スズキ ジムニー(3代目)【中古車で買う時の注意点】バイヤーズガイド [ABA-JB23W]

スズキ・ジムニー(3代目)は、1998年に発売された本格的オフロード四輪駆動システムを持つ軽自動車です。

発売以来20年近くの歳月が立ちますが、その魅力が衰えることはなく、何度かのマイナーチェンジを経て未だに現役で販売されています。

今回はこの「スズキ・ジムニー(3代目)」について、「中古車で買う時に注意した方が良いポイント」について詳しく解説したいと思います。

試乗レポートについては、「新型スズキ ジムニー(JB23)【試乗評価】」のページをご覧ください。

※動画は欧州使用のジムニーです。

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目次

  • 概要
  • 「スズキ・ジムニー(3代目)」をあえて中古で買うメリット
    1. 1999年型「KANSAI」
    2. 2004年マイナーチェンジ
    3. 2005年型「ワイルドウインド」
    4. 2012年年次改良
    5. 2012年型「X-Adventure」
    6. 2015年型「ランドベンチャー」
  • 気になるポイントをチェック(デメリット)
    1. 荒い乗り味
    2. 環境対策や安全基準が古い
  • リコール情報について
    1. ジムニー(3代目)のリコール
  • まとめ
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概要

軽自動車ながら本格的なラダーフレーム構造と、前後に強固なリジッドアクスル式サスペンションを装備するため、フルサイズSUV以上の高い悪路走破性を持ちます。

加えてボディが軽量でコンパクトであるため、日本のような狭い山岳地帯の山道では、他の大型クロスカントリーSUVをまったく寄せ付けません。

その半面、悪路に特化した構造が災いして、オンロードではシティ派SUVのような洗練された走りは期待できません。もちろんこのジムニーの特徴は、車の使用目的がはっきりしている人にはデメリットとなることはなく、大きなメリットとなります。

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「スズキ・ジムニー(3代目)」をあえて中古で買うメリット

「スズキ・ジムニー(3代目)」は登場から20年近くの歳月が流れているため、同じ「3代目」といっても「新型」と「初期型」ではその特性に大きな違いがあります。もちろん、多くの部分で新型の方が優れているのは事実ですが、長い時間の間に色々な特別仕様車やデザインの変更などがあり、好みによっては安い価格の中古車を探した方がより高い満足が得られる場合もあります。

ただ、価格の面からだけみると、ジムニーは根強い人気を誇る車種であるとともに、長年に渡ってモデルチェンジが行われていないため、古い割に値段が高いといった現象がおきています。そのため、お得なモデルを探すのなら走行距離の極端に少ないモデルか、一度値段がぐっとさがる4万キロあたりの個体がオススメとなります。

中古車を探す場合は、この年式と自分の好みを織り交ぜて探しますが、ジムニーはその年式の数も膨大ですので、中古車を探す前に簡単に予習しておきましょう。

1999年型「KANSAI」

ファッションデザイナーの山本寛斎がプロデュースしたモデルです。ホワイトメーターや本皮巻きステアリング、専用マッドガードや、スキッププレートが装備されていました。

2004年マイナーチェンジ

内装のデザインが修正され、質感も向上しています。加えて、トランスファーの操作方法がレバー式からボタンを操作する方式に改められています。

2005年型「ワイルドウインド」

2000年から不定期に設定されているモデルです。外観には専用フロントアンダーカバーに加えて、専用メッキグリルが装備されます。
シート表皮には撥水加工が施され、フロントシートにはシートヒーターが採用され、加えて、各種アタッチメントを装備することで、様々な使い方が可能となるベースキャリアが装備されます。

また、リアラゲッジルームには、フルフラットにすることで使い勝手を大幅に向上させる工夫が施されています。

2012年年次改良

リアシートにISOFIX対応のチャイルドシートが装備できるようになりました。子供を乗せる予定のある人は、これ以降のモデルがおすすめです。また、値段が一度下がるポイントもこの年式あたりになります(2016年現在)。

