前回「渋滞の原因となる迷惑な違法駐車【運転のコツ】」として、渋滞の原因となる違法駐車について解説しました。
しかし、迷惑な違法駐車には「人の迷惑なんてどうでもいい」とあえて駐車しているどうしようもない人達と、「ここならそんなに迷惑にならないだろう」と、安易に駐車してしまい知らず知らずの内に人に迷惑をかけている違法駐車の2種類があります。
前者の場合は確信犯ですから、ちょっとやそっとの注意や助言ではどうすることもできません。ただ、後者のように安易に駐車してしまっている人たちの場合は、正しい情報を伝えることで迷惑な違法駐車を止めてもらえる可能性があります。
そこで今回は、想像するだけでは分かりづらい、迷惑になる違法駐車のポイントについて解説してみたいと思います。
迷惑な違法駐車になるかどうかは、その後の時間経過を想像してみる
他人の迷惑になる違法駐車は、その後の時間経過による車の動きを想像すると分かりやすいと思います。
例えば、バス停の反対側に違法駐車する場合です。バス停にバスは停まっておらず、どちらの車線にも車の量はまばらな時、反対車線になら違法駐車しても問題はなさそうです。
しかし、この後バスがバス停に入り、上下線の交通量が増えてくるとどうでしょう?たちまち、あなたの車と対向車線のバスに挟まれ、通行できる道路上の幅は1車線程度になってしまいます。交通量によっては、上下線共に渋滞してしまう恐れもあります。
店舗の反対車線の場合
これは、普通の店舗の前でも同じです。店舗の反対車線に車を停めて買い物をする場合、その後、店舗に商品の搬入を行うトラックが停車すると、上の場合と同じく、あなたの車とトラックによって道路上の通行できる場所は1車線程度となってしまうからです。駐車場の無い店舗の近くに停車する場合は、少し場所をずらして停車しましょう。
すでに反対車線に違法駐車の車両がある場所も、同じ理由で停めるべきではありません。この場合は、その後の時系列を想像するまでもありませんね。あなたの車と対向車線の車によって、道路上の通行できる空間が非常に狭くなるからです。反対車線に違法駐車がある場合、その車と互い違いになるように停車する必要があります。
枝道が本線に合流する場所
ちょっと想像しにくい場所としては、枝道が本線に合流する付近があります。この場合、対向車線からこの枝道に入ろうと右折待ちをしている車と、違法駐車しているあなたの車に挟まれ通行できる区分が非常に狭くなってしまうからです。右折待ちの車が反対車線に鼻先を突っ込めば突っ込むほど、通行出来る区分は狭くなります。
このように多くの場所では、その後の時系列の変化を想像する事で、自分の車が迷惑になるかどうか簡単に想像することができます。
また、どんなに想像をめぐらしても、思わぬ理由から人の迷惑になることはあります。その場合は素直に謝罪し、しっかりとその理由を記憶することで今後のトラブル防止に活かすしかありません。