4代目 VW パサート セダン(B4)1996年式【旧型試乗】サイズの大きなゴルフ [E-3AAAA]

今回は「4代目 VW パサート セダン(B4)1996年式」を試乗レポートいたします。
この4代目VWパサートは1990年にモデルチェンジが行われ、日本市場では1994年から発売が開始されました。

3代目パサートのメカニズムがそのまま使用されているため、実質的にはビッグマイナーチェンジともいえますが、公式には「4代目 VW パサート」として扱われています。

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外観

全長4615mmX全幅1720mmX全高1430mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2625mmとなります。

フロント

先代の個性的なグリルレス顔から、一般的なグリルを持つ顔に改められています。先代のグリルレス顔は個性的ではありましたが、違和感が強く市場には受け入れられなかったようです。

この新しい顔はその後のVWを象徴するデザインとしてしばらく使われることになります。このパサートにも始めからこの顔であったかの様にピッタリとはまっていますね。

サイド

サイドは飾り気が少なく、まさに仕事の為の道具といった風情のシルエットです。どことなく日産サニーを彷彿とさせるような雰囲気が、ウィンドウグラフィックやサイドパネルの処理に感じられます。

リア

大きく四角いリアコンビランプが、無骨な直線基調のリアエンドにレイアウトされています。一見、味気ないデザインに見えますが、そこには「実用性第一主義で車を作る」というVWの強い意志が感じられます。

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内装

がっしりとした黒い樹脂で成形された質実剛健なインテリアデザインです。現在のパサートのようなプレミアム感はありませんが、長く乗っていても飽きない居心地の良さがあります。

フロントシートにはたっぷりとした厚みと適度なコシが与えられ、長距離を運転していても疲れることはありません。また一般的な乗用車用シートでありながら、しっかりとしたサイドサポートが与えられており、疲労の蓄積を最小限に抑える工夫が施されています。

リアシートの構造も基本的にはフロントと共通です。サイドサポートこそありませんが、疲れの少ない快適なドライブを楽しむことが出来ます。

トランクルームはセダンらしくたっぷりとした容量が確保されています。家族で1泊旅行程度なら十分にこなすことができます。

車の作りは基本的にゴルフのストレッチ版ですので、遮音性能もそれなりです。ただ、セダンボディのためハッチバックボディのゴルフよりは静かに走る事ができます。

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エンジンとミッション

2791ccのV型6気筒SOHCエンジンに、4速ATが組み合わされます。
エンジンは、170ps/5800rpmの最高出力と、23.9kgf・m/4200rpmの最大トルクを発揮します。
車両重量は1400kgで、10モード/10・15モード燃費は、7.4km/lとなります。

エンジンはゴルフVR6と同じ「V型6気筒エンジン」が搭載されます。ドイツ本国でよく売れている4気筒のガソリンエンジンや、ディーゼルエンジンはラインナップされません。これはVWのマーケティング戦略から来るもので、少しでもパサートを高級に見せて高い値段で買ってもらおうという思惑がみてとれます。

2016年式の最新型パサートと違い、この当時のパサートはゴルフに近い平凡な横置きのドライブトレーンを採用していましたので、VWの戦略とは裏腹にそれほど高級な車ではありません。ユーザーもその辺りの事情は良く分かっているとみえ販売も苦戦をしいられていました。

高回転気味のエンジンに少し重いボディが組み合わされるため、ドライブフィールはいたって平凡です。ただ、市街地で不足を感じることはありません。坂道や合流でも周りの流れに合わせた運転が可能です。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソンストラット式サスペンション、後輪にはトーションビーム式サスペンションが装備され、さらに前後ともにスタビライザーで強化されています。

基本的にゴルフのボディを拡大しているだけですので、ドライブフィールにおいても大味でぼんやりした印象を受けます。

ただ、基本となるゴルフがしっかりと作られているため、大きな破綻や違和感はありません。のんびりしたリズムで運転してやれば、素直で自然なハンドリングフィールを味わうことができます。

ゴルフと比べるとホイールベースが延長されているため、直進ではゆったりとした抜群の安定性を示します。低速では路面の目地を拾って衝撃を車内に伝えますが、角の丸められたまろやかな印象で不快感はありあせん。

評価のまとめ

メルセデスベンツやBMWのように高級なプレミアムセダンというよりも、少し大柄なゴルフといった方がこの車の成り立ちにはピッタリと当てはまります。

つまりパサートにはこの高い価格に見合うだけの価値はありません。ただ、ステーションワゴン版には4気筒エンジンもラインナップされており、価格も317万円とリーズナブルな値付けが行われていましたので、実際に足車として買うならそちらの方がオススメです。

こういう実際の価値からかけ離れた価格設定がされている車は、中古車市場に出回るととたんに大きく価格が下落します。これは現在の中古車市場でも基本的には変わりませんので、こういう車を安く買いたい時の裏技として覚えておくと便利です。

価格

新車当時の価格 | 3,700,000円

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時にかけてを予定しています。

猛暑のおかげでしつこい「切れ痔」も徐々に回復。病院にいくのは恥ずかしいのでこのまま自然治癒してくれ!(2018年7月)

現在、古い「試乗関連」の過去記事を全面書き換え中。その分、新しい記事の投稿が少なくなります(2018年4月〜)