新型 トヨタ・アルファード HYBRID SR(3代目)【口コミ・インプレッション】マイナーチェンジによって、静粛性と質感が向上 [DAA-AYH30W]

トヨタ・アルファード HYBRID SRのイメージ

今回の【口コミ・インプレッション】は「新型 トヨタ・アルファード HYBRID SR(3代目)」(写真は「MODELLISTA AERO KIT」装着車輌)。
2015年にフルモデルチェンジした、Lクラスのミニバン(5ドア)です。

日産がエルグランドで切り開いた「Lクラス高級ミニバン」という市場に、トヨタならではのアプローチで投入した意欲作。地道な研究と改良によって徐々に人気が高まり、現在ではそのエルグランドを大きく上回る販売量を達成。押し出しの強い外観と大きなボディが受け、ファミリー層から派手好みの若者、法人用途まで幅広いニーズを掴んでいます。

トヨタブランドでは最上級となる、ミニバンのフラッグシップモデルで、この他に外装イメージの異なる兄弟車「ヴェルファイヤ」も設定。

LクラスFF車用プラットフォームに、2.5Lツインカムエンジン+電気モーターを搭載。「E-Four」と呼ばれる電気式4輪駆動システムを装備して、全車フルタイム4WDとなります。高剛性ボディに高性能なダブルウィッシュボーンサスが組み合わされ、先代よりもさらに上質な車となりました。

2018年にマイナーチェンジを実施。内外装の小変更と安全性能の充実、一部搭載エンジンおよびトランスミッションの変更、グレード体系の整理などが行われています。

「モデリスタ」は、トヨタ自動車の子会社「株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント」が展開するカスタマイズ部品のブランド。「MODELLISTA AERO KIT」はそのモデリスタが企画・販売をするアルファード用カスタマイズパッケージです。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「【口コミ・インプレッション】のまとめ」をどうぞ。

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「新型 トヨタ・アルファード HYBRID SR」の外観

ボディサイズ、全長4950mmX全幅1850mmX全高1950mm。ホイールベースは3000mm(数値は「MODELLISTA AERO KIT」非装着車のものです)。

「MODELLISTA AERO KIT」装着車は、威風堂々としたアルファードの世界観をさらに強調するゴージャスなカスタムパーツキット。アルファードでちょっとした優越感を感じたい人にはオススメです。

フロント

トヨタ・アルファード HYBRID SRのフロント

重厚感あふれるフロントノーズに大型グリル、シャープなLEDヘッドライトが装備され、威風堂々とした押出しの強いフロントフェイスを構成。この顔が後に迫ってくるだけで、道を譲りたくなってしまいます。

「MODELLISTA AERO KIT」装着車には、シャープな「フロントスポイラー(メッキ)」、フォグランプ周りをゴージャスに演出する「シグネチャーイルミブレード(メッキ&LEDライナー)、ダイナミックな「フロントグリルカバー(メッキ)」、「ヘッドライトガーニッシュ(メッキ)」を装備。

サイド

短いノーズから傾斜を強めたAピラー、巨大なキャビン(居住空間)へと連続するダイナミックなスタイリング。

「MODELLISTA AERO KIT」装着車には、「サイドスカート」や「フェンダーガーニッシュ(メッキ・カーボン)、「ミラーガーニッシュ(メッキ)」、「専用20インチアルミホイール(切削光輝ブラック塗装)」を装備。

リア

トヨタ・アルファード HYBRID SRのリア

四角いリアエンドにぶ厚いリアコンビランプ(LEDシーケンシャル)。上質でありながら力強さも感じさせる後ろ姿です。

「MODELLISTA AERO KIT」装着車には、「リヤスタイリングキットA(リアスカート+スポーツマフラー)」および「バックドアガーニッシュ(メッキ)」を装備。

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内装

トヨタ・アルファード HYBRID SRの内装

ステッチの施されたソフトパッドにピアノブラック調パネル、シルバーパーツや木目調ガーニッシュを組み合わせた上質な室内。

センターコンソール最上段には、ナビゲーションなどを表示する大型液晶モニターを設置。その左右にはエアコン吹き出し口が配置され、遠く離れた後席にもしっかりと空気を届けます。エアコンは手探りの操作もしやすいダイヤル式。