2012年型「X-Adventure」

2010年に設定されたモデルです。専用グリルやリア・スペアタイヤカバーなどが装備され、シートにはアキレスの新素材「カブロンソフト(撥水、消臭)」が装備されます。

2014年型「ランドベンチャー」

2001年より不定期に設定されているモデルです。2014年に設定された「ランドベンチャー」は、設定色5色のうち4色が専用色となるため、このカラーが欲しい人は「ランドベンチャー」を指名買いするしかありません。
その他に、175/80R16の大径タイヤには高輝度塗装のアルミホイールが装備され、シートには蒸れにくい素材の「クオーレモジュレ」が装備されます。フロントグリルには専用メッキグリルが装備されます。このあたりの年式の新しいモデルは「新古車」や極端に走行の少ないモデルがおすすめです。

気になるポイントをチェック(デメリット)

ジムニーは長い年月に渡って製造されているモデルのため、初期型と新型とではいくつかの違いがあります。そのため、初期型のデメリットをここで調べておきましょう。

荒い乗り味

基本的にジムニーは本格的なオフロード性能を持ち味とするマニアックな車です。そのため、ある程度のオンロード性能は切り捨てる設計がされていますが、それでも、年次改良によって地道な改良が繰り返されたおかげで、新型ではいくらかしなやかな乗り味を身に着けています。ジムニーに極上の快適性能を求めている人はいないでしょうが、多少なりともしなやかな乗り味が良いという人は新型を新古車で買った方が満足できます。

環境対策や安全基準が古い

長年の年次改良により、新型ジムニーは環境対策や安全基準など、時代にあわせて多くのポイントが見直されています。そのため、歩行者保護のためにエンジンフードが嵩上げされていたり、ISOFIXチャイルドシートが装備できたり、また、燃費については2割ほどの向上がみられます。

リコール情報について

「リコール情報」は、自分でスズキの公式ホームページに対象車の「車台番号」を入力するか、車をスズキディーラーに持ち込めば簡単に調べることができます。

また、購入後になってリコールによる未改修箇所を発見した場合でも、スズキの正規ディーラーに持ち込めば、きっちりとしたリコール対策を施して貰えますので心配は無用です。

ただし、未改修のまま放置すると危険ですので、購入後は必ずチェックをしてください。

ジムニー(3代目)のリコール情報

秋ろーがのスズキの公式ホームページで確認したところ、スズキ・ジムニー(3代目)のリコール情報は以下の通りです(2016年12月27日現在・新しいものから3点表記)。

リコールの概要:アンチロックブレーキシステムの不具合
対策:ABS油圧調整装置を対策品と交換
製造期間:平成26年12月15日~平成27年1月16日
対象車合計:125台

リコールの概要:前輪緩衝装置の不具合
対策:強度を上げたボルトを規定値のトルクで締め上げ
製造期間:平成24年5月7日~平成26年3月25日
対象車合計:28950台

リコールの概要:パワステポンプ駆動用ベルト不具合
対策:テンションプーリを対策品と交換
製造期間:平成17年5月31日~平成17年10月31日 及び 平成17年11月4日~平成18年6月8日
対象車合計:384台+743台

※この他のリコール情報およびリコール情報の詳細については、スズキの公式ホームページか、直接スズキディーラーにお問い合わせください。

まとめ

ジムニーは登場以来長い年月が経過しているにも関わらず、「モデルチェンジ」どころか「ビッグマイナーチェンジ」さえも行われていません。そのため、意外と年式の古いモデルでも値落ちが少ないという特徴があります。

ですから中古車を探す時は、極端に古い年式のモデルは諦めて(メンテナンスを考えるとかえって割高)、新古車か4万キロ前後の一度値段が下がるポイントで購入するのがオススメとなります。

また、2017年には「第4世代・新型ジムニー」の登場が噂されています。時間に余裕のある人はこの新型を待って、さらに新古車の値段が下がったところで買うという手もあります。

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ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)