近々、秋ろーの愛車レガシィB4が車検を迎えます。そこで今回は、この時調べた事を元にして、車検費用をなるべく安く上げる方法について紹介します。
車検費用に含まれる法定費用は、一円たりとも安くならない
車検の費用には、車検手数料や部品代などの他に、2年分の税金と保険(初回は3年分)といった法定費用が含まれます。
レガシィB4の場合は、自賠責保険料として25830円に、自動車重量税が24600円。これに印紙代が加わり、法定費用の合計は51530円となります。
こういった法定費用は車検の時にどうしても必要となるコストですので、ここからいくら頑張っても節約することはできません。
その他の車検費用
この他に、車検の費用としては、車検の代行手数料や整備費用、部品代といったものが加算されます。今回のレガシィB4の場合は、整備費用として27756円、点検パックを含んだもろもろの手数料として78445円が必要です。
この手数料の中には、完成検査技術料4320円とテスター機器使用料4320円、検査更新手数料8640円が含まれます。
ディーラーで車検費用を安く済ませるには、整備内容の細かな見直しが必要
ここから費用を削ろうとすれば、点検パックや、整備費用の見直しをするしかありません。
まず点検パックには、車検の基本料金として31428円が含まれますが、これ以外の費用は定期点検や1年後のオイル&フィルター交換など、今すぐ必要とならないコストも含まれます。トータルでみればお得感はありますが、当座の車検費用を減らすにはこれを削るのが一番効果的です。
点検パックをやめて車検の基本料金のみをお願いすると、47017円安くなる計算です。ただし、点検パックには車検の時のオイル&フィルター料金も含まれますので、実際にはこの料金を引いた38000円程度のコスト削減になります。
そのほかに安くなりそうなのは、整備費用です。この内容を精査すると、ヘッドライトのクリーニング&コート5400円と、簡易ボディコーティング2700円などすぐに必要とならないものも含まれています。これを整備項目から削除すれば、さらに8100円のコスト削減が可能です。
全部で46100円のコスト削減が可能に!
このように車検費用全体を精査することで、38000円プラス8100円で、合計46100円のコスト削減が可能でした。当初、ディーラーで車検の見積もりを依頼した段階では、車検費用として157731円が計上されていましたが、このコストダウン分を計算にいれることで、111631円とかなり安い費用で済ませることが可能となります。
格安車検はそれほどお得ではない!
ただし、これはディーラーで車検を通す場合のコスト削減案です。ここからさらに車検費用を削減しようとすれば、ディーラー以外の場所で車検を通すことを考えなければなりません。
最近は「格安車検」という車検サービスを良く見かけます。これは、ガソリンスタンドや全国チェーンの専門業者が行うサービスですが、確かに額面上の費用は安くなるものの、費用が安くなるにはそれなりの理由があります。
例えば、ディーラーで車検を通す場合には、基本的な車検費用に加えて、細やかな整備や部品交換の費用が含まれます。これに対して格安車検の提示価格には、基本的な車検費用しか含まれていないため、ディーラーと同じように部品を交換しようとすると、それなりの費用が掛かってしまうのです。
ただし、ガソリンスタンドの場合は、車検を通すことで「その後のガソリン価格が安くなる」といったオプションが付くこともあります。費用を計算する場合は、こういった部分も含めて計算しておきましょう。
街の整備工場を使う
この他には、街の整備工場で車検を通すという方法もあります。このような場所では、一般的にディーラーよりも幾らか安い価格で車検が通せる事が多いです。
ただし、親切で仕事が丁寧、かつ手数料が安い整備工場を探すには、地道に自分の足で廻ってみるしかありません。信頼できる整備工場の探し方については、以下の記事が参考になります↓
参考:ドレスアップやチューニング、ショップを選ぶ時の注意点【カスタマイズ】
信頼できる整備工場を見つけることができれば、部品交換を伴うような整備でも圧倒的な安い価格で作業をしてもらうことができます。
例えば、ディーラーで新しい部品と丸ごと交換してしまうような修理でも、整備工場では安い再生部品を使ったり、修理部品に一手間加えることで安く修理を行う場合があります。もちろん、「状況が許せば」という但し書きがつきますが。長年の経験と勘を使って、このような柔軟な対応ができるのが整備工場最大のメリットです。