初代 ホンダ フィット 1.3A(2004年)【旧型レポート】バランスの良いコンパクトカー [DBA-GD1]

初代ホンダフィット

今回の旧型レポートは「初代 ホンダ フィット 1.3A(2004年)」です。
この初代ホンダ・フィットは、2001年にデビューしたコンパクトな5ドア・ハッチバックです。

ラバルはトヨタヴィッツと日産マーチです。長いホイールベースと少し大きなボディによる広々とした室内、ホンダらしいクラスレスな魅力があいまって、当時は高い人気を誇っていました。

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外観

全長3845mmX全幅1675mmX全高1525mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2450mmとなります。

ボディバリエーションには、4ドアセダンの「アリア」と、この5ドアハッチバックの2種です。5ドアハッチバックは日本製ですが、「アリア」はホンダのタイ工場で作られていました。

フロント

ワンモーションフォルムの短いノーズに、半月型の大きなヘッドライトが装備され、おちょぼ口のグリルと相まって「ユーモラスな」フロントフェイスです。

サイド

短いノーズと前後に長い大きなキャビン、前後オーバーハングの極端な短さは、長いホイールベースを限界まで室内空間に活かしている証拠です。

リアでキックアップされるショルダーラインと、メリハリのあるボディラインによって、ズングリしたフォルムの中にもキビキビとした軽快感が生まれています。

リア

ステーションワゴンのように垂直に立ち上がったDピラー(前から4番目の柱)と、丁寧な造形のリアコンビランプ、立体的な面を組み合わせて作られたリアエンドによって、重厚感のある端正なリアビューです。

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内装

コンパクトカーとしては質感が低く、少しプラスチッキーな印象です。メーターナセルには大きな3連メーターが装備され、高い視認性を持ちます。

高めのドライビングポジションが確保されており、ボディの見切りは良好です。ただし、Aピラーが太すぎて斜め前方の死角がとても大きくなります。そのため、右左折時は首を大きく動かして安全確認する事になります。

長いホイールベースと優れたパッケージングにより、車内には広々とした空間が広がります。

シート

立体的な形状のフロントシートです。クッションにコシが足りませんが、中距離(30km)程度の使用であれば問題ありません。

リアシートも中距離専用といった感じです。足元、頭上空間ともに窮屈ですが、大人が座るだけのスペースはしっかりと確保されています。

荷室

ハッチバックボディとしては、たっぷりとした容量の荷室です。特に高さ方向の余裕が大きいため、積み方を工夫すれば家族4人で2泊3日旅行くらいは平気です。

シートバックを倒せば、荷室をさらに大きく拡大することができます。

静粛性

ロードノイズ、風切音ともに大きめです。エンジンノイズは1.5Lの方が小さいです。

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エンジンとミッション

1339ccの直列4気筒SOHCエンジンに、CVT(無段変速機)が組み合わされます。
エンジンは、86ps/5700rpmの最高出力と、12.1kgf・m/2800rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量は1000kgで、10モード/10・15モード燃費は、24.0km/lとなります。

エンジン

1.3Lのシングルカムエンジンが搭載されます。いかにもホンダらしい高回転まで気持ちよく回る扱いやすいエンジンです。上級グレードにはさらに力強い1.5Lエンジンが搭載されますが、街中など日常領域であればこの1.3Lエンジンで十分です。

トランスミッション

力強い低速トルクを持つ1.3Lエンジンを活かして、低速域から中速域までフィットをキビキビと走らせます。

CVTならではのクセが強く、加速感とエンジン回転がずれる「ラバーバンドフィール」を感じさせます。アクセルオフで不自然にエンジンブレーキが掛かるため、ぎくしゃくとした印象が拭えません。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソン式サスペンション、後輪にはリジッドアクスル式サスペンションが装備されます。

足回り

高速走行時は車体が安定せず、フラフラと落ち着かない挙動を示します。特にステアリングの中立付近の落ち着きが足りない印象です。

若干硬めの足回りで、路面の衝撃をコツコツと車内に伝えます。といっても不快なほど硬いわけではありません。

ハンドリング

ステアリングが軽く、小回り性能も高いため、車庫入れや切り返しでは簡単に車の向きを変えることができます。

長いホイールベースにも関わらず、適切に足回りが引き締められているため、キビキビとして切れ味の良いハンドリングを持ちます。

評価のまとめ

若々しく都会的な印象のコンパクトカーです。気持ちよく吹け上がる1.3Lエンジンに、効率の良いCVTが組み合わされ、使い勝手も文句ありません。

長いホイールベースとガソリンタンクを床下に収納する優れたパッケージングにより、車内には広々とした空間が広がります。

多少、乗り心地に硬めの印象がありますが、キビキビとしたフィールを好む人には、かえってこういった乗り味の方が喜ばれます。

制約の多いコンパクトカーにおいて、値段と性能を高い次元でまとめ上げたバランスの良い一台に仕上げられています。

価格

新車当時の価格 | 1,207,500円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)