感じたら、自分が安全に走れる速度まで減速してください。
後続車両に乱暴なドライバーがいれば、減速した途端にガンガン煽ってくるかもしれません。こういう時は、無理に速い速度で走らずに、安全な場所に退避して道を譲ってください。
前車に付いていく
夜間のドライブが怖いのは、前方の視覚情報が遮られているからです。そのため、どのタイミングでブレーキングしたらいいのか、ハンドルをどれくらい切ったらいいのか分かりづらいのです。
こういった場合は、適当な前走車を見つけて追走するのが一番です。といっても、あまり速度の速い車に付いていくとかえって危険です。自分と同じくらいか、ちょっと遅い車を安全な場所に停車して待ちましょう。
前走者がいれば、ブレーキングやステアリングのタイミングを、後ろからつぶさに観察する事ができます。後は、そのタイミングに合わして走れば良いのです。
眠くなったらすぐに休憩を
人間は暗い場所にいると、眠くなるという特性があります。特に疲労が蓄積していたり、車内が快適な温度になっていると尚更です。
そのため、夜間ドライブをしていて睡魔が襲って来たら、安全な場所に車を停車して仮眠を取るのが一番です。
しかし、いつでも安全な退避場所が見つかるとは限りません。こういった場合は、なんとか眠気を覚ましながら退避場所を探すしかありません。
秋ろーの場合は、自分で頬をパンパンと容赦なく叩き続けたり、太ももを叩きます。どんなしつこい眠気でも、これでしばらくは誤魔化せます。この間になんとか退避場所を見つけてください。
ドライブ中に眠気が襲ってくるのは、「前日に充分な睡眠が取れていない」とか、「仕事の疲労が溜まっている」、「長時間ドライブなのに休憩していない」といった理由が考えられます。
夜間ドライブをする時には、可能な範囲でこういった原因を取り除くのも有効な手段です。