スピード取り締まりが行われている場所には、ある一定のパターンや特徴があります。
もちろん、常に法定速度で走っていればこのような事に注意する必要はないのですが、取り締まりが行われやすい場所は同時にスピードを出すと危険につながりやすい場所でもありますので、覚えておいて損はありません。
トンネルの出口
トンネルの中は、水はけを良くするため中心部分が少し高くなり、出口に近づくにしたがって緩やかに下り坂となっています。
そのため、トンネルの出口に近づくと車は自然に加速していく事になります。また、トンネル内は障害物が無く、加えて薄暗いためスピード感覚が狂って加速しやすいという特徴もあります。
同時に、トンネルの出口付近は横風などで急にボディが不安定になる場所でもあります。そのため、パトカーの有無に関係なくトンネルの出口では速度を出しすぎないように注意したほうが無難です。
低い制限速度が設定されている市街地の狭い路地
東京には首藤高速道路や幹線道路など、速い速度が設定されている道路もありますが、市街地の路地などに進入すると20km/h制限や、30km/h制限の路地が結構あります。
こういった路地では、小さな子供がいつ路地から飛び出してくるか分からないため、いつでも止まれるスピードで走るのが常識です。
しかし、中にはこういった路地を近道のためのショートカットとして使い、常識はずれの猛スピードで通過するドライバーもいます。
こういった輩を取り締まるため、路地にはパトカーが隠れて取り締まりをしていることがあります。
立体交差の下だり
大きな立体交差の下り坂も、スピード取り締まりが行われやすいポイントの一つです。
立体交差を通過する時には前半部分が上り坂となっていますので、ちょうど中ほどから始まる下り坂で前半のモタモタした走りを取り戻すように急加速を始めるドライバーがいます。
また、この下り坂では、立体交差の脇に隠れているパトカーを視認することができません。そのため、この立体交差はスピード違反を取り締まるパトカーにとって、絶好の取り締まりポイントとなるのです。
立体交差の下り坂では、特に速度を出そうと考えなくても自然に加速していく事があります。そのため、あえて減速する位の気持ちを持った方が、結果的に一定速度で走りきることができるのです。
大きなカーブの後の直線
大きなカーブを通過した後の直線も、スピード取り締まりが行われやすいポイントです。
理由は、立体交差と同じで、「パトカーの隠れている位置が見えにくい」という事と、「大きなカーブの後に広がる直線を見て、どうしてもスピードを出したくなる」という2点があります。
インターチェンジ周辺の一般道
高速道路をしばらく走っていると、スピード感覚が麻痺してしまいます。そのため、一般道に降りてからも高速道路と同じような速度で走ってしまう事があります。
警察はこの事をよく知っているとみえ、高速道路インターチェンジ付近の一般道でも頻繁にスピード取り締まりが行われています。
このように、スピード取り締まりが行われやすいポイントは、ドライバーがついついスピードを出したくなるポイントと完全に一致しています。
そのため、このようなパターンを覚えるまでもなく、自分がスピードを出したくなるポイントであえて自制する冷静な気持ちを持っていれば、スピード取り締まりと共に無用なトラブルに巻き込まれることもなくなります。