メーターナセルには、ハイブリッド専用二眼メーター。大きくクッキリとした表示で視認性は良好です。

シート

トヨタ・アルファード HYBRID SRのシート

フロントシートは、肩まわりまでゆったりと包み込む大柄なシート。たっぷりとしたストロークと柔らかな表皮によって快適な座り心地です。

セカンドシートは、ショファードリブン(運転手付き)としての運用も可能で、快適性はフロントシート以上。ロングスライド機構やオットマン(足枕)が装備され、高級サルーンを超える居心地の良さを備えています。

サードシートは、この手のシートとしては標準以上。ややクッションが薄く、座面と床の高さも近いですが、中距離(30km)程度であれば十分快適に移動できます。

荷室

サードシートを使っていると、荷室には手荷物程度しかおけません。ただし、サードシートを折り畳めば、家族4人分のキャンプ道具でも余裕で積めます。

静粛性

マイナーチェンジによって遮音材が追加され、さらに防音性能の高い合わせガラスも採用。Lクラス高級セダンを超える静粛性能を持ちます。

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パワーユニットとミッション

2493cc・直列4気筒DOHCエンジン+電気モーターに、CVT(無段変速機)が組み合わされます。
エンジンは、最高出力152ps/5700rpm、最大トルク21.0kgf・m/4400-4800rpmを発揮。
また電気モーターは、最高出力211ps(前143ps/後68ps)と、最大トルク41.7kgf・mを発揮。
車両重量2150kg。JC08モード燃費は、18.4km/l(数値は「MODELLISTA AERO KIT」非装着車のものです)。

パワーユニット

2.5Lツインカムエンジン+電気モーターで4輪を駆動(フルタイム4WD)。3.5L・V6エンジンのような瞬発力は無いものの、この大柄なボディをスムーズに走らせるだけの十分なパワーがあります。

電気モーターのトルクフルな特性によって、出足もスムーズで軽快。エンジンの立ち上がりも自然で、段差の無いシームレスな吹け上がりをみせます。

急な坂道や加速を必要とする合流ポイントでも、力不足を感じることはありません。これよりもさらにパワフルな走りを求めるなら、3.5L・V6エンジン搭載車がオススメです。

トランスミッション

ハイブリッドシステム全体でCVTのような働きを担う「電気式無段変速機」を装備。

乗り心地とハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはダブルウィッシュボーン式サスペンションを装備。

乗り心地

装着タイヤは、225/60R17(「MODELISTA AERO KIT」装着車は、245/40R20)。

高剛性ボディに高性能なダブルウィッシュボーンサスが装備され、しなやかで快適な乗り味です。余計な振動が発生させないため、スッキリとした上質感もあります。

目地段差など路面の凸凹では、よく動くサスを使って鋭い衝撃も一発で収束。高速域での安定感が高くフラットな姿勢を維持するものの、荒れた路面ではややバタつきやすいです。

ハンドリング

軽いフィールを伴った、穏やかで自然なハンドリング。ややステアリングインフォメーションが希薄で操る楽しさはありませんが、「ロングドライブを安楽にこなす」といった目的にはあっています。

ワインディングをキビキビと軽快に走るなんて芸当は苦手。高い重心と重いボディによって、ラインを膨らませやすいです。

最小回転半径は、5.6m。大柄なボディの割に、結構小回りが効きます。

その他

先進安全技術には、単眼カメラとミリ波レーダーを使った「Toyota Safety Sense(第二世代)」を搭載。

このパッケージには予防安全技術として、衝突を予測して回避および被害軽減をはかる「自動ブレーキ(プリクラッシュセーフティ)」を。

運転支援技術として「ハンドル操作サポート(レーントレーシングアシスト)」や一定の車間を維持して設定速度で追従する「追従ドライブ支援機能(レーダークルーズコントロール)」、「自動ハイビーム」、「標識読み取りディスプレイ」といった機能を装備。

【評価レビュー】のまとめ

「トヨタ・アルファード HYBRID SR」は、トヨタが誇るLクラスの高級ミニバン。広々とした室内に押し出しの強い外観。スムーズでパワフルなハイブリッドシステム。しなやかで柔軟性の高い快適な乗り味を持った車です。

快適に長距離を移動するならこれほどピッタリな車はありませんが、その分、キビキビとしたスポーティさや走りの楽しさは希薄です。

「ちょっと威張りの効く押し出しの強い車が欲しい」とか、「ファミリーカーとして荷物や人がたくさん積める快適性の高い車が欲しい」、「重役用の社用車として実用性が高く上質な車を探している」なんてニーズにピッタリです。

中古車市場では

2017年式「トヨタ・アルファード HYBRID SR」で450万円前後。2015年式で400万円前後(2018年4月現在)。

新車価格

7,508,160円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)