新型 スバル・エクシーガ クロスオーバー7 Modern Style【レビュー】SUV化に伴って上質な乗り味を実現 [DBA-YAM]

スバル・エクシーガ クロスオーバー7のイメージ

今回の【レビュー】は「新型 スバル・エクシーガ クロスオーバー7 Modern Style」。
2008年に登場した、Mクラスのミニバン(5ドア)です。

空前のミニバンブームに触発され、流石のスバルもついに独自設計のミニバンを開発。それが今回の「スバル・エクシーガ」です。ミニバンといっても、ステーションワゴンのような背の低いルーフに、しっかりとした3列7人乗りシート。乗用車を思わせるヒンジドア。水平対向エンジンが組み合わされ、スバルならではの魅力を表現した個性あふれる車となっています。

ただし、その強い個性が災いして、箱型ミニバン全盛の日本市場において売上は今ひとつでした。

その後、2015年にビッグマイナーチェンジが行われ、ミニバンからクロスオーバーSUVへと大きくキャラクターを変更。最低地上高のアップと、SUVテイストあふれる内外装の装備。「クロスオーバー7」というサブネームも与えられています。このビッグマイナーチェンジには、販売のテコ入れとモデル寿命の延長という裏事情がありますが、それが功を奏して結構魅力的な車に生まれ変わっています。

ベースとなるプラットフォーム(基本骨格)は、4代目レガシィと同世代のモノ。これに一世代前の先進安全技術「EyeSight(ver.2)」を装備。一世代前といったも、プリクラッシュブレーキや全車速追従クルーズコントロールといった重要な機能は備わります。

バリエーションは、2.5L水平対向4気筒エンジン+CVT(4WD)のモノグレード。「Modern Style」は、2015年に追加された特別仕様車で、「2.5i EyeSight」をベースにシックな内装を装備した大人っぽいグレードです。

2017年12月で受注受付が終了し、翌2018年3月には生産も終了。現在は在庫分のみの販売となっています。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「【レビュー】のまとめ」をどうぞ。

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外観

全長4780mmX全幅1800mmX全高1670mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2750mmとなります。

フロント

重厚感たっぷりの大型グリルに、端正な角型ヘッドライト。リフトアップされた最低地上高(170mm)と、ボディ下回りをグルリと囲むアンダーカード(ブラック樹脂)が組み合わされ、SUVテイストあふれる力強いフロントフェイスです。

サイド

伸びやかなノーズに前後長の長いキャビン。ミニバンというよりもステーションワゴンに近いプロポーション。ブラック樹脂製のホイールアーチトリムが装備され、ダイナミックな印象を強めています。

リア

がっしりとしたヒップラインに、スポーティなルーフエンド・スポイラー。ワイド感を強調するL字型リアコンビランプ。大胆なカットでブラックアウトされたリアバンパー。重厚感の中にも上品さを感じさせます。

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内装

明るいタンカラーを標準色とするベースグレードに対して、「Modern Style」にはシックな「ダークブラウン」を採用。落ち着きのある大人っぽい空間が拡がります。

ステアリングは上質な本革巻きで、おしゃれなブルーグリーンステッチが施されます。

適切なポジションと見切りの良いボディによって取り回しも楽々、運転のしやすい車です。センターコンソール最上段には、燃費や時間を表示するインフォメーションディスプレイ。その直下にはナビゲーションモニター。エアコンはダイヤル式で手探りでの操作がやりやすいです。

シート

フロントシートは、ファブリック(ダークブラウン)と合皮(ブラック)のコンビシート。コシのあるクッションに柔軟性のある表皮が組み合わされ、腰の高い位置から太ももの裏にかけて包み込むように支えます。

セカンドシートにも、十分なサイズ感のシートを装備。足元、頭上空間ともに広々としており、大人二人で座っても十分なゆとりがあります。クッションには十分なストロークと柔軟性があり、疲労を溜めにくいです。

