先の見えないブラインドコーナーに進入する時、対向車の存在が目視できないにも関わらず、平然と追い越しを掛け始める車がいます。
こんな状況で万が一、対向車が現れた場合はどうやって対処するつもりなのでしょう。度胸が人並み外れて良いのか、はたまた何も考えてないのか、ひょっとしたら超感覚的に見えないコーナーの先を感じているのかもしれませんが。
コーナーの先を見通す一流レーサーの超感覚
プロの一流レーサーの中には、そういう場面でも平然と追い越しを掛ける人がいます。こういうレーサーにその理由を聞くと「なんとなく分かるんだよ」と平然とした顔で答えるのですから驚いてしまいますね。
ただこれは、限界の世界で長年戦い続けているレーサーだからこそ、達することのできる境地だといえます。一般の人が安易に真似をすれば大変な事になるのは間違いありません。
対向車の後ろから突然大型バイクが現れた時
最近、秋ろーがブラインドコーナーに進入しようとしていた時の話です。対向車の後ろから急に大型のスポーツバイクが追い越しを掛け始め、驚いた秋ろーは左の路側帯まで飛び出し、ギリギリのタイミングで回避したという事がありました。
この時、自分の左後方に他のバイクが走っていたら、どこにも回避することはできなかったでしょう。まさに間一髪といった出来事でした。
「かもしれない運転」とは?
先の状況が分からないというシーンは、普段から運転をしていれば様々な場面で経験する事になります。
こんな時、普通のドライバーに先を見通すような超感覚はありません。「俺にはあるような気がするよ」という人は単なる勘違いです。
しかし先を見通す事はできなくても、その後に起こる可能性をあらかじめ予測しながら運転する事は誰でもできます。これは教習所で教えてもらった「かもしれない運転」の事です。
「かもしれない運転」の具体例
例えば、先の見えないブラインドコーナーに進入する時には、「ひょっとしたら対向車が走ってくるかもしれない」と予測することで危険な追い越しを掛ける事は無くなります。
その他には、止まっているバスがあれば「その影から人間が飛び出してくる」かもしれません。住宅街の路地からボールを追っかけて「子供が飛び出してくる」かもしれません。
このようにあらかじ起きうる可能性を頭に描いておくことで、未然に危険な因子を最小限に減らすとともに、咄嗟の場合には迅速な対応が取れるようになるのです。