新型 スズキ スイフト スポーツ セーフティパッケージ装着車(4代目)【試乗評価】200万円以下で買える、本格的スポーツハッチ [CBA-ZC33S]

スズキ スイフト スポーツのフロント

今回は「新型 スズキ スイフト スポーツ セーフティパッケージ装着車(4代目)」を試乗レポート。
2017年にフルモデルチェンジした、コンパクトな5ドアハッチバックです。

2017年に発売されたスイフトをベースに、スポーティな足回りとパワフルなエンジンが奢られたホットハッチ。

ベースとなるプラットフォーム(基本骨格)には、新世代プラットフォーム「HEARTECT」が使われ、ボディ剛性の向上とともに70kgの軽量化も行われています。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「試乗評価のまとめ」をどうぞ。

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外観

全長3890mmX全幅1735mmX全高1500mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2450mmとなります。

標準グレードのスイフトから30mmのワイドトレッド化が図られ、ロー&ワイドで力強い安定感を得ています。その結果、5ナンバー枠に収まる標準モデルに対して、スイフトスポーツは3ナンバー枠となります。

フロント

凝縮感のあるフロントノーズに大きなシングルフレームグリルを装備。そこから放射状にフォグランプ用ベゼルと切れ上がったヘッドライトがレイアウトされ、やんちゃでスポーティな雰囲気を演出しています。

サイド

短く切り詰められた前後オーバーハング(ホイールからボディ端までの長さ)。スパッと垂直に切り落とされたフロントノーズと、がっしりとしたサイドパネル。浮遊感のあるフローティングルーフとが相まって、キビキビとした軽快感を感じさせます。

リア

スズキ スイフト スポーツのリア

小さく絞り込まれたキャビンに、ワイド感のあるリアコンビランプ。張りのあるヒップラインが一体となって、スポーティで安定した雰囲気を作り出しています。

ちなみにリアコンビランプはスイフト・スポーツ専用デザインです。

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内装

スズキ スイフト スポーツの内装

シックなブラック樹脂をベースに、赤いさし色が施されたスポーティなデザイン。シフトノブやシート、ステアリングとペダル類、メーター周りはスイフト専用デザインとなります。

眼前には砲弾型の二眼メーターが装備され、スポーティな雰囲気を盛り上げます。

シート

スズキ スイフト スポーツの前席

前席は、立体的な形状のセミバケットシート。頑丈なシェルにコシのあるクッションが組み合わされ、適度なホールと感のある快適なシートです。

後席はややシートバックの高さが低いものの、頭上、足元空間ともに、大人二人が座っても十分な余裕があります。

荷室

室内スペースに余裕を持たしているため、荷室スペースは少々狭めです。それでも家族4人で1泊2日旅行くらいなら十分可能です。さらに7:3でシートバックを倒して荷室を広げることもできます。

静粛性

重厚感のあるスポーティなエンジンサウンドが心地よく車内に響きますが、煩くて不快に感じるほどではありません。

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エンジンとミッション

1371ccの直列4気筒DOHCターボエンジンに、6速MTが組み合わされます。
エンジンは、140ps/5500rpmの最高出力と、23.4kgf・m/2500-3500rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量970kg。JC08モード燃費は、16.4km/lとなります。

エンジン

1.4Lのツインカムターボエンジンで前輪を駆動。1.6Lの自然吸気エンジンから1.4Lダウンサイジングターボに変更。先行して発売された「エスクード1.4ターボ」と同じエンジンが搭載されます。ただし、エンジンには専用チューンが施され、パワー、トルクともに向上しています。

2500回転という低速域からフラットなトルクを発生する力強いエンジンで、なによりもそのレスポンスの鋭さに驚かされます。アクセルを軽く踏み込むだけで瞬時に回転が上がり、必要なだけのトルク感を瞬時に得ることができます。

トランスミッション

マニュアル式の6速トランスミッションを装備。クロスレシオタイプのギア比で、最適なエンジン回転を保ってスパスパとスムーズに変速、ダイレクト感溢れる変速フィールを感じることができます。

乗り心地とハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはトーションビーム式サスペンションが装備されます。

乗り心地

モンロー社製のショックに、195/45R17の大径ホイールが組み合わされます。適度に引き締まったスポーティな乗り味ですが、モンロー社製ショックと溶接スポットの増した高剛性ボディによって、衝撃の角はしっかりと丸みが付けられています。

ハンドリング

トレッドが30mm拡がり安定感と踏ん張り感が高い。重厚感のあるスポーティなステアリングフィールで、僅かな操舵に対しても正確に反応、キビキビとした身のこなしで瞬時にノーズの向きを変えます。一体感のあるダイレクトな走りを楽しむことができます。

その他

レーザーレーダーと単眼カメラを使った、先進安全技術「セーフティパッケージ」を装備。衝突被害軽減ブレーキ「ティアルセンサー・ブレーキサポート」を始め、いくつかの安全装備がパッケージオプションとして用意されます(アダプティブクルーズコントロールや車線逸脱警報など)。

試乗評価のまとめ

コンパクトな5ドアハッチバック「スイフト」をベースに、スポーティな足回りとパワフルなエンジンが与えられたスポーツハッチです。

改良点は足回りやエンジンだけに留まらず、トランスミッションやボディ剛性、外観デザインにまでおよびます。スイフトの派生グレードというよりも、まったく別のモデルと言っても過言ではありません。

もちろん、スイフトの美点である高い居住性や使い勝手の良さもしっかりと引き継いでおり、実用性の高さとスポーツ性能を高い次元で両立しています。

「通勤や通学に使うコンパクトハッチを探しているが、週末はサーキットに出かけてスポーツ走行を楽しみたい」とか、「そんなに速度は出さないが、日常域でもスポーティな雰囲気を楽しみたい」といった人にピッタリな一台です。

車がどんどん高額になっている今、200万円以下でこれだけの内容を持った車が買えるのは驚くべきものがあります。加えて、オプションとはいえ、スポーツモデルに先進安全技術が用意されているのも嬉しいポイントです。

中古車市場では

価格

価格 | 1,922,400円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)