安全でスムーズな運転を行うには、前後左右の状況を確認しているだけでは不十分で、前方2、3台前の車の状況を観察することが大切です。
例えば、前方に道路工事地点があったり故障車両が停車しているといった場合、3台くらい前を見ていれば、周りの人より早めに気づくことができます。そうすれば余裕のあるタイミングで車線変更をしたり、スピードを早めに落としたりといった対策が取りやすくなるのです。また、こういったスムーズな運転が積み重なることで、目的地に早く到着するといったことも可能になります。
先読み運転で、素早くトラブルに気づく
先日、秋ろーが2車線のバイパスを走っていた時の話しですが、10台くらい前で車の動きが少し滞り始めているのが確認できました。
このまま同じ車線を走り続けた場合、その地点で足止めを食ってしまう可能性があると判断し、周りの状況をしっかりと確認してから車線を変更しました。
その地点まで進むと案の定、右折待ちをしている車によって小さな渋滞が発生していました。あのまま同じ車線を走っていれば、この渋滞に巻き込まれていたでしょう。また判断が少し遅れた場合は、周りの車と同じタイミングで車線変更する事になるため、スムーズに車線変更することはできなかったでしょう。加えてこういった場合は、無理やり隙間に入り込もうとする人もいるため、事故や接触のリスクも増大してしまうのです。
このような2車線以上の道路で一番右の車線を走るといった場合には、常に右折待ちの車が発生することを予測しながら運転することが大切です。
右折待ちの車が停車している場合には、全体の流れから少し右にはみ出したところで右ウィンカーを点滅させているはずですし、この右折待ちの車が死角に入って見えない場合でも、その車をかわすために後続車両が左ウィンカーを点滅させながら、続々と車線変更を始めているはずです。
何台も前を走っている車を見通すことのできる便利なチェック・ポイント
普段、自分の何台も前を走っている車の姿は、当然ながら前走車の影に隠れて見えにくくなっています。
ただし、道路を走っている時、この何台も前を走っている車を遠くまで見通せるチェック・ポイントに出くわすことがあります。そのチェック・ポイントとは、「上り坂」と「大きく緩やかなカーブ」です。
上り坂では、前走車の状態を後方少し上から見下ろすような形になるため、上り坂の続く限りかなり遠くまで見渡すことが可能です。
大きく緩やかなカーブでは、前を走っている車がカーブの曲がる方向へ一台ごとに少しずつはみ出しながら列ぶため、坂道と同様に遠くまで見通すことができるのです。
このようなチェック・ポイントに出会ったら、ただただボーっと走るのではなく、その都度小まめに安全確認をするように心がけてください。「フラフラしている車がいるなあ」とか、「やたらと前車をあおっている車がいるな」といった異常に早く気づくことができます。