新型 ランドローバー レンジローバー ヴェラール 2.0 ディーゼル【試乗評価】ジャガー譲りの上質感あふれるスポーティな走り [LDA-LY2NA]

今回は「新型 ランドローバー レンジローバー ヴェラール ディーゼル」を試乗レポート。
2017年にフルモデルチェンジした、LクラスのクロスオーバーSUVです。

ベースとなるプラットフォーム(基本骨格)には、ジャガー初のSUV「ジャガーF-PACE」と同じものが使われ、エンジンは全グレード新世代のインジウム系に統一されます。

レンジローバーはSUV専門メーカーのため、一見、似たような車種が乱立しているように見えます。しかしこのヴェラールは、兄貴分のレンジローバースポーツとイヴォーグの間に挟まれ、中間グレードとしてしっかりとしたクラス分けが行われています。また、スポーティな「ジャガーF-PACE」をベースとしているため、レンジローバーファミリーの中では比較的重心が低くスポーティという特徴もあります。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「試乗評価のまとめ」をサクッと読んで下さい。

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外観

全長4820mmX全幅1930mmX全高1685mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2875mmとなります。

このヴェラールのデザインコンセプトは、リダクション(還元主義)。メッキやエアロパーツで飾り立てるのではなく、不要な要素を削ぎ落とすことで上質な美しさを作り出しています。よくいわれるところの「引き算の美しさ」というやつです。

フロント

ゆったりとしたラインで描かれたグラマラスなフロントノーズに、がっしりとした大型グリルと細目のヘッドライトが装備されます。SUVらしい重厚感を感じさせながらも、エレガントな佇まいを見せるフロントフェイスです。

サイド

FRベースの「ジャガーF-PACE」を基本骨格として使っているため、このヴェラールもロングノーズを活かした優雅なスタイリングが美しいです。

リア

低いルーフに小さく絞り込まれたリアエンド、細長く横一文字にレイアウトされたリアコンビランプが、優雅でスポーティなリアエンドを構成しています。

一見、別々に見るとよく似た感じを受けるイヴォーグとヴェラールですが、実際に並べるとその印象は大きく異なります。上質でクラシック、エレガントなヴェラールに対して、イヴォーグはモダンでコンパクト、スタイリッシュといったイメージが強いです。

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内装

モダンで上質な内装デザインに各種電子デバイスが組み合わされ、さしずめ近未来の高級車といった雰囲気です。

内装には「Touch Pro Duo」という液晶ディスプレイを装備。上段をナビなどのインフォメーションディスプレイとして、下段をエアコンやオーディオの操作パネルとして使う事ができます。

メーターナセル内にはデジタル液晶画面が装備され、鮮やかなTFT液晶ディスプレイによって速度や各種インフォメーションが表示されます。

シート

前席には、がっしりとした重厚感のあるシートが装備されます。表面には適度な硬さをコシがあり、体圧が集中して身体が痛くなることもありません。

後席にも前席同様に上質なシートが装備されます。やや頭上に窮屈感がありますが、実際に頭がルーフにつくわけではありません。足元には十分な余裕があり、成人男性二人が正しい姿勢を取って座ることができます。

荷室

荷室には広大なスペースが確保されています。家族4人であれば、荷物のかさばるキャンプも可能です。さらに、後席のシートバックを4:2:4で折り畳めば、商用バン並の広大な荷室空間が出現します。

静粛性

室内にはたっぷりと遮音材が施されており、プレミアムカーにふさわしい上質な空間が確保されています。

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エンジンとミッション

1999ccの直列4気筒ディーゼル・ターボエンジンに、8速ATが組み合わされます。
エンジンは、180ps/4000rpmの最高出力と、43.8kgf・m/1750rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量2020kg。JC08モード燃費は、14.4km/lとなります。

エンジン

2.0Lのディーゼルターボエンジンで4輪を駆動。43.8kgの巨大なトルクを使ってグイグイと力強く加速します。出足から高速域まで、パワー不足を感じさせることはありません。坂道や合流地点でも流れをリードして走ります。

4気筒のディーゼルエンジンながら、エンジンノイズ、バイブレーションともによく抑えられており、静かでスムーズな走りが可能です。

トランスミッション

ZF社製のトルコン式8速ATを装備。巨大なトルクを持つエンジンと組み合わされ、低い回転を保ちながらポンポンと速いタイミングで変速が行われます。静かでスムーズなトランスミッションです。

乗り心地とハンドリング

前輪にウィッシュボーン式サスペンション、後輪にはマルチリンク式サスペンションが装備されます。

乗り心地

しなやかでスポーティな足回りが与えられており、SUVとしては比較的重心も低くスポーティでフラットライドな乗り味です。このあたりは、ベースとなった「ジャガーF-PACE」の恩恵でしょう。

目地段差でも不快な衝撃を瞬時に減衰して、ヒタヒタとしなやかに走り抜けます。

ハンドリング

スポーティでしなやかなハンドリング。ステアリングセンターから僅かな操舵に対しても正確に反応して、気持ちよくコーナーをクリアします。

その他

障害物を検知すると自動的にブレーキを作動させる「自動緊急ブレーキ」。車線逸脱を警告を発する「レーンデパーチャーワーニング」。後ろ向きで駐車するときに便利な、壁までの距離を音で知らせる「リアパーキングエンド」、前車との適切な距離を保って追走する「スピードリミッター付きクルーズコントロール」などドライバーを補助する機能が豊富に装備されます。

試乗評価のまとめ

このヴェラールが登場したことにより、レンジローバーファミリーには、上からレンジローバー、レンジローバースポーツ、このヴェラール、イヴォーグと4つの車種がラインナップされています。しかし、それぞれがしっかりとキャラクター分けされているため、じっくりと選べば迷うことはありません。

その中でもこのヴァラールは、スポーティな「ジャガーF-PACE」をベースとしているため、重心の低いスポーティな走りが最大の魅力です。サイドビューにも、ジャガーの優雅な佇まいがどことなく感じられます。

スタイリッシュで比較的安価(あくまでレンジローバーファミリーの中で)な車がほしいなら「イヴォーグ」。エレガントで上質な内外装と、スポーティな走りがお好みならこの「ヴェラール」といった選択になるでしょう。

価格

価格 | 6,990,000円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)