トヨタ ハリアー(2代目)【中古車で買う時の注意点】バイヤーズガイド [DAA-MHU38W]

2003年に登場した「トヨタ・ハリアー(2代目・30系)」は、その後、2013年までの10年間に渡って製造販売されていた、Lクラスの高級クロスオーバーSUV(5ドア)です。

ハリアーは、当初、北米市場でレクサスブランドとして発売されたんですが、アメリカ人好みのマッチョで上品な外観、SUVでありながら乗用車ライクな乗り心地、北米での適正なボディサイズなんかが受けて大ヒットとなりました。

その人気の高さは、他のプレミアムブランドから「メルセデスベンツ・Mクラス」とか「BMW・X5」といった強力なライバルを生み出すほどで、現在、世界中で大きなマーケットを形成している「プレミアム・クロスオーバーSUV」の先駆けとも言える存在です。

ということで今回は、そんなハリアーの中から「2代目ハリアー(30系)」について、モデルの概要や評価を織り交ぜながら、【中古車で買う時の注意点】について詳しく解説していきます。

最新型トヨタ ハリアー・ハイブリッド(3代目)の試乗レポートについては、「【試乗レポート】トヨタ ハリアー ハイブリッド」のページをご覧ください。

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「トヨタ ハリアー(2代目・30系)」の概要

「トヨタ・ハリアー(2代目・30系)は、そんな「初代」のコンセプトをそのまま受け継ぐキープコンセプトモデル。力強く優美な外観と、高級ラグジュアリーセダン並の上質な乗り味が受け、初代と同様にアメリカの女性ユーザーを中心に大ヒットとなったモデルです。

スタイリングも、初代のモチーフを引き継ぎながらさらにリファインした感じで、適度な新鮮さと上品さが上手くミックスされてます。大ヒットしたモデルの後継車種は、大きくイメージを変える必要が無いんで、こういったリファイン路線で煮詰められることが多いです。

国土の広いアメリカでは、ハリアーみたいにデカイ車でも女性用の通勤車として購入されることが一般的です。これに対して日本の場合は、道路や駐車場がせまく大きな車だと取り回しがしづらいんで、主に男性ユーザーがメインカー(もしくは家族用)として買っています。日本で使うにはちょっとばかり大きめなんで、「車両感覚を掴むのが苦手」なんて人は苦労するかもしれません。

アメリカ市場で「レクサス・RX」として発売された「ハリアー」が、なんで日本市場で別名を名乗ったのかというと、それは、当時、日本市場で「レクサスブランド」が展開されて無かったからです。

その後、日本でもレクサスブランドが本格的に展開されますが、兄弟車であるこの2車種はグレードの整理を受けつつ共存するという戦略が取られます。「レクサス・IS」となって消滅した「アルテッツァ」とは対照的ですね。

現在、「ハリアー」と「RX」は全く別の車となりましたが、それでもモデル名だけはどっちもそのまま残ってます。

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「トヨタ・ハリアー(2代目)」をあえて中古で買うメリット

2013年に登場した「新型 トヨタ・ハリアー(3代目)」は、完全に「レクサス・RX」との血縁関係が切れ、「RAV4」をベースとした国内専用モデルに生まれ変わりました。

ボディスタイルは、Aピラー(一番前の柱)とDピラー(一番後ろの柱)を強く傾斜させ、クーペのような流麗なシルエットが与えられています。

ただし、ベース車両の車格が若干落ちるため、初代や2代目にあった上質感や重厚感は希薄です。買う人のニーズによっては、あえて中古車で2代目を選んだ方が「値段も安いし、好みにも合う」なんて事もあります。

廉価グレードでも2.4リッターエンジンが搭載される

3代目ハリアーの2.0Lエンジンは、街中をゆっくりと流す程度なら必要十分なパワーを持ちますが、流れをリードして力強く走るような使い方には向きません。ターボエンジンやハイブリッド仕様を選べばパワー不足は解消されますが、どちらも4気筒エンジンですからV6エンジンのような上質感はありません。

これに対して2代目ハリアーは、廉価グレードでも2.5Lエンジンが搭載されます。さらに上級の3.5Lエンジン搭載車を選べば、レクサス譲りの上質なフィールを味わうことができます。

重厚感あふれる上質なスタイリング

3代目ハリアーは、クーペライクなスタイリングが採用され、スポーティで若々しいクロスオーバーSUVに生まれ変わっています。その半面、2代目が持っていたような重厚感とか上質な雰囲気はほとんど感じられません。

