渋滞が発生する主な原因には「自然渋滞」、「工事渋滞」、「事故渋滞」などの3つがあります。
「自然渋滞」は、言うまでもなく、交通量があまりにも多すぎて道路の許容量を超えてしまい流れが滞っていることが原因となる渋滞のことです。
「工事渋滞」や「事故渋滞」は、工事や事故が原因となり、片側交互通行や全面通行止めが行なわれているために起こる渋滞です。
ただ、この「事故渋滞」の中には、事故自体は交通の支障とはなっていないものの、その事故を見物するために速度を落とす車が原因となって発生してしまう「見物渋滞」という渋滞が含まれます。
目次
- 見物渋滞の原因
- 見物渋滞ほど腹の立つものは無い
- 事故の見物は事故の原因ともなる
- ブレーキが原因となるその他の渋滞
見物渋滞の原因
事故を見物する車は「ゆっくり様子を見たい」という気持ちから、多くの場合、軽くブレーキを踏んで速度を落としています。
交通の流れには「前の車が踏んだブレーキが後になるほどどんどんと増幅されて伝わる」という不思議な現象があります。そのため、ある程度の交通量があれば、見物のために踏んだ軽いブレーキが後続車両へと増幅されて伝わり、結果的に大きな渋滞を引き起こすことになるのです。
見物渋滞ほど腹の立つものは無い
仕事で急いでいる時や、レジャー帰りで疲れている時、ただでさえうんざりとさせせられる渋滞ですが、何十分も待ってようやく渋滞の先頭までたどり着いた時、その原因が単なる事故の見物によるものだったと分かった時ほど頭にくるものはありません。
発生してしまった渋滞については、個人の力ではどうする事も出来ませんが、せめて自分だけは事故の見物のためにブレーキを踏んで減速しないように気を付けたいですね。
事故の見物は事故の原因ともなる
また、この事故の見物という行為は、周りの車が事故に気を取られて注意散漫となっているため、二次的な事故を引き起こす原因ともなります。
そのため、こういう事故現場に遭遇したら、自分が事故に気を取られないように気をつけるだけではなく、周りの車の動きにも普段以上の気遣いが必要です。
ブレーキが原因となるその他の渋滞
交通の流れには「ブレーキを増幅して後続車へと伝える現象」があるといいましたが、これは何も「見物渋滞」だけに限りません。
坂道の登り始めでの自然減速や、トンネル入り口での暗さへの不安からブレーキを踏んで減速する行為なども、同じようにブレーキによる渋滞の原因となります。
坂道の登り始めでは意識的にアクセルを踏み増して速度を維持し、トンネルの入り口では無駄なブレーキングを控えるようする事で、無用な渋滞を防ぐことができます。