今回は「新型スバル インプレッサ G4 2.0i EyeSight」を試乗レポートいたします。
スバルインプレッサは、2014年のモデルチェンジで4代目となりました。また2015年にはマイナーチェンジが施されています。
今回のインプレッサには、5ドアハッチバックタイプに「スバルインプレッサスポーツ」、4ドアセダンには「スバルインプレッサG4」というサブネームが与えられています。
また5ドアベースのクロスオーバーSUVは「スバルXV」と呼称されます。
その他にハイブリッドモデルとして、「スバルXVハイブリッド」と「スバルインプレッサスポーツハイブリッド」の2車種がラインナップされています。
外観
全長4585mmX全幅1740mmX全高1465mmのボディサイズに、ホイールベースは2645mmとなります。
オーソドックスなセダンスタイルのボディです。
フロント周りは、インプレッサスポーツと共通のがっしりとした男らしい顔付きです。またマイナーチェンジで、フォグランプ周りにシルバーの加飾が施されています。
サイドビューは、若々しいイメージのインプレッサスポーツに対して、スポーティながらも保守的なプロポーションを持ちます。2.0iは実用的な16インチということもあり、足回りに若干迫力不足を感じます。
リアビューは、多角形を多用したアグレッシブなデザインのインプレッサスポーツと違い、リアウィンドウも普通の四角形となり端正で保守的な印象のデザインです。
内装
クラス標準的な質感の内装デザインです。インプレッサ系やレヴォーグで多用されている内装ですが、オーソドックスなデザインのため飽きるような事はありません。機能的で清潔感のあるデザインです。
また2眼タイプのメーターはサイズが大きく、視認性も高いです。
立ち気味のAピラー(一番前の柱)のおかげで、セダンとしては視界が広々としており、ボディの見切りも良好です。
前席は、サイズも厚みも標準的なシートです。またコシと硬さが適正なため、身体をしっかりと支えてくれます。後席はやや平板なデザインながら、最低限のホールド性は確保されており、中距離程度(50km)の移動なら問題ありません。
上級グレードの2.0i-Sにくらべると遮音性が低く、ロードノイズや風切り音が気になります。
エンジンとミッション
2L直列4気筒DOHCエンジンと、CVTが組み合わされます。
エンジンは、150ps/6200rpmの最高出力と、20kgf・m/4200rpmの最大トルクを発揮します。
JC08モード燃費は、16.2km/lとなります。
低速トルクがある使いやすいエンジンで、スポーツモードにするとさらに鋭い加速をみせます。日常使用では特に不足のない動力性能で、1340kgのボディを快適に走らせます。大人数人で緩やかな坂道を上りましたが、特にかったるい印象はありません。また、このスバル内製の2Lエンジンは、スポーツモードで高回転まで引っ張ると、独特の鼓動感を持ったサウンドを奏でます。
組み合わされるリニアトロニックと呼ばれるCVTは、キビキビと走ろうとするとレスポンスが悪くダイレクト感も少ないのですが、ゆったりと巡航する分にはとくに違和感はありません。
足回りとハンドリング
前輪にストラット式サスペンション、後輪にはダブルウィッシュボーン式サスペンションが装備されます。
マイナーチェンジでステアリング特性がクイックに変更されています。ドライバーの意図を正確に汲み取るリニアなハンドリングです。また、リアのブッシュを締め上げることで接地性を向上させており、安定感のあるリニアな操舵感です。路面に吸い付くように走ります。
低速では若干路面の段差を感じますが、不快な衝撃が上手く遮断されており長時間乗っていても疲れません。マイナーチェンジでサスの動きが良くなり、乗り心地もソフトになっています。速度を上げるとさらに滑らかさが増し、上質な乗り心地に変化します。
その他
アイサイトが第3世代に進化して、新しくアクティブレーンキープ機能が追加されています。さらにカメラがカラー化され、先行車のテールランプを正確に判別するなど性能の向上がみられます。
評価のまとめ
機能的にはインプレッサスポーツとなんら変わりはありませんが、若々しい5ドアハッチバックスタイルが気恥ずかしいという人には、こちらの4ドアセダンがオススメです。
またインプレッサG4のリアサスには、ライバルと違い、ひとクラス上質なダブルウィッシュボーンサスが装備されています。そのため、走りのしっかりしたオーソドックスなセダンが欲しいという人にもピッタリな一台です。
価格
価格 | 2,257,200円(税込み)