自動車のディーラーと聞くと、皆さんは「車を売っているお店」というイメージが強いのではないでしょうか?
実際に新車を買う場合、ディーラーでは目当ての車を見たり、カタログをもらったり、試乗をしたりと、様々な車を売るためのサービスを提供しています。
その後、商談が進めば値段交渉から契約へと至りますが、実はその後にもディーラーには大切な仕事がたくさんあります。
ディーラーは車のかかりつけ医
初回点検はもとより、車の修理やメンテナンス、定期的な点検、初期不良の対応、リコールの処理、アフターパーツの取り付けなど、そのサービスの数は驚くほど多いのです。
私たちユーザーは、このディーラーに備えられた機能とサービスを賢く利用することで、快適で安心感のあるカーライフを送れるようになります。いわば、「車のかかりつけ医」といったイメージです。
ディーラーの賢い利用の仕方
例えば、買ってからすぐに、「カラカラという変な音がする」とか、「試乗した時とパワーの出方が違う」といったことも、遠慮なくディーラーに相談してください。中には、「こんなことを言ったら迷惑がられるだろうな」とか、「クレーマーだと思われたら嫌だ」といった理由から、なかなか自分の要望をうまく言えない人もいます。
しかし、常識的な範囲内で車の不具合を伝えることは、ユーザーに約束された権利ですから、しっかりと伝えるべきです。また、そのためのコストは最初から新車価格に含まれていますから、余計な心配はいりません。
また、補償の対象外であっても、正規ディーラーであれば法外な手数料を取ることもなく、適正な価格で修理をしてくれます。
ネットショップで買ったパーツも取り付けてくれる
その他には、インターネットで格安で買ったパーツの取り付けなども、依頼することができます。ただし、この場合は、自社でパーツを販売していない分、手数料は高めとなることが多いです。そういう時は、その他のパーツショップや町の小さなタイヤショップ、またはガソリンスタンドなど自分で電話をして、安く取り付けてくれるところを探す必要があります。
車検はディーラーか?格安店か?
後は、定期点検や車検などのメンテナンスサービスも依頼できます。この場合も、格安店より割高になります。しかし、格安店ではチェックしない部分までしっかりと点検をしてくれたり、また、同時に延長保証や点検パック、オイル交換パックなどお得なオプションを追加することも可能です。
とにかく安く済めばいいという人は格安店、その後も安心して乗りたいとか、将来的に大きな故障を防ぐことで、総合的なコストを下げたいといった人にはディーラーでの車検がオススメです。
また、車検とは違いますが、定期点検をディーラーで受けることで、意外と車の維持コストを下げることができます。
定期点検を受けるには、幾らかの手数料がかかりますが、タイヤやバッテリーなどの交換タイミングをその都度教えてくれるので、パーツを限界ギリギリまでしっかりと使い切ることが可能になります。その結果、長い目で見た時の総合的なコストを抑えることが可能になるのです。