【試乗レポート】新型三菱デリカD:5 男らしい個性的外観としっかりした基本性能 [LDA-CV1W]

今回は「新型三菱デリカD:5 D-Power package (8人乗り)」を試乗レポートします。サブネームの「D:5」は5代目デリカという意味です。
2007年に登場後、マイナーチェンジを重ねながら熟成され、10年近くの長きに渡って販売されています。
初代アウトランダーのプラットフォームが使われています。

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外観

ミニバンというイメージが全く感じられない、唯一無二のがっちりとした男らしい外観です。
厳ついエアロとメッキパーツで差別化する、他社ミニバンとは全く違うアプローチで、オリジナリティに溢れています。

この直線基調のボディは、個性的というだけではなく「見切りの良さ」や「車両感覚の掴みやすさ」といった合理性の高さも合わせ持っています。
がっしりしたフロントバンパーとグリル、四角いフロントライトが力強い印象です。リアコンビランプは横長で安定感のあるどっしりとしたデザインです。

横から見ると、若干、最低地上高が上げられており、スポーティでワイルです。これは、実際に悪路走破性を高める効果もあります。それに伴って、バンパーも悪路で路面に接触しないように、角度を付けて切り上げられています。本格的な悪路走破性を持っている事が伺えるデザインです。

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内装

最低地上高が210mmもあるので乗り込むのに苦労します。家族にお年寄りがいる場合はサイドステップが必須装備となるでしょう。
しかし、そのせいで高いアイポイントを得ておりとても見晴らしが良いです。またボディも直線基調なので車両感覚も掴みやすいです。

高級感はありませんがシンプルで使い勝手の良い内装です。外観同様にラギッド感あふれるがっちりしたデザインで、まさに「大人のおもちゃ」といった感じです。
メーター周りは実用性第一のシンプルなデザインなのですが、かえって古さが感じられず最新の車と比べても見劣りしません。
ナビゲーションの位置はダッシュボードのちょっと上にあり、図らずも最新のナビと同じ使いやすい位置です。

Aピラーの根元にドアミラーがないので、死角は少なめです。
フロントシートはサイズが大きめでストロークもたっぷりです。適度なコシのもあり長距離でも疲れないでしょう。セカンドシートの造りも同様です。
サードシートはサイズは若干小ぶりながら、頭上高はたっぷりしています。近距離使用なら大人でも問題ないでしょう。

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エンジンとミッション

6速ATと2.2Lクリーンディーゼルターボが組み合わされています。このエンジンは出だしが少し緩慢ですが、坂道でもぐいぐい登る力強い低速トルクを持っています。ただストップ&ゴーが多い市街地だと、少しストレスが貯まります。
このディーゼルの太い低速トルクを有効に使って走るには、じわっとアクセルを開けるのがコツです。がばっと開けるとエンジンのおいしい所を外してしまいます。

加速時は若干エンジン音が大きくなりますが、巡航中はとても静かです。音質は昔ながらのディーゼルエンジンに近いものです。

足回りとハンドリング

ステアリングは重めの設定で、車高の高さから来るロールや腰高感は最小限に抑えられています。
アンダーブレースで引き締められた高い車体剛性と、路面追従性の高いトレーリングアーム式リアマルチリンクサスにより、足回りがドタバタするようなことは全くありません。

高いサスペンション剛性と、重い車体とが相まってどっしりとした重厚感ある乗り心地です。
また、優れた直進安定性と乗り心地の良さが両立しており、長距離を走っても安心です。

評価のまとめ

売れる商品が出ると一斉に同じ方向に進んでしまいがちな中、こんな独創的で魅力溢れる車が作られているというのは嬉しいことです。
すでに発売されてから10年近くが経っていますが、新たにクリーンディーゼルがラインナップされた事で魅力も増しています。
各部に設計の古さが見え隠れしますが、車体剛性を含めた基本がしっかりしていることもあり、長年の熟成が積もり積もって上質な乗り味を得ています。

主要諸元と価格

全長X全幅X全高 | 4730mmX1795mmX1870mm
JC08モード燃費 | 13.6km/l
価格 | 3,520,000円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)