ヘッドライトのもうひとつの役割
ヘッドライトの重要な役割は、夜、暗い時に前方を明るく照らし、ドライバーに的確な視覚情報を与えるという事があります。
実はヘッドライトにはもうひとつ重要な役割があります。それは暗い時や見通しが悪い状況で、歩行者や他の車から、自車がしっかり確認できるように、ヘッドライトの強い力を使って存在をアピールするという役割です。
たとえ自分から、相手や路面状況がしっかり確認できていたとしても、他者からあなたが見えにくい可能性がる時は、ヘッドライトを点灯してしっかり存在をアピールする方が安全です。
例えば、夕暮れや朝日の時に自分からは相手ははっきり確認できるが、相手からは逆行でまったく見えないという事はよくあります。
こういう薄暗いときは、ボディの色や周りの建物の色によって、完全にあなたが視界から消えてしまうということもあります。
これが相手の視界の端になれば、なおさら見えにくくなってしまいます。子供や老人がついうっかり自動車の前に飛び出してしまうのも、この視界の端だけで確認したつもりになっているからです。周りの全員があなたの車を正面で見ている訳ではないのです。
データ上からも、一番事故の多い時間帯は、16時から20時という傾向が確認されています。
ヘッドライト点灯は少し早めに
道路交通法では日没から日の出までと、ヘッドライトを点灯する時間が定められています。しかし安全のためには、もうちょっと早めにヘッドライトを点灯したほうがいいでしょう。
多くの人はちょっと薄暗くなってくると、まず最初にスモールライトを点灯して、その後自分の視界が得られなくなった段階でヘッドライトを点灯しているようです。
明るいうちからヘッドライトを点灯していると、対向車の迷惑になるからという理由もあるかもしれません。
しかし運転していればお気づきでしょうが、ロービームのヘッドライトは対向車の目線に入らないように、光軸が調整されているのでさほど眩しくはありません。
普段ならスモールライトを点灯してしのいでいるような、ちょっと早めのタイミングにヘッドライトを点灯するのが、安全の為には一番いいタイミングです。
オートライトシステム
最近オプションで急激に普及している、ヘッドライトを自動で点灯してくれる「オートライトシステム」ですが、センサーのタイミングが遅く、かなり暗くならないと点灯してくれない場合があります。
このセンサーはディーラーで簡単に調整できますので、ヘッドライトのタイミングが合わないと思ったら、一度ディーラーで調整してもら事をおすすめします。