初代ハリアーのような高級ラグジュアリーSUVの雰囲気が好きな人には、新しい3代目よりも2代目のスタイリングの方がしっくりとハマるはずです。

レクサス・RXと共有されるプラットフォーム

3代目ハリアーは、量販車種「トヨタ・RAV4」とプラットフォーム(基本骨格)を共有しています。それに対して2代目ハリアーは、プレミアムSUV「レクサス・RX」がベースです。

車格が上がるため3代目よりも2代目の方が重くなりますが、走りの質感や重厚感は2代目の方が上です。

車のキャラクターを大きく左右するホイールベースも2代目の方が長く(3代目が2660mmなのに対して2代目は2715mm)、上質で落ち着いた乗り味を持ちます。車内空間の余裕も大きく、ゆったりと過ごすなら2代目の方が有利です。

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ハリアー(2代目)の気になるポイントをチェック(デメリット)

ここまで2代目ハリアーのメリットを述べてきましたが、当然ながら2代目ハリアーはその設計が古い分、3代目よりも劣る部分もあります。購入した後に後悔することの無いよう、ここでしっかりとチェックしておきましょう。

ハイブリッドシステムはやはり最新型(3代目)の方が良い

電子デバイスの割合が多いハイブリッドシステムは、電気製品やスマホと同じように日進月歩でどんどん技術が進化します。古いシステムを使う2代目と最新のシステムを搭載する3代目を比較すると、どうしても2代目の技術的古さは隠しきれません。

ハリアーの場合は、3代目の燃費が「21.8km/l」なのに対して、2代目は「17.8km/l」と大きな差があります。これは3代目の方がより軽量なRAV4を使っていることもありますが、ハイブリッドシステム自体の能力差も大きいです。さらに2代目が「プレミアムガソリン」を使うのに対して、3代目はより安価な「レギュラーガソリン」指定なので全体のランニングコストはさらに安くなります。

新旧ハリアーのハイブリッドシステムは、どちらも後輪に電気モーターを装備した「電気的4WDシステム」を搭載します。3代目ハリアーはこの後輪に装備した電気モーターをコンピュータ制御することで、フロントが上がればリアの駆動力を下げ、フロントが下がり気味になればリアの駆動力を上げてボディを水平に保つという機能まで備えます。

内装デザインは新型(3代目)の方がモダン

2代目ハリアーの内装はラグジュアリーSUVにふさわしい上質感あふれるデザインで、同時の同クラスのライバル達を大きく上回っていました。といっても設計年度が2003年と古く、内装デザインにはその年代ならではの古さがそこはかとなく感じられます。

これに対して3代目ハリアーの設計は2013年と新しく、最近のトレンドに沿ったモダンで上質な内装デザインが与えられています。最新のトヨタ車と比較しても劣ることのない、プレミアム感あふれる格好いいインテリアです。上質な雰囲気でも2代目に負けていません。

2代目ハリアーに、先進安全技術は搭載されない

プリクラッシュブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)に代表される先進安全技術は、ハイブリッドシステムと同様に技術の進化が著しい分野です。

特に2代目ハリアーは2003年に登場した古い車です。先進安全技術の類はまったく装備されません。これに対して3代目ハリアーは現行車種ですので、最新の「Toyota Safety Sense P」が装備されます。

2代目ハリアーも基本となる安全装備は充実していますが、先進安全技術を装備するなら3代目を選ぶしかありません。

年式による違い(マイナーチェンジ情報)

新車を購入する時は車種やグレード、装備を選ぶだけですが、中古車の場合はこれに「年式を選ぶ」という一手間が加わります。年式が違えば、装備や細かい改修箇所が変更される事もあり、全く違った印象の車となる事も多いです。購入の前にしっかりと情報を仕入れておき、自分のニーズにピッタリと合った車を選びましょう。

2003年に登場した「トヨタ・ハリアー(2代目)」の場合は、2006年に一部改良が行われています。その他にも細かな仕様変更が度々実施されていますので、ここでしっかりと整理しておきます。

2005年ハイブリッドモデルがラインナップに加わる

2005年、3.3リッターV6エンジン+電気モーターを搭載する「ハイブリッド仕様のハリアー」が登場しています。ハイブリッド仕様の2代目ハリアーを購入するなら、この年式以降を狙うしかありません。

