日本では6歳未満の子供に対して、チャイルドシートやベビーシートの着用が義務付けられています。
ただ、ドライブ中に周りの車を見回してみると、子供にチャイルドシートを装着しないどころが、車内をピョンピョンと飛び回っている子供もいます。
子供がチャイルドシートを嫌がって大暴れする事もあるでしょうが、しばらく装着し続けていれば、「車に乗る時は必ずチャイルドシートに座る」という事が習慣として身につきます。それまでは根気強く装着し続けてください。
参考:チャイルドシートが6歳まで義務化された理由とは?【運転のコツ】
良いチャイルドシートの選び方
子供にチャイルドシートを装着するにあたって、どんなチャイルドシートを購入するべきでしょうか?
ホームセンターやディスカウントショップに行けば、1万円前後から用意されています。しかし、チャイルドシートは安全のために装着する装備ですから、ここは少し高くなってもしっかりとした商品を選びましょう。
一番確実なのは、車を買ったディーラーで売られている商品です。これなら車との相性はピッタリですし、万が一の保証も心配いりません。
その他の場所で買うなら、しっかりした構造を持つ国産品がオススメです。例えば、「コンビ」や「アップリカ」、「タカタ」であれば、営業実績も長く信頼度も高いので安心です。
ただしタカタの場合は今後、株主が変わりますので、後継商品がどうなるかは未知数です。
また、車輌、チャイルドシート共に「ISO FIX」という規格で作られている場合は、メーカーに関係なく、そのまま装着する事ができます。
最近のほとんどの車には、この規格が採用されています。自分の車に「ISO FIX」の金具が取り付けられている場合は、この規格を目印にチャイルドシートを選んでください。
6歳以上になっても、身長が140cm以下の場合はチャイルドシートを!
また、6歳上であっても身長の低い子供の場合は、肩ベルトが首に掛かってしまいます。この状態で事故に遭うと、子供は重症を負うことになります。
だからといって肩ベルトを外して腰ベルトだけで固定していると、今度は腹部に過大な衝撃が掛かります。
大人用のシートベルトは、140cm以上の身長に対応するように設計されていますので、最低でも子供がこの身長に達するまではチャイルドシートを装着してください。
チャイルドシートの無償貸出制度を利用する
ベビーシートやチャイルドシートをしっかりと装着しようとすると、子供が大きくなるたびに頻繁に買い替える事になります。そのため親にとってこれが大きな負担となります。
地方自治体によっては、無償でチャイルドシートを貸し出してくれるところもありますので、一度自分の住んでいる自治体に問い合わせてみてください。
また交通安全協会によっても、チャイルドシートの無償貸出を行っている所があります。免許更新の度に律儀に協会費を払い続けている人は、こういった時にしっかりと元を取りましょう。
こんなシートベルトの使い方は危険!
子供の身体にシートベルトが合わないからといって、親の膝に子供を乗せてシートベルトを装着する人がいます。
これなら子どもの首にベルトは掛からないし、子供の機嫌も良くなると良いことづくめの様に思われます。
しかし、この状態で事故に遭うと子供の身体には自分の体重と親の体重、さらにこれに車の加速度が上乗せされて、何トンもの衝撃がベルトに集中してしまいます。
子供さんの安全を考えるなら、こんな無理な方法を使わず、体型にちゃんと合ったチャイルドシートを装着して車に乗せてあげてください。