高速道路を走行中、万が一車が故障して動けなくなった時は、ハザードを点灯して車をなるべく路肩に寄せて停車します。
ただし、ハザードだけでは後続車両に充分な情報が伝わりません。そのため、三角表示版や発炎筒(発煙筒)を併せて使用する必要があります。
特に高速道路上では、道路交通法によりこの事が義務付けられます。
車が故障して動けなくなったら?
路肩に車を停車したら、同乗者を安全なガードレールの外に退避させます。次に三角表示版や発炎筒を、車から50m以上後方に設置します。設置する時は、本線上を歩かず、ガードレールの外を移動してください。
三角表示板は、風で飛ばされないようにしっかりと固定してください。発炎筒も同時に設置しますが、ガソリンなど発火性のある物質が飛散している場合は使わないでください。
設置が終わったら、ドライバーも速やかにガードレールの外へ退避してください。
一度、三角表示板を組み立ててみる
三角表示板の設置は、トラブルが起きてから設置しようとしても、辺りが薄暗かったり、雨で手元が滑ったり、精神的に慌てていたりすると中々上手くいきません。
そのため、三角表示板を購入してトランクに設置したら、予行演習を兼ねて、なんでも無い日に一度組み立ててみてください。組立方法自体はそれほど難しいものではありません。説明書を見ながら組み立てれば簡単です。
一度組み立てた経験があれば、万が一の時、辺りが薄暗かろうが精神的に不安定であろうが、比較的簡単に組み立てることができます。
発煙筒の使い方
発炎筒の携帯は法律で義務付けられているため、どんな車にも必ず装備されています。普通の乗用車であれば、助手席の足元に装備されている事が多いです。分からない場合は、取扱説明書で確認するか、ディーラーで直接尋ねてみてください。
発炎筒の使い方は、まず本体をひねりながら外したら、お互いを逆に向けて差し込みます。次にキャップを外してキャップ先端の「スリ薬」を発炎部に擦り付けます。
すると勢い良く発炎部から炎と煙が立ち上りますので、そのまま三角表示板の手前辺りに設置してください。炎は大体「5分程度」に渡って燃え続けることができます。
ただし、トンネル内ではドライバーの視界を煙が遮るおそれがあります。くれぐれも使用しないでください。
三角表示板と発煙筒の設置が終わったら、速やかに道路管理者に連絡する
高速道路では1kmごと(徒歩で10分程度)に必ず非常電話が設置されています。三角表示版や発炎筒を設置して安全な場所に退避したら、これを使って速やかに道路管理者に連絡しましょう。移動の時は安全なガードレールの外を歩いてください。
もちろん自分の携帯電話で連絡してもかまいません。万が一に備えて、ディラーや保険会社、JAF、ネクスコなどの道路管理者の連絡先を携帯に登録しておくと安心です。