新型 VW ザ・ビートル【試乗評価】おしゃれな内外装とVWらしいかっちりとした質感 [DBA-16CBZ]


今回は「新型 VW ザ・ビートル デザイン」を試乗レポートいたします。
このザ・ビートルは、「初代ニュー・ビートルの後継車」として2012年にデビューした3ドアハッチバックです。それに伴って名前も微妙に変更され「ザ・ビートル」となります。

全体的な形状は「フォルクスワーゲン・タイプ1」に倣うものの、駆動方式はリアエンジン・リアドライブ(RR)ではなく、一般的なFF方式となります。

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外観

全長4285mmX全幅1815mmX全高1495mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2535mmとなります。

プラットフォームには「フォルクスワーゲン・ジェッタ」と共通のA5プラットフォームが使われており、全体的に「ワイドアンドロー」なボディスタイルとなっています。

ボディカラーで選ぶことが出来るのは8色ですが、日本人好みの落ち着いた色に加えて、緑や青、黄色といったザ・ビートルのイメージにぴったりな鮮やかなカラーも用意されています。

フロント

ほぼキープコンセプトが守られた、新しいザ・ビートルですが、先代のニュービートルとの大きな違いは、プラットフォームの変更に伴う全高の低下と車幅の増加によるスタイリングの「ワイドアンドロー化」です。加えて全体のディティールにもシャープな処理が加わり、全体にスポーティで引き締まった印象を受けます。

先代のニュービートルに感じられた「ほのぼのとした雰囲気」は薄まり、新型ザ・ビートルには、キリッと引き締められた「都会的な可愛らしさ」が感じられます。

サイド

印象のよく似た「先代ニュー・ビートル」と「新型ザ・ビートル」ですが、サイドビューには、この2車の成り立ちから来る大きな違いが感じられます。

半円形状を3つ組み合わせたような単純な形の「先代ニュー・ビートル」に対して、「新型ザ・ビートル」のサイドビューは全長が伸ばされたことによりルーフ形状が平坦となり、よりクーペライクなスタイリッシュな外観となっています。「先代ニュー・ビートル」と「ポルシェ911」を足して二で割ったようなスポーティなスタイリングです。

リア

丸いのどかなリアコンビランプが与えられた「先代ニュー・ビートル」ですが、「新型ザ・ビートル」にはスポーティで流れるようなデザインのリアコンビランプが備わります。

全体の印象もまるで「スポーティクーペ」のような躍動感のあるリアエンドとなっています。

「新型ザ・ビートル」はスタイリッシュでかっこいい流麗なデザインですが、デザインの面白さや新奇性、オリジナリティといった評価軸では「先代ニュー・ビートル」の方に魅力を感じてしまうのも事実です。まあ、これは「個性的な初代を持った車の宿命」のようなものですから致し方ありません。

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内装

「デザイン」グレードでは、一部「差し色」として外板色が室内に入り込み、ベージュのインテリアとポップで楽しいマッチングを見せます。

シート

フロントシートは、どっしりした厚みのある、いかにも座り心地の良さそうな形状をしています。実際に座ってみると、表面にはソフトな「たわみ」があり、芯のあるクッションと相まって、硬すぎず柔らかすぎない快適な乗り心地です。

リアシートは傾斜したCピラーとルーフのせいで少し狭めです。ただ、座面にはお尻が落ち込むような「窪み」が施されており、実際に座った感覚ではそれほど狭くて我慢できないというレベルではありません。シートバックの高さは若干制限されますが、座面にはたっぷりとした面積が確保されています。ロングホイールベースのおかげで、足元にも広々とした空間があります。

荷室

スタイリッシュに絞り込まれたリアエンドのせいで、荷室はゴルフなどのハッチバックよりも狭めとなります。ただ、2人で1泊旅行くらいならなんとかなりそうです。リアシートに乗員がいなければ、シートバックを倒して荷室スペースを拡大する事もできます。

静粛性

荷室と居住スペースが一体となったハッチバックボディですが、室内のこもり音は気になるほどではありません。クラス標準レベルの静粛性を備えています。

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エンジンとミッション

1197ccの直列4気筒SOHCターボエンジンに、7速ATが組み合わされます。
エンジンは、105ps/5000rpmの最高出力と、17.8kgf・m/1500-4100rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量は1300kgで、JC08モード燃費は、17.6km/lとなります。

エンジン

エンジンはゴルフの普及グレードにも搭載される、1.2リッターのシングルカム・ターボが使われています。

低速域からたっぷりと湧き上がるトルクを活かして、キビキビと街中を走り抜けます。坂道では若干変速が遅く感じられる場面がありましたが、トルクが不足してもたつくという事はありません。心地よいビートを刻む力強いパワーユニットです。

トランスミッション

組み合わされるトランスミッションは、おなじみの7速デュアルクラッチトランスミッションです。低速域の得意な1.2Lエンジンと組み合わされることで、低い回転を保ってスムーズかつダイレクトな変速を繰り返します。

ストップアンドゴーを繰り返すような渋滞路でも、適切かつ細やかな変速でスムーズに走ることができます。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪には4リンク式サスペンションが装備され、前後ともにスタビライザーで強化されています。

足回り

上質な4リンク・リア・サスペンションに、ソフトでしなやかなセッティングが施され、しっかりとした芯を残しつつも、ゆったりとした快適な乗り心地を味わうことができます。

郊外の道に多い舗装の荒れた路面ですが、ザ・ビートルはしなやかで上質なサスと建付けの良い硬いボディによって、不快な衝撃を車内に伝える事はありません。

ハンドリング

ポップで楽しいデザインのステアリングを握って緩やかに舵を切ります。するとどうでしょう、素直で違和感の無い自然な姿勢変化をみせますね。キビキビしすぎる事もなく、かといってダルすぎる事もない絶妙なバランスのステアリングフィールです。

評価のまとめ

この「新型ザ・ビートル」は、先代同様デザインを優先したパッケージングが取られています。そのため、最新型のゴルフと比べると居住スペースや荷室の使い勝手はかなり落ちてしまいます。

ただ、この「新型ザ・ビートル」が気に入って購入する人たちにしてみれば、このデザインとキャラクターこそが重要なのであってそんな事は百も承知のはずです。

また、新世代VWのフォーマットