新車をディーラーで購入する場合、ちょっと車に興味のある人であれば、「プリウスなら200万から300万くらい」とか、「ヴィッツなら100万から200万くらいあれば買えるだろう」と大体の予算を想定することができます。
また、あまり車に興味の無い人であっても、しばらくカタログやメーカーのホームページを眺めていれば、それなりの相場観がついてくるものです。
これに対して中古で車を購入する場合は、「どれぐらいの予算があれば、どういった車が買えるのか」普通のユーザーが想定するのはちょっと難しいものがあります。こういった中古車には、様々な年式と程度、グレードや装備されるオプションによって、細かく値段が付けられているからです。
そのため、中古で車を購入する場合は、「コンパクトハッチバックで100万円くらい」と言う具合に、予め大まかな予算と車種を設定した上で車を選ぶことが大切です。ただ、それでも予算内でお目当ての車が見つからない場合は、状況に合わせて柔軟に予算を変更するしかありません。
中古車の「値下がり」を利用してお目当ての車を買う
「予算を変更するのは嫌だが、この車を諦めることもできない」といった強い拘りが生まれてしまった場合は、中古車ならではの裏技が使えます。
その裏技とは、「購入時期を後ろにズラす事で、中古車の値下がりを待つ」というものです。中古車は新車と違って、「登録された時から時が立てば経つほど価格が安くなるという」という特徴があります。
そのため、まったく同じ内容、同じ年式の車であっても、時が経てば経つほど安く買うことができるようになるのです。もちろん、「今、目の前にあるこの車がどうしても欲しい」という場合はこのテクニックは使えません。また、「今すぐ車が必要だ」とか、「待つのだけはどうにも性に合わん」というセッカチな人にも向かないテクニックです。
値下がり率は、おおよそ1年で10%~30%程度となることが多いです。「ヴィッツ1.3F」の場合は、一年前のモデルが130万円。二年前のモデルが100万円。三年前のモデルが80万円という具合です。一年目の値落ちが一番大きく、その後徐々に寝落ち率は低下していく傾向にあります。また、この間にフルモデルチェンジやビッグマイナーチェンジが行われれば、さらにこの平均値を超えた値下がりが期待できます。
今すぐ買いたいけど、予算が足りないという人には
「1年も2年も待ってたらおじいちゃんになってしまうわ!」というセッカチな人には、中古車ディーラーの自動車ローンがオススメです。
ただし、中古車ディーラーのローンは、そのディーラーによって様々な年利が設定されています。そのため、「同じ車種を同じ支払い期間で購入したのに、まったく支払い額が違う」という事がおこります。
こういったトラブルを防ぐには、各中古車ディーラーを廻っている間に、それぞれのディーラーの年利も同時に調べておく事です。
また、銀行や農協の自動車ローンを利用できる人なら、そちらのローンの方が年利が安くなることが多いです。中古車ディーラーのローン利率と合わせてチェックしておきましょう。