
スーパーの駐車場では、狭い場所を多くの車と人が頻繁に行き交うため、普通の路上では考えられないようなトラブルが起こります。
そこで今回は、こういったスーパーの駐車場で「トラブルを避けるために注意する点」について詳しく解説したいと思います。
買い物を運ぶための台車
スーパーには、店内で買い物をしてから駐車場の車まで、重い荷物を運ぶための「台車」が用意されています。
この台車は敷地の広いスーパーでは無くてはならない便利なアイテムですが、使い方を誤るとトラブルの原因となる事があります。
例えば、他の買い物客が自分の車に荷物を積んだあと、その場に台車を放置している場合です。台車は背が低く目立ちにくいため、バックで駐車していると気づくことができず、接触してしまうことがあります。薄暗い大型スーパーの立体駐車場では尚さら見えにくくなります。
こういったトラブルを避けるためには、シフトをリバース(後退)に入れてから初めて後方を確認するのではなく、目的の駐車スペースに接近している段階からしっかりと障害物の有無を確認するしかありません。
もちろん、自分がこの台車を使った後はそのまま放置せず、しっかりと台車の待機場所に返却しておく事も大切です。
この他に、台車から自分の車に荷物を積み込んでいる時にも注意して欲しい事があります。台車は、重量が軽く誰でも動かせるように設計されているため、車の近くに置いて荷物を積み込んでいると簡単に動いて車に傷を付けることがあります。これを防ぐには、台車のキャスターに設置してあるストッパーを使って、台車をしっかりと固定してから荷物を積み込んでください。
コンクリート製の輪留め
この他にスーパーの駐車場で気をつける事は、駐車スペースにある「コンクリート製の輪留め」です。
スーパーの狭い土地を有効に使い、最大限の駐車スペースを設置しようとすると、駐車スペースは「縦」「横」「斜め」と不規則に並んでしまうことがあります。
こんな駐車場に薄暗い時間になって進入すると、足元に設置してある「輪留め」に気づくことができません。
徐行で進入していれば、この輪留めに車が乗り上げたとしても車が大きく上下するだけで済みます。ただし、ある程度以上の速度で乗り上げるとこの輪留を地面から剥ぎ取ってしまい、剥がれた輪留が妙な具合に車のアンダーフロアにひっかかって、車に想定外のダメージを与えてしまいます。
輪留が剥がれないとしても、足回りに大きなダメージが加わる事は避けられません。
こういったトラブルを防ぐには、駐車場を徐行で走行するのはもちろんの事、無暗に駐車スペースをショートカットして横切る事も控えた方が賢明です。
身体障害者専用駐車場
スーパーの「身体障害者用駐車場」には、一般のドライバーは駐車することはできません。しかし、こういった駐車場にはなぜかいつも健常者の車が停まっており、身体障害者が利用しにくいといった困った現状があります。
「身体障害者専用駐車場」は多くの場合、店舗近くに設置されているため、移動する距離が少なくてすむという利点があります。加えて駐車スペースの左右には、車椅子を出し入れする為のたっぷりとしたスペースがとられています。
逆に考えると、車椅子から車へとスムーズに乗り降りするには、こういった広々としたスペースが必要だという事でもあります。
そのため、健康な人はこういったスペースに車を停めず、遠くのスペースに駐車してもらいたいものです。
ただし、健常者の車でも、怪我を負った家族や高齢者、妊婦などを乗せている場合があります。本来なら許可証を携帯する必要がありますが、年に一度乗せる機会があるとか、怪我の間だけ利用するといった場合には、許可証の事を知らない人もいます。
そのため、単純に健常者の車だからといって無暗に注意したり、冷ややかな目で見るのも考えものです。