車はそのボディ形状と機能によって様々な種類に分類されます。そのため、初めて車を買うときには、あまりにも種類が多すぎて混乱してしまうかもしれません。
そこで今回は、目的に応じてどの車種を選ぶのがいいのか、分かりやすく一覧にして紹介したいと思います。このページを参考にして、自分にふさわしい車を選んでみてください。
初心者用の車については「【コラム】初心者におすすめの車」の解説も合わせて御覧ください。
セダン
一昔前までは、車の主流的なボディ形状でしたが、現在はミニバンタイプにその座を奪われています。
4枚のドアがついたボディの後部には、トランクスペースが設けられており、オーソドックスなボディ形状をしています。
通勤、通学、レジャーと幅広い用途で便利に使うことが出来ます。また、見た目が平凡な分、冠婚葬祭とどこへ持って行っても浮いてしまうような事はありません。
小型の大衆車から大型の超高級車までラインナップされており、幅広い車種から選ぶことが出来ます。
ミニバン
ミニバンは、ボディの全高が高く、車内スペースが大きいといった特徴があります。
そのため、着座位置が高くドライバーは周りの状況を確認しやすいといったメリットがあります。
加えて、お年寄りや子供は乗り降りがしやすいので、家族連れにぴったりのボディ形状といえます。
7〜8人用のシートを備えている車種も多く、大家族で移動するならこのタイプの車しか選択肢がありません。
ただ、大家族の旅行で7~8人用のシートを使っている場合は、トランクスペースに余裕がなくなり、荷物の置き場に困ります。
コンパクトカー
コンパクトカーは、ボディが小さい割にしっかりと大人が4人で乗ることができ、荷物置き場にも工夫が凝らされているため、便利で経済性の高い車です。
ボディが小さいので取り回しがしやすく、初心者には最もオススメしたい車です。
欧州車まで含めると数多くの車種があり、デザインも多彩でおしゃれな車が多いです。また、燃費重視のエコタイプから、パワーのあるスポーツタイプまでさまざまなバリエーションの車が用意されています。
世界中の国で売られるために、安全性に関しても世界基準で設計されているので安心です。
軽自動車
税金や維持費が安いため、最も経済性の高い車種です。家には普通の車があるけど、もう一台、買い物用に別の車が欲しいといった時に最適な一台です。
また、ボディが小さいため、家の車庫が小さすぎて普通の車が入らないといった場合にもピッタリです。
ただ、ボディ構造はコンパクトカーよりも華奢になりますので、初心者が初めて乗る車としては少し安全面に心配が残ります。
SUV
車高が高く、地面からボディの距離もたっぷりと取られているため、少々の悪路であってもガンガンと走ることが出来ます。
またボディが大きいため積載性が高く、たくさんの荷物を積むことが出来ます。
ただ、現在は乗用車から派生した見た目だけのSUVも多く、その場合、あまり過酷な悪路に入ることはできません。しかし、アウトドアのワイルドなイメージと、乗用車的な乗り心地の良さを求めている人には、かえってこの方が喜ばれています。
また見た目だけといっても、地面からボディまでの距離は普通車よりもたっぷりと取られているので、多少の轍や深い雪道などでは以外と重宝します。整備されているキャンプ場や、スキー場によく行くという人にはピッタリな一台です。
また、目線が高いためボディの見切りがよく、ボディが大きいわりに初心者でも運転しやすいという特性があります。
見た目のワイルドさだけに惹かれて買ったとしても、取り回しと使い勝手がいいので、後悔することはないでしょう。
スポーツカー
小さなキャビンと低い車高が特徴的な、かっこいいボディスタイルを持ちます。ドライバーの操作に対して、反応がよく、パワーもあるため運転を楽しむことができます。ボディ左右に大きな2枚のドアが装備され、後部にはハッチバック、もしくはトランクがレイアウトされています。
運転が楽しい反面、車高が低くく乗り降りがしづらいといった事や、シートの位置が低いためにボディの四隅が見にくく、取り回しが悪いなどといった欠点があります。
初心者には進めにくい車ですが、その反面、最初にこういった車に乗ると、車の挙動が素直な分だけ車の操作が覚えやすく、運転の上達が早いといったメリットもあります。
ステーションワゴン
仕事やレジャーでたくさんの荷物を積みたいが、走行性能も高い方が良いという欲張りな人にオススメの車です。
セダンの後ろに、大きな荷室がレイアウトされているため、キャンプやゴルフなどで大きな荷物を積む場合も安心です。
また、基本構造はセダンと変わりませんので、高速域やコーナーの続くワインディングでも安定して走ることができます。