新型 アルファロメオ 4C スパイダー【試乗評価】ミッドシップらしい美しい外観と、ダイレクト感溢れる楽しい走り [ABA-96018]

今回は「新型 アルファロメオ 4C スパイダー」を試乗レポート。
ベースとなるクーペボディの「アルファロメオ 4C」は2014年にデビュー。その後2015年に「4Cスパイダー」と呼ばれるオープン2シーターが追加されました。

超軽量フルカーボンモノコックフレームに、「ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデ」に搭載される1.7Lツインカムターボエンジンが組み合わされます。

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外観

全長3990mmX全幅1870mmX全高1190mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2380mmとなります。

ノスタルジックな味わいを残す、ロー&ワイドのスポーティなルックスです。

フロント

低く身構えたノーズに、「ミト」や「ジュリエッタ」などと共通性のある、楕円形の穏やかなヘッドライトが組み合わされます。レーシーなイメージを感じさせながらも、少しユーモラスなフロントフェイスです。

これに対してクーペモデルは、ブラックベゼルにドット状のLEDが組み合わされた、スパルタンなデザインのヘッドライトが装備されます。

サイド

短いホイールベースに、前後に短く切り詰められたオーバーハング。大胆にカットされたルーフにはカーボン製のロールバーが装備され、軽快感のあるスポーティなサイドビューを構成しています。

ファストバッククーペから、ミッドシップらしい垂直なリアウィンドウを持つ事となり、クーペモデル以上にレーシーで楽しい雰囲気を感じさせます。

リア

大地を力強く踏みつけるように張り出したリアフェンダー。極端に小さなリアウィンドウが小気味よく対比されます。有機的なボディラインとアナログ感たっぷりのリアコンビランプが組み合わされ、エロチックな大人の色気を醸しています。

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内装

ウェストラインが低く、フロントスクリーンが大きく開けているため、前方の見晴らしは良好です。

上質な樹脂に本革素材、メタリックパーツがセンスよく組み合わされ、スポーティで大人っぽい内装デザインです。

シート

薄型のバケットシートが装備されます。しなやかな表皮にコシのあるアンコが組み合わされ、座り心地は以外に快適です。適度にサイドサポートがあるため、スポーティなドライビングにもしっかりと対応しています。

荷室

エンジン後方に小さなトランクスペースが確保されます。以外に容量があるため、2人で1泊旅行くらいであれば充分に可能です。

静粛性

風切音とロードノイズ、勇ましいエンジンサウンドなどが盛大に車内に侵入してきます。といっても、始めから静粛性などは期待していませんので、気になることはありません。

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エンジンとミッション

1742ccの直列4気筒DOHCターボに、6速ATが組み合わされます。
エンジンは、240ps/6000rpmの最高出力と、35.7kgf・m/2100-4000rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1060kg。JC08モード燃費は、12.1km/lとなります。

エンジン

ミッドシップに搭載される1.7Lのツインカム・ターボエンジンで後輪を駆動。軽量ボディに低速からたっぷりとしたトルクを発生するエンジンが組み合わされ、ダイナミックな加速を味わえます。

エンジンサウンドは低速域から乾いた重低音を奏でつつ、回すほどに澄んだバリトンへと変わる勇ましい快音です。

トランスミッション

6速のデュアルクラッチ・トランスミッション。ダイレクト感あふれるスポーティなフィールで、マニュアルモードで引っ張れば、エンジンの美味しい所を選んで意のままに加速することができます。

操作方法も独特です。通常シフトレバーのある場所には、4つのコントロールスイッチがひし形にレイアウトされます。発進時には「1」のボタンを押し、その後、「A」を選べばオートマチックモード、「M」のボダンを押せばマニュアルモードを選択する事ができます。

さらにその下にある「d.n.a.」のトグルスイッチを操作すれば、「d」でダイナミックモード(スポーティなモード)、「n」でナチュラルモード(スムーズさを重視)、「a」でオールウェザーモード(悪天候時のスタビリティ重視)を選ぶことができます。また、「d」ボタンを数秒間長押しする事で、「Alfa Eaceモード(レーシーなモード)」が解き放たれます。

足回りとハンドリング

前輪にダブルウィッシュボーン式サスペンション、後輪にはマクファーソンストラット式サスペンションを装備。前後ともにスタビライザーで強化されます。

足回り

高剛性ボディに引き締まったスポーティな足回りが組み合わされます。ダイレクト感溢れるスパルタンな乗り心地ですが、角に適度な丸みがあるため不快な印象はありません。

ハンドリング

路面からのインフォメーションを最大化するため、ステアリングアシストの類は一切装備されません。そのため、今時の車としてはびっくりする位ハンドリングが重たいです。

ステアリングを数ミリ操作しただけで、中立付近からリニアに車が反応。ドライバーの意思に対して忠実に答える、ダイレクトなハンドリングです。

評価のまとめ

高価な軽量フルカーボンモノコックフレームに、ジュリエッタににも搭載される1.7Lツインカムターボエンジンが搭載され、ダイレクトでスポーティな走りを味わうことができます。

この4Cスパイダーの魅力は、その素晴らしい走りに美しい内外装が組み合わされることです。車を選んでいると、どうしても何かを妥協しなければならないのですが、この車の場合は、その3つ同時に満たすことができるのです。

ただし、実用性を重視する人や「車なんて走ればそれで良い」という人には何の価値も無い車です。また、少々高い値段も気になりますが、車の成り立ちを考えると決して高すぎるというモノではありません。

多少懐に余裕があって、「走りの楽しい美しい車を探している」という人にオススメしたい車です。

価格

価格 | 8,490,000円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)