このコーナーでは、連続して「ガス欠」の予防と対処法を紹介してきました。今回はしっかりと注意していたのにも関わらず、ついうっかりガス欠に陥ってしまった時の、最後の最後、とっておきの荒業をご紹介します。
小まめに燃料計を確認してガス欠を防ぐ! | 高速道路【運転のコツ】
ガソリンがほとんど無い!そんな時の対処法 | 高速道路【運転のコツ】
ガソリンが完全に無くなってしまったら?
突然、路上でガス欠に陥ってしまったら、通常はJAFに救援を頼むか、近くのガソリンスタンドまで歩いていってガソリンを購入するしかありません。
ただし、この方法は身近にに連絡する手段があるか、歩いて行ける距離にガソリンスタンドが無ければ成り立ちません。
自分で携帯用のガソリン缶を用意しておき、その中に緊急用のガソリンを入れておくという方法もありますが、手間を考えると現実的ではありません。
また、そこまで用意周到な準備ができる人であれば、そもそもガス欠に陥ることはないでしょう。
最後の荒業「ビニールホース」とは?
そこで万が一に備えてできるお手軽な方法が、ビニールホースの用意です。長さは3メートルくらいもあれば充分でしょう。
ガス欠に陥った時、親切に停車してくれる車があれば、すかさずこのホースを使って救援を依頼します。
次に相手の車を自分の車の横、給油口がすぐ側に来るように停車してもらいます。車を並べたらホースの片方を相手のガソリンタンクに突っ込み、もう片方を自分の口に入れ、勢い良く吸い込んでください。ただし、この時吸い込み過ぎて飲み込まないように注意が必要です。ホースの2/3位までガソリンが来たら、ホースの口を指で塞いで自分の車のタンクへ突っ込みます。
ビニールホースが半透明なモノであれば、簡単にガソリンの位置が確認できて便利です。
これを何度か繰り返すだけで、近くのガソリンスタンドまで自走できる程度のガソリンが手に入ります。ガソリンを入れてもらったら、正確なガソリンの量は分かりませんので、お礼の気持ちも込めて、ちょっと多めにガソリン代を払っておいてください。
この方法の欠点と注意点
ただし、この方法にはいくつかの欠点があります。
相手の車が軽油で自分がガソリンであれば、燃料として使うことはできません。この逆も同じです。ただし、レギュラーとハイオクであれば、出力が僅かに落ちるだけで大きな問題にはなりません。
使用したホースをそのまま車内に戻すと、車内が汚れてしまいます。頑丈なビニール袋に入れバケツに収めるか、ケースを用意しておいた方が無難です。
よっぽど大らかな人でなければ、自分の大事な車に得体の知れないホースを入れる事には抵抗があるはずです。そのため、断られる可能性は高いでしょう。
ちょっと確実性は下がりますが、止まってくれたドライバーに携帯の通じる場所まで行ってもらい、救援を要請してもらうのが現実的な対処法です。
親切な人であれば、近くのガソリンスタンドまで乗せてくれるかもしれません。
このように連絡手段の無い場所でガス欠に陥ったら、出来る手段は限られます。こうならないためにも、普段からの燃料計の確認が重要なのです。