ガソリン残量の確認とガス欠時の対処
ガソリンの残量が少なくなってくると、ガソリン残量警告灯が点灯します。この時点でのガソリン残量はメーカーによりまちまちですが、概ね残量が5〜10リットル程度ですぐに給油が必要な状況です。高速道路や山道でガソリンスタンドがあまりない地域だと、走行中にガス欠になる可能性も高いです。
高速道路を走っている時にガソリン残量警告灯が点灯した場合は、いつガソリンが無くなって車が止まってもいいように、左側の走行車線を走るようにしてください。万が一、追い越し車線でガス欠になると、路側帯に避難が出来ず危険です。
こういうトラブルを防ぐためには、しばらくガソリンスタンドが無い地域を走行する前に、しっかりとガソリンの残量を確認するようにしてください。
ガソリンの残量の確認は、オンボードコンピュータか燃料計を見るだけです。ただし、オンボードコンピュータの走行可能距離は、正確な数字ではありません。コンピューターが、ガソリン残量と今までの燃費から大まかに計算したものです。状況によっては急に走行可能距離が減ることもありますので、あくまで参考程度の情報として余裕をもったガソリン給油が必要です。
またふつうの燃料計も、燃料タンクのなかに燃料残量を計るためのフロートが浮かんでおり、そのフロートの位置によって計測するという単純な仕組みです。このフロートは燃料タンクの一部に浮かんでいるだけなので、車が坂道で傾くことで表示が増えたり減ったりします。この燃料計も参考にする程度にとどめ、なるべく早めの燃料補給をしてください。
オンボードコンピュータの表示が0になったり、燃料系が0を指している状態でエンジンが停止した時は、ガス欠の可能性が高いです。路肩に車を停めて、JAFの救援を要請しましょう。
ガス欠によるエンジンへのダメージ
急にガス欠になってしまうと後続車に追突される危険がありますが、その他に、自動車の燃料系やエンジンにもダメージが及ぶ事があります。
特にディーゼルエンジンでは燃料系に空気が入り込んでしまい、専門技術を持った技術者による「空気抜き」という作業が必要になります。
「ガス欠くらいJAFを呼べばなんとかなるよ」などと簡単に考えず、普段からガス欠を防ぐ計画的な燃料供給を心がけましょう。
最新のエンジンは、各種センサーで精密にエンジンの状況をコントロールしており、燃料が不足してくると多くの燃料をエンジンに供給してしまいます。このため、ガソリンの消費がさらに早くなり、エンジンへのダメージも大きくなります。
新しい車は、ドライバーがガソリン残量をしっかりと管理する事を前提にエンジンが設計されているので、最新のエンジンほどガス欠に弱いといえます。