車のガソリン代を節約したいのなら、なるべく安いガソリンを探して入れると同時に、エコドライブによって無駄なガソリンの消費を抑えることも必要です。
ガソリン代を節約するには、ガソリン価格と燃費効率の両面から考える
安いガソリンを探すと言っても、ただ安ければそれで良いというものではありません。しっかりと自分でそのガソリンの燃費を計測し、1ヶ月にどれくらいのガソリン代がかかっているのか、トータルで計算して比較する必要があります。
燃費の良いガソリンの選び方については、下の記事が参考になります↓
エンジン回転をなるべく低く保つ
エコドライブによってガソリン車の燃費を向上させるには、基本的にはエンジン回転を上げすぎず、周りの交通の妨げにならない範囲で緩やかに加速、および減速を行うことが重要です。
ATであれば、「エコモード」にスイッチを入れておくだけで十分ですが、マニュアルの場合は、トルクが不足したり、ギアがガリガリと異音を立てない範囲で早め早めにシフトアップしてやる必要があります。
ただし、一番燃費の良いエンジン回転数はそれぞれの車によって違います。一般的に力のある大排気量エンジンは「燃費の良いエンジン回転数」が低く、小さなエンジンを積むコンパクトカーの場合は「燃費の良いエンジン回転数」が高いという傾向があります。
といってもそんな細かい事を一々考えながら運転をする必要はありません。車を加速させる時は、周りの迷惑にならない程度に緩やかに加速し、減速するときもエンジンブレーキを使って緩やかに減速してやれば十分です。
逆に強い加速力を得るためにガッとアクセルを強く踏み込んだり、信号の手前で急にブレーキングをするような乱暴な運転を繰り返していたのでは、たちまち燃費は悪化してしまいます。
また、60km/hで巡航する場合は、軽くアクセルに右足を置いて最小限のアクセル開度で一定速度を保つ事が大切です。
暖機運転は最小限に
毎朝、出発の前に暖機運転を行っているという人の場合は、その暖機運転を控えるだけでさらに燃費を向上させることができます。
最近の車は電気制御で高度に制御されているため、エンジンを始動して、メーター内の警告表示を確認したり、周りの安全を確認しているだけで十分な暖機運転を終えることができます。
後は水温計が動き出すまで、ゆっくりと穏やかな運転を心がけるだけで十分です。1ヶ月もすれば、これだけでかなりのガソリンを節約することができます。
近所へ行くなら、徒歩か自転車で
近くのコンビニに行く時、面倒くさいという理由でわざわざ車を運転して行っている人はいませんか?
こんな無駄な運転を控えるだけでも、かなりのガソリンを節約することができます。ガソリンエンジンは十分に温まることで最適な性能を発揮するように作られています。そのため、エンジンが十分に温まらないような近距離に限って車を使っていると、燃費効率が著しく悪くなるのです。
こういった乗り方は、自動車自体にもダメージを蓄積していきます。自動車という機械は、一度始動するとある程度の距離を連続して走った方が、機械とオイルがしっかりと馴染んで調子が良くなるという特性を持ちます。
近所のコンビニに行くような超短距離でチョコチョコ乗っていると、自動車の寿命を大幅に縮めてしまう事になるのです。
燃費の良いコンパクトカーを購入する
これから車を買う予定がある人は、燃費の良いエコカーや、ハイブリッドカー、電気自動車を購入することで燃費を向上させることもできます。
ただし、車両本体価格の高いハイブリッドカーや電気自動車を購入して、高くなった車輌価格分を燃費効率で取り返すのは容易ではありません。
そのため、ガソリン価格と車両本体価格をトータルで考えてお金を節約するなら、燃費が良く車輌本体価格の安い「ヴィッツ」や「フィット」などのコンパクトカーを購入するのが一番という事になります。
どうしても欲しい車があるという場合は、「その車種のなかで一番燃費の良いグレードを選ぶ」という方法もあります。一般的に大排気量でターボやスーパーチャージャーの付いている車は燃費が悪く、自然吸気エンジンで排気量が適度に小さいほうが燃費が良い傾向にあります。
ただし、最近は「ダウンサイジングターボ」といって、パワフルな走りと燃費効率を両立した新しいコンセプトのエンジンが流行っています。こういったターボエンジンはターボが付いているからといって、必ずしも燃費が悪くなるわけではありません。
そうなると、車による燃費の違いを比較するには、やはりカタログ数値を比較するのが一番という事になります。カタログ数値は実燃費と必ずしも同じになるわけではありませんが、車同士の燃費を比較するには十分活用できます。