【用語解説】可変吸気システムとは(エンジン用語編)

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可変吸気システムとは

吸排気バルブの開くタイミングや、バルブのリフト量はそのエンジンの特性やキャラクターを決める重要な要素です。
しかし、こういった要素をある程度決まった特性で設計してしまうと、エンジンのキャラクターは際立ちますが、かえって様々な状況に対応することが出来ない、柔軟性の無い使いづらいエンジンとなってしまいます。

この為に考えだされたのが、吸排気バルブのタイミングや、リフト量をその都度エンジンの状況によって適切に変えることができる「可変バルブタイミング機構」と「可変バルブリフト機構」という2つのシステムです。

今回ご説明する「可変吸気システム」は、それ以外のもうひとつの重要な要素「吸気マニホールド」の特性を、エンジンの状況によって変えてやろうというシステムです。

吸気マニホールドとは、エンジンに新鮮な空気を吸入するための、空気の経路の事です。
エンジンが低回転時には、少ない空気を早い流速で吸い込む必要があり、また高回転時には、沢山の空気を一気に吸い込む事が必要です。
この二つの特性を、エンジンの状況に応じて、適切に調整するのがこの「可変吸気システム」という訳です。

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可変吸気システムの仕組み

可変吸気システムにはエンジンの状況に応じて、空気の吸気量を切り替えるための、空気の経路が2つ装備されています。

一つ目の経路を「プライマリーマニホールド」といい、一般に細くて長い管が取り付けられています。
このプライマリーマニホールドは、エンジンが低回転の時に働き、細く長い管によって、流入速度の速い少量の空気をエンジンに送り込む事ができます。これによって低回転の時でも、豊かな低速トルクを発生させる事ができます。

二つ目の経路を「セカンダリーマニホールド」といい、太くて短い管がエンジンの近くに設置されています。
このセカンダリーマニホールドは、エンジンが高回転の時に働き、太くて短い空気抵抗の少ない管により、一気に大量の空気をエンジンに送り込む事ができます。これによりエンジンが高回転の時には、一気に大きなパワーを生み出す事ができるという訳です。

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よりきめ細かい制御システム

また、この「可変吸気システム」はその後様々な改良が加えられ、メーカーによっていろいろな仕組みが考えられています。

ホンダが1987年にレジェンドに搭載した「複合可変吸気システム」は、高回転時と低回転時の二つのステージ以外に、中速回転の時にも最適な空気流入量を、エンジンに供給できるように考えだされたシステムです。

プライマリーマニホールドと、セカンダリーマニホールドが設置されているのは通常の可変吸気システムと同じですが、中速回転時にはこの二つのマニホールドを同時に少しずつ開き、中速回転時に最適な空気量をエンジンに供給するという画期的なシステムです。

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akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

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現在、古い「試乗関連」の過去記事を全面書き換え中。その分、新しい記事の投稿が少なくなります(2018年4月〜)

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