「補助標識」とは、その名の通り、本標識の意味を補助するために設置されている小さな標識のことです。
例えば、「駐車禁止」や「一時停止」など本標識の下に、横長の小さな文字標識で「日曜・休日を除く」とか「9-16」などと表示されているのがそれです。
補助標識は本標識に複雑な意味を与える
この「補助標識」が本標識に組み合わされると、様々な細かい規制を表示することができますが、その分、ドライバー側から見れば表示が複雑で分かりにくいという事になります。
通常、三叉路で「青字に左右の矢印標識」が示されていれば、「直進不可、左右に進め」という意味になります。
しかし、この本標識の下に補助標識で「日曜・休日の8-17」という表示があれば、「平日や夜間は直進してもいい」という意味が加わります。
この補助標識をうっかり見逃していると、予想外の動きをする車を前にして混乱してしまうかもしれません。対向車が一方通行になっている場合は、事故の可能性もあります。
このようなトラブルを避けるには、標識を確認する時は必ずその下の「補助標識」も同時に確認するというクセを付けるしかありません。
補助標識は、わずか3文字で全く逆の意味を伝える
ただし「8-17」という表示であれば、文字が小さく見にくいという事はあるものの、瞬時に意味を読み取ることはさほど難しいものではありません。
これに対して「日曜・休日の8-17」と、「日曜・休日を除く8-17」という2種類の補助標識は、わずか3文字の違いだけで意味が全く逆になるという、非常に分かりにくい補助標識です。
といっても机に座ってパソコン上の文字を眺めているだけなら、さほど難しさの実感は無いでしょう。しかし、補助標識を確認する場面は、運転中のわずかな時間に限られます。それもいつまでも同じ標識を注視していられるほどの余裕はありません。
常に移り変わる交通状況の中で、対向車や歩行者、信号機などを確認しながら、その中で同時に補助標識を確認し、一瞬で意味を読み取らなければ間に合いません。
素早く確実に補助標識を確認するには
ただし、いつもこのような忙しい確認作業を行っているとかえって危険です。よく通るみちであれば、あらかじめ補助標識を記憶しておき、無暗に細い路地には入らないといった事も大切です。
見知らぬ路地に入り込めば、それだけ交通事故のリスクを増やすことにもなります。
秋ろーの場合はこの「補助標識」を確認するとき、頭の中に四角い週間スケジュール表を拡げます。「日曜・祝日」と表示があればこの部分を黒く塗りつぶし、「8-17」と表示があれば、日曜・祝日の縦軸でこの部分を黒く残します。
「除く」という文字が入れば、「日曜・祝日」以外の部分を黒く塗りつぶし、「8-17」の部分にあたる縦軸を黒く残します。
これで一瞬にして頭の中に通過していい時間が表示されるという仕組みです。始めはちょっとややこしいかもしれませんが、何回かやるうちに簡単にできるようになります。