トヨタ自動車は、4月14日から開催される「ニューヨーク国際モーターショー」で、重量感溢れるスタイリングの新世代SUV「トヨタ FT-4X」を発表します。
この「FT-4X」という名前には、「未来のトヨタが作る4WDクロスオーバービークル」という意味が込められています。
ターゲットは、オンロードもオフロードも同じように楽しみたい、都市部に住むアクティブな新世代の若者たちです。
プラットフォームには「トヨタ TNGA Cプラットフォーム」が使われる
この「FT-4X」のプラットフォームには、すでにプリウスなどに幅広く使われている新世代の「トヨタ TNGA Cプラットフォーム」が使われます。
環境性能を追求した合理的なコンセプトのプラットフォームを使って、この遊び心あるれるコンセプトカーが作られているのです。
アメリカ・トヨタのデザイン拠点「Calty」が製作
デザインはアメリカ・トヨタのデザイン拠点「Caltyデザインスタジオ」で行われ、都市部に住む若者たちの意見が積極的に取り入れられています。
こういった都市部の若者たちは、「手軽さ」や「カジュアルさ」といった価値観を重視しており、「遊びに行こう!」と思いついたらすぐに行動に移す傾向があります。今回の「トヨタ FT-4X」は、こういった若者たちのニーズを狙ってデザインされています。
エンジンにはダウンサイジングされた小排気量の4気筒エンジンが搭載され、街中など市街地モードではキビキビとした加速を、坂道では余裕のあるパワーを発揮します。
前輪にはマクファーソンストラット式サスペンション、後輪にはダブルウィッシュボーン式サスペンションが装備されます。悪路用の低速ギアを持った4輪駆動システムが組み合わされ、高い悪路走破性を発揮します。ボディサイズは、全長4249mm×全幅1821mm×全高1623mm。スタイリングこの「FJクルーザー」に通じるものがありますが、実際のサイズはかなりコンパクトです。
FJクルーザーに似た、力強いスタイリング
トヨタの「FJクルーザー(在庫販売のみ・2017年現在)」のようなレトロな雰囲気を漂わす、力強いスタイリングを持ちます。
Saltyの社長、ケビン・ハンターは、「FT-4Xは、単にスタイリングが面白いだけの車ではありません。それは旅に本当の喜びと楽しみを見出し、本当の感動を体験するための道具なのです。」
続けて、「クロスオーバービークルを求める人が何を考え、何を求めているのかじっくりと考えた末に作り上げられた車です。FT-4Xは、街の中と外にそれぞれの楽しさを見出している人のための特別な車です。」とニューヨーク国際モーターショーの会場で述べています。
内外装には楽しい工夫が満載
ドアハンドルには取り外して使える水筒、ルームミラーには懐中電灯、センターコンソールにはノースフェイス製の寝袋が装備され、遊び心にあふれた楽しい内装デザインです。
この「トヨタ FT-4X」を企画したのでは、トヨタアメリカのデザインスタジオです。そのため、実際の市販化に向けた動きはまだありません。ただ、楽しい内外装やコンパクトなボディサイズ、パワフルで使い勝手の良さそうなパワーユニットなど、車好きの心をくすぐる工夫があちこちに施され、いやが上にも市販化がまちどおしくなってしまいます。