中古車を買取専門店やディーラーに持ち込んで査定をしてもらう時、外装の洗車や内装の掃除をしっかりとやっておく事で、いくらか買取価格がアップすることがあります。
というよりも、「ドロドロの外観とゴミだらけの車内では、その車が本来持っている買取価格を得ることができず、通常よりも低く査定されてしまう」といった方が正しいかもしれません。
汚い車に良い評価は付きにくい
例えば、あなたが友達の車に乗せてもらう時のことを考えてみてください。「車内がゴミだらけでなんだか臭い、加えて外装も水垢や泥で汚れ放題」といった状況では、あまりいい感情は抱かないのではないでしょうか?
これは買取業者も同様で、そんないい加減な管理をしている車に、正統な査定額を付ける気にはならないという事です。
こんなささいな事で査定額を下げられてはたまったもんではありませんね。こういったトラブルを避けるには、買取業者やディーラーに自分の愛車を査定してもらう時は、あらかじめキレイに洗車や掃除を済ましておくという事が大切です。
洗車の具体的な手順
洗車といっても何も特別な事はありません。普段通りに外装を水とシャンプーを使って洗い上げ、水気を拭き取ったら、念入りにワックスやコーティングを掛けてピカピカに磨くだけです。これまでの車との思い出を振り返りながら洗車すれば、いつもよりキレイに仕上がるはずです。
内装については、ダッシュボードを水拭きして、余裕があれば艶出し剤で磨き上げます。フロアマットのホコリや泥もキレイに洗い流し、しっかりと乾燥させてください。フロアマットの下にはホコリや泥が溜まっているはずですから、家庭用の掃除機やコイン洗車場にある大型掃除機を使ってしっかりと吸い取っておきましょう。
忘れがちなのが、グローブボックスやトランクルームの中の荷物です。いらない物や小物であってもそのまま放置せず、全部車外へと片付けておきましょう。また、子供がいるお家の場合は、子供が貼ったステッカーがいたるところに放置されているかもしれません。こういったものも、キレイに剥がして跡が残らないように糊も完全に除去しておきます。
洗車以外の部品交換は不要
車を査定に出す前の準備はこれで十分です。ワイパーやブレーキ、エンジンオイルの交換などは必要ありません。エンジンルームについては、エンジンクリーナーで洗浄するという手もありますが、電装部品に水が掛からないようにマスキングをするなど、結構気を使う作業になります。
そのため、査定の前に特別な洗浄をするのではなく、「普段から点検の時に軍手で軽く見える部分を拭く」といった作業をしておくだけで結構きれいになります。
ボディの修復や古いタイヤの交換も不要
洗車をしていると、車の外装に付いたキズや凹みが気になるかもしれません。しかし、査定に出す前にこういった部分を補修する必要はありません。確かに、キズや凹みがあれば多少査定額は下がりますが、その補修のために使った費用を査定額のアップで取り戻すことはできないからです。
これは使い古したタイヤも同様で、タイヤを新品に交換しても、それに見合った査定額のアップな望めません。
ただし、タイヤがパンクして小さなスペアタイヤをはめている場合は別です。どんなにボロボロのタイヤでもいいですから、スペアタイヤを標準タイヤに交換しておいてください。それだけで、ぐっと査定額をアップすることができます。もちろんこの時も新品のタイヤに交換する必要はありません。あくまでもタダ同然のボロいタイヤを探すのが重要です。