省エネ運転につながる工夫としては、トランクに余計な荷物を積まないとか、タイヤの空気圧を適正に保つといったことが有名ですが、普段の運転テクニックによっても燃費を向上させることができます。
そこで今回は、こういった省エネ運転に役立つ小技について幾つか紹介したいと思います。
燃費を向上させるための基本テクニックについては、「【運転のコツ】AT車の燃費を向上させる方法」と「【運転のコツ】MT車の燃費を向上させる方法」のページも併せてご覧ください。
メリハリのある運転
車のエネルギーを節約するには、「急」のつく運転をしないといった事がよく言われます。これは安全にも繋がる大切な心がまえですが、行きすぎたのんびり運転はかえって燃費を悪化させ、同時に周りの流れに乗りきれず危険を招くことになります。
そのため、理想的な省エネ運転というのは、ある程度キビキビしたアクセルワークを伴った、メリハリのある運転ということになります。
信号機が赤から青に変わったら、危険の無い範囲で素早くスムーズに加速し、その自動車にとって一番効率の良いエンジン回転を保って定速走行を維持します。こうする事で燃費と安全を保ったスマートな運転をすることができます。
市街地では、オーバードライブ(OD)をオフに
オーバードライブ(OD)セレクターの付いた5速ATの場合、市街地であってもオバードライブをオンにしたまま、1〜5速を使って走っている人が多いのですが、燃費効率を考えるのならオーバードライブ(OD)をオフにして、1〜4速で走行した方が燃費効率は向上します。
オーバードライブ(OD)をオンにして1〜5速で走っている時、次に加速をしようと思うと、しばらく5速で走ってからもっさりとシフトアップして加速することになります。そのため、ストップアンドゴーの多い市街地では、どうしてもギクシャクとして動きとなり燃費が悪化してしまうのです。
これがオーバードライブ(OD)をオフにして、1〜4速で走行している場合は、すぐに低いギアから加速体制に移れるので、結果としてキビキビとしたスムーズな運転となり、燃費も向上するというわけです。
減速の時には、フットブレーキとシフトダウンを併用する
減速する時は、ブレーキだけを使って減速するのではなく、シフトダウンを併用することで燃費を向上させることができます。
ブレーキだけで減速する場合は、いつまでもガソリンがエンジンに供給され燃費が悪化してしまうからです。ただし、シフトダウンだけで急激に減速すると、ストップランプが点灯しませんので後続車に減速の意思を伝えることができません。そのため、必ずフットブレーキと併用して減速してください。
高速道路では、オーバードライブ(OD)をオンに
高速道路で同じ速度を保って走行する場合、オーバードライブ(OD)をオンにして積極的に低い回転を保って走行してください。
このように常に低いエンジン回転で走れば、大幅に消費エネルギーを節約することができるのです。
ワインディングでは積極的にシフトを操作する
曲がりくねったカーブが連続するワインティングでは、積極的にシフトを操作して走ると燃費を向上させることができます。
こういった道ではエンジン回転を低く保つよりも、アクセルの踏み込み量を一定に保って、シフト操作で速度をコントロールする事が大切です。