新型ランドローバー ディスカバリースポーツ【試乗評価】使い勝手の良いバランスの取れたスタイリング [CBA-LC2A]

今回は「新型ランドローバー ディスカバリースポーツ HSE LUXURY」を試乗レポートいたします。
フリーランダーの後継車種として、2015年に登場したプレミアムコンパクトSUVです。イヴォークとは基本設計を共有する兄弟車になります。

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外観

全長4610mmX全幅1895mmX全高1725mmのボディサイズを持ちます。またホイールベースは2741mmとなります。

イヴォークと全幅はほぼ同じながら全長は長く、全高も高められ、どっしりとした重厚感のある外観です。ただしディスカバリーほどの重厚感は高くなく、イヴォークとディスカバリーの良いとこ取りといった印象です。

フロントはイヴォークとほぼ同じフェイスながら、ヘッドライトやバンパーなどの細部の処理で差別化されています。

サイドに回ると、この2車のキャラクターの違いがはっきり分かります。キャビンを低めて薄くしたクーペライクなイヴォークに対して、ディスカバリースポーツは、ホイールベースと全長を伸ばし、全高を高める事で居住空間を拡大しいます。

また、イヴォークがすべてのピラーをブラックアウトしているのに対し、ディスカバリースポーツは、AピラーとCピラーをボディ色でコーディネイトし、オーソドックスなSUVスタイルを取っています。

リアはフロント以上に表情が違います。ちいさなリアコンビランプをあしらった、ニヒルでちょい悪のイヴォークに対して、優しく頼れるお兄さんといった感じのディスカバリースポーツです。

全体としては、イヴォークはモダンでスタイリッシュなイメージですが、ディスカバリースポーツでは、堂々とした安定感とシャープなスタイリングが両立されています。

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内装

内装デザインは、本革と木目が合わされた英国伝統のスタイルではなく、上質な本革とメタル素材に、上質な樹脂が組み合わされたゴージャスな内装です。
ただ、明るいベージュとしっとりとしたブラックの樹脂のコントラストに、古き良き英国流のセンスが感じられます。

イヴォークより全高が高くなっており頭上空間に余裕があります。しかし、基本はイヴォークと同じため、SUVとしては低めのドライビングポジションが取られます。

前席は、しなやかでがっしりとした質感の本革が、コシのある上質なウレタンを包み込む構造で、ストロークと厚みのたっぷりとしたシートです。
体圧を適正に分散してくれるため、疲労の蓄積も最小限です。

後席のシートも同様の構造で、さらにリクライニング&スライド機構を備えます。前席と共に、長距離移動も楽々とこなせる快適なシートです。

ホイールベースと全長が伸ばされており、オプションで3列目にシートを追加する事が出来ます。
この3列目シートはサイズも小ぶりで、床面と座面の高低差も小さく、体操座りの様な体制を強いられます。
あくまでも、緊急用として割り切った使い方が必要です。

全長がストレッチされた事により、ラゲッジの積載性はイヴォーク以上です。

車内の遮音性は高く、ロードノイズと風切り音の侵入も最小限です。

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エンジンとミッション

2L直列4気筒DOHCターボエンジンと、9速ATが組み合わされます。
エンジンは、240ps/5500rpmの最高出力と、34.7kgf・m/1750rpmの最大トルクを発揮します。
JC08モード燃費は、10.3km/lとなります。

車両重量は1920kgと、イヴォークより200kg近く重くなっています。

3.5L自然吸気エンジン並みのトルクを1750回転の低速で発生するエンジンと、スムーズでなめらかな9速ATが組み合わされ、1920kgの重量級ボディをスルスルと苦もなく加速させます。

また、このATにセットされたパドルシフトは変速レスポンスが高く、ダイレクトで気持ちのいい加速が楽しめます。

このパドルシフトを使ってシフトダウンすると、エンジンはリニアに高回転まで周り、上質で快活なエンジンサウンドを奏でます。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソンストラット式サスペンション、後輪にはインテグラルリンク式サスペンションが装備されます。

ハンドリングは軽快で、大きなボディを感じさせない素直な操舵フィールを持ちます。
切り始めの微小舵に対してもリニアに反応し、ゆっくりとしたロールスピードで、しっかりと路面を捉え続ける粘り越しの足回りです。

ただ、プレミアムSUVとしては少々味に掛けるステアリングフィールで、電動アシストのセッティング変更で、もう少し路面情報を伝える方向性を探った方がいいと思います。

19インチタイヤは、低速で路面の段差を忠実に拾う傾向があります。しかしサスのあたりは硬めながら、ストロークはたっぷりしており、適度なフラット感と落ち着いた乗り味を持ちます。

その他

その他のグレードでは3万円となる自動ブレーキが標準装備されています。

評価のまとめ

ラゲッジや居住空間は狭めながらスタイリッシュなイヴォークに対して、格好良さと使い勝手のバランスを取っているのがこのディスカバリースポーツです。

スタイリッシュなプレミアムSUVが欲しいけど、イヴォークではちょっと使い勝手が悪いと思っていた人にオススメの一台です。

価格

価格 | 7,000,000円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)