2006年一部改良

2006年に一部改良が行われ、同時に3.0リッターモデルが廃止。3.5リッターと2.4リッター、ハイブリッド仕様の3本立てとなります。

安価に買うなら2.4リッター、上質で力強いフィールを味わうなら3.5リッターかハイブリッド仕様なので、あえて3.0リッターを追い求める必要は無いでしょう。

2009年レクサスRXの日本市場投入により、3.5リッターモデルが廃止

2009年に日本国内にもハリアーの兄弟車「レクサス・RX」が導入され、それに伴ってハリアーの「3.5リッターモデル」は廃止されています。ハリアーで上質な3.5リッターV6エンジンを味わうなら、2006年式からこの年式までのモデルを購入するしかありません。2006年式は10年以上前の古いモデルとなるため、予算が許せば2009年の最終モデルがオススメです。

2011年、お買い得モデル「ハリアー 240G Lパッケージ ALCANTARA Sselection」が登場!

2011年、ハリアー240G後期モデルをベースにした「240G Lパッケージ ALCANTARA Sselection」が登場しています。熟成された後期モデルをベースに、お得な装備をふんだんに盛り込んだお買い得仕様車です。内容が気に入れば、ハリアー(2代目)で一番のオススメモデルとなります。

上質なアルカンターラシートに木目調パネル、本革巻きステアリングに加えて、クロムメタリック塗装の専用アルミホイール、荷物で両手がふさがっている時に便利な電動バックドア、精密なシートポジション調整を助ける電動シートなどが備わります。

リコール情報について

中古車を購入する時は、その車のリコール情報なども気になります。ここでは一般的なリコール情報の調べ方とともに、ハリアーのリコール情報についても解説します。

リコール情報の調べ方

リコール情報を調べるには、自分でトヨタの公式ホームページに対象車種の「車台番号」を入力するか、直接トヨタディラーに車を持ち込んでください。

多くの一般的な中古車販売業者であれば、店頭に車を並べる前にリコール情報をチェックしているはずですが、中古車を購入する時は念のため業者に聞いておくといいでしょう。万が一、中古車を購入後にリコールによる未改修箇所を発見した場合は、トヨタの正規ディーラーに持ち込めば責任を持ってリコール対策を実施してもらえます。

リコール箇所を未改修のまま乗り続けるのは危険です。購入後は必ずリコール情報をチェックしておいてください。

「トヨタ ハリアー(2代目)」のリコール情報

僕が公式ホームページで確認したところ、ハリアー(2代目)のリコール情報は以下の通りです(2016年12月29日現在)。

リコールの概要:ハイブリッドシステム(電力変換機)の不具合
対策:電力変換機モジュールを対策品と交換
製造期間:平成17年3月14日~平成18年4月4日
対象車合計:1021台
製造期間:平成18年4月4日~平成23年6月17日
対象車合計:12560台
製造期間:平成19年9月13日~平成20年8月1日
対象車合計:988台

リコールの概要:ハイブリッドシステム(電力変換機)制御基板の不具合
対策:基盤を良品が組み込まれた対策品に交換
製造期間:平成17年1月31日~平成18年4月4日
対象車合計:7321台
製造期間:平成18年4月4日~平成18年8月7日
対象車合計:906台

※この他のリコール情報およびリコール情報の詳細については、トヨタの公式ホームページもしくは、直接トヨタディーラーに問い合わせてください。

「トヨタ ハリアー(2代目)」を【中古車で買う時の注意点】まとめ

2代目ハリアーは、プレミアムブランド「レクサス・RX」とプラットフォームを共有する兄弟車です。これに対して3代目ハリアーは、「RAV4」をベースにした国内専用モデルですから、上質感や重厚な雰囲気では2代目に遠く及びません。

もちろん3代目には、2代目に無い軽快感と新世代ハイブリッドシステムによる優れたエネルギー効率、若々しいスポーティなスタイリングがあります。

お手頃な価格でレクサス譲りの上質なフィールを味わいたいなら「2代目ハリアー」、軽快な走りと最新型ハイブリッドシステムなら「3代目ハリアー」がオススメです。

2代目の最終モデルは販売終了から5年近くが経過しており、中古車価格が大きく下がるポイントを迎えています。最終モデルならではの熟成されつくした内容も魅力です。

2代目ハリアーをお得に楽しむなら、お得な装備が満載された最終モデル2013年式「240G Lパッケージ ALCANTARA Sselection」。ハリアーならではの上質感をたっぷりと味わうなら、2009年式3.5リッターV6モデルか、3.3リッターV6エンジン+電気モーターを搭載したハイブリッド仕様の2013年式最終モデルがオススメです。

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)