定額が定められた高価な商品でありながら、車には「その時期によって価格が変動する」という特徴があります。
価格が変動するといっても、実際に定価が変更されるわけではありません。「値引き」や「オプションのおまけ」によって、実質的な価格が変動するという事です。
今回は、この「実質的な価格が安くなる時期」について、いくつか紹介しておきます。「近々車を買う予定がある」という人は、是非ご覧ください。
6月、7月と、11、12月のボーナス時期
6月、7月の夏のボーナス時期と、11月、12月の冬のボーナス時期は、多くの日本国民にとって、普段よりも多くの収入が見込める月です。
そのため、「ちょっと現金があるから、パパ、車買っちゃうぞ!」という人も多く、これを狙ってディーラーも販売攻勢を仕掛けてきます。
さらに、この時期に合わせてメーカーからは、「10台売ると、200万円」といった販売奨励金がディーラーに支払われます。
その結果、ディーラーはこれを原資として、普段よりも積極的な値引き交渉が可能となります。つまり、ユーザーからすると、値引き交渉を上手くやる事によって、普段よりも安い価格で車を買うことが出来るのです。
同時にこの時期は、営業マンに対しても普段よりキツ目のノルマが課されますので、相乗効果でより多くの「値引き」や「おまけ」が期待できるという訳です。
決算期の9月と、3月
企業には決算期というものがあります。そのため、その時期の成績を良くするために、「決算ギリギリで最後の追い込みを掛ける」という事が行われます。
これは自動車ディーラーも同様で、ディーラーの決算期となる「9月」と「3月」には、その時期の売上成績を上げるため積極的な販売攻勢が仕掛けられます。
そのため、この時期にディーラーで交渉すると、比較的良い条件で車を購入することができます。具体的には、より多くの値引きや、オプション装備のおまけを勝ち取りやすくなるのです。
買い時には例外もある
ただ、こういった車の安くなる時期については、いつでも同じ様に存在する訳ではありません。
例えば、秋ろーが今の車を買った時ですが、この時はボーナス時期に合わせるため、11月から12月に掛けて交渉に挑みました。しかし、どのディーラーに行っても、なぜか全く値引きの意欲がみられません。
実はこの少し前、消費税の増税が行われ、その飛び込み需要を見越してディーラーとメーカーでは販売奨励金を前倒しで投入していたのです。
つまり、この時の秋ろーはちょうど駆け込み需要が一服した無風状態の時に、たまたま運悪く来店してしまったという事になります。
こういう時は、次の決算時期まで購入を延期したほうが無難ですが、時間的余裕が無かったため、止むを得ず僅かな値引きで購入してしまいました。
このように自動車には、「値引き」や「おまけ」の多くなる「買い時」が存在します。あなたが次の車を購入する時は、是非この時期を狙って購入してみてください。
また、こういった時期は「オプション50万円分値引き!」といった特別仕様車が設定されることもあります。値引き交渉が苦手という人は、始めからこういった車を狙うという手もあります。