サードシートは背もたれの高さが低く、クッションもやや平板。それでも身体を支える機能は高く、中距離(30km)程度なら無理なく移動できそうです。

荷室

サードシートを使っていると、荷室には日帰り程度の荷物しか置けません。しかし、背もたれを折り畳めば、荷室容量を拡大(460L)してステーションワゴンのように使うことができます。

静粛性

室内にはしっかりと遮音材が施され、クラス標準以上の静粛性を確保。

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エンジンとミッション

2498cc・水平対向4気筒DOHCエンジンに、CVT(無段変速機)が組み合わされます。
最高出力173ps/5600rpmと、最大トルク24.0kgf・m/4100rpmを発揮。

車両重量1620kg。JC08モード燃費は、13.2km/l。

エンジン

レガシィにも搭載される2.5Lボクサー4ツインカムエンジンで、4輪を駆動(フルタイム4WD)。レスポンスの良さやここ一番でのパンチは無いものの、自然吸気らしいゆったりとしたパワーで余裕のある加速を見せます。

しっかりと細部に渡ってチューニングが施され、ノイズやバイブレーションも最小限に抑制。スムーズで上質な回転フィールです。

トランスミッション

ベルトとプーリーによって無段階に変速するCVTを装備。エンジン回転と車速の不自然な乖離も無く、スムーズで違和感の無い変速フィールを実現しています。

乗り心地とハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはダブルウィッシュボーン式サスペンションを装備。

乗り心地

しっかりとしたボディにストロークのたっぷりとしたサスが組み付けられ、穏やかで上質な乗り心地です。

スムーズなストロークで衝撃を柔軟に吸収。目地段差を通過しても不快なゴツゴツ感はほとんど発生しません。

路面のうねりを巧みに吸収してフラットな姿勢を維持、高速域でも高い安定性を示します。

装着タイヤは215/50R17。

ハンドリング

最低地上高のアップに伴って足回りのセッティングも全面的に見直され、ハンドリングのしっかり感やスムーズさが向上。穏やかで素直なステアリングフィールです。

ロールの出方が一定で挙動変化を予測しやすいため、ワインディングに持ち込んでも狙ったラインを外しにくい。クロスオーバーSUVというよりも、ステーションワゴンに近い動きを見せます。

最小回転半径は5.5mと標準的。ボディの見切りや見晴らしが良いため、取り回し性は良好です。

その他

先進安全技術は「EyeSight ver.2」を搭載。

このパッケージには、衝突の危険を察知して回避もしくは被害を軽減する「プリクラッシュブレーキ」、先行車に適切な車間を維持して追従する「全車速追従機能付きクルーズコントロール」、ブレーキとアクセルの踏み間違いによる誤発進を防ぐ「AT誤発進抑制制御」、車のフラつきや車線逸脱、先行車の発進を気づかずに停車している時、ドライバーに注意を促す「警報&お知らせ機能」といった機能が含まれます。

【レビュー】のまとめ

「スバル・エクシーガ クロスオーバー7 Modern Style」は、当初ロールーフ(背の低い)ミニバンとして開発された「エクシーガ」をベースに、最低地上高のリフトアップ(170mm)とSUVテイストあふれる内外装を装備したクロスオーバーSUV。元々のスタイリングがミニバンよりもステーションワゴンに近かったため、ワイルドなSUVテイストがよく似合います。

内装も上質になりひとクラス上の雰囲気。リフトアップされた最低地上高に伴って足回りも全面的に見直され、ストロークのたっぷりとした上質な乗り味を得ています。

元々、ミニバンとして設計されたボディをSUV化しているだけなので、室内スペースにも十分。サードシートを折り畳めば、ステーションワゴンのような使い方も可能です。

「家族のためにミニバンを買いたいが、所帯じみた雰囲気は嫌だ」とか、「走行安定性の高いクロスオーバーSUVを探している」といった人に最適な車です。

中古車市場では

2017年式「スバル・エクシーガ クロスオーバー7 2.5i EyeSight」で240万円前後。2014年式で220万円前後(2018年4月現在)。

価格

価格 | 2,754,000円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)