赤信号で停車する時、正しいATギアの位置は「D」か「N」か?【運転のコツ】

BMWのAT

AT(オートマッチクトランスミッション)は、本来、ドライバーがエンジン回転と車速に合わせていちいち操作しないといけない「ギアチェンジ」を、自動車が自分で判断して勝手にやってくれる便利な装置です。

20年くらい前であれば、「MTより価格が高い」とか、「MTより燃費効率が悪い」なんてデメリットもありましたが、今では燃費効率も改善され、はじめからMT車を生産していないモデルも多いんで価格も気になりません。

そんなこともあって、現在では軽自動車から高級車まで、ほとんどの車がAT装着車になってます(特に日本や北米ではAT比率が高い)。

ただし、「ギアチェンジが自動化されている」といっても、最低限の操作(駐車の時は「P」に入れるとか、後退の時は「R」に入れるとか…)はいります。

そんな操作の中でも、ちょっとだけ判断に迷うのは、渋滞で一時的に停止している時や、信号が「赤」の時など、短い時間の停車じゃないでしょうか。こんな時は止まるたびに「P」に入れた方が良いのか、それとも「D」ポジションのままでブレーキをしっかりと踏むのか、考え出すと夜も眠れなくなりそうです。

「D」ポジションのままでブレーキを踏んでいると、パワートレーン全体に無駄な負担を掛けているような気もするし、かといって、止まるたびに「P」に入れ直すのもトランスミッションに悪いような気がしちゃうんですよねえ。

そこで今回の【運転のコツ】では、そんなATの操作方法について、状況に合わせてどうするのがベストなのか詳しく解説したいと思います。

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ATのギアポジションは、「D」ままフットブレーキを踏むのが基本!

夜間に、渋滞や「赤」信号で短い停車をする時、ブレーキランプの光で後続車両が眩しくならないようにと、ギアを「N」とか「P」に入れて、パーキングブレーキを作動させる人がいます。最近の人にしては他者に配慮のある優しい人だと思いますが、「車の耐久性」や「燃費」、「交通安全」の上では必ずしもベストな行為といはいえません。

停車するたびにギアを「N」に入れると、トランスミッションに無駄な負担を与えることになりますし、頻繁な「ゴー&ストップ」を想定していない外国車であれば、さらに負担は大きいです。

ギアを「N」とか「P」に入れることによって、燃費効率が良くなるような気もしますが、実際にはそれほどでもありません(最近の車は停車状態を検知して燃料消費を最適化しているから)。逆に「エンジン回転が上がって燃費が悪くなる」という可能性も考えられます。

無駄な操作をすることによって、発進の時、ギアを「D」に入れ直すのを忘れるなんて事もあるでしょう。これでは、発進するのが遅れて逆に後続車両の迷惑となりかねません。後続車両がせっかちな人の場合は、信号が青に切り替わると同時に発進して「あなたの車にぶつかる」なんてことも考えられます(信号が「青」になる前からジワジワと前進し始める人も珍しくないです)。

なもんで、短い時間の停車は「シフトを(P)に入れたままでフットブレーキを踏む」が正解なんです。

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状況によっては、ギアを「P」に入れた方が良い場合もある

てな具合で、多くの場合はギアを「D」に入れたまま、フットブレーキを確実に踏んでいれば問題ありません。

ただし、状況によってはシフトギアを「P」に入れ、パーキングブレーキを作動させておいた方が安全な場合もあります。

例えば、あなたの車が横断歩道の手前で停車しており、たくさんの歩行者が間断なくその横断歩道を渡っている時です。こんな状況で万が一、ブレーキベダルに乗せた右足が滑ったり、突然、後の車が追突してきたらどうなるでしょう。車が前に飛び出して、歩行者とぶつかってしまうかもしれません。

その他には、工事中や突然の事故で路上に停車する時も注意が必要です。こんな状況では、後から走ってくる車もそこに車が停車しているなんて予想してません。特に車列の一番後にあなたが停車している場合は、後続車両に追突される可能性が高いです。こんな時は、シフトギアを「P」に入れてサイドブレーキを引くと共に、ハザードを点滅させて停車していることをしっかりとアピールしましょう。

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全く進まない大渋滞の場合

はじめにも言ったとおり、少々の渋滞であればATを「D」に入れたままフットブレーキを踏むのが基本です。といっても、あまりにも渋滞が激しくてなかなか車が前に進まない場合は話が違ってきます。

こんな状況でATを「D」に入れたままフットブレーキを踏みっぱなしにしていると、思った以上に右足が疲れてしまうからです。疲れはその後の運転にも支障をもたらしますし、「右足が緩んで車が不意に走り出す」なんて事にもなりかねません。

そういった状況であれば基本からは外れますが、ATを「P」に入れてパーキングブレーキをキッチリと作動させておくのがベストです。大渋滞の場合は、ずーと前方の車からゆるゆると動き出すのが分かるんで、それから再スタートの準備をしても十分間に合います。わざわざ、フットブレーキを踏んで、すぐにスタートできるようにしておく必要は無いんです。

ジワジワ渋滞には「左足ブレーキ」を

ただし、「大渋滞」といっても「車がちょっと進んでは止まり、またしばらくすると動きだす」なんて亀の歩みのように進む「ジワジワ渋滞」の場合はちょっと厄介です。ATを「D」に入れたまま、止まる度にフットブレーキを踏んでいたんでは右足が疲れちゃいますし、かといって停車の度に「P」に入れてパーキングブレーキを作動させるのも現実的じゃありません。

こういう短めの停車と発進が間断なく繰り返される渋滞の場合は、基本操作をベースにしながらもちょっとした小技を挟むのが効果的です。

具体的には、ATを「D」に入れたまま右足でフットブレーキを踏むんですが、停車が長引きそうな場合は(前の車の動きを見ていれば大体分かります)フットブレーキを左足に踏み替えて右足を休ましてください。これだけで右足の疲労度はグッと減少します。

といっても、普段使い慣れない左足での微調整は無理なんで、「左足でブレーキを踏みながら走る」なんて芸当はやめましょう。あくまでも、「車を完全に停止させ続けるためだけに使う」というのがポイントです。

それから、ブレーキペダルを踏む時は「ブレーキペダルに対して足を真っ直ぐに向け、親指の付け根でペダルの中心をしっかりと押さえつける」というのも大切です。この基本がしっかりと頭に入っていれば、左足でも十分なブレーキ操作ができます。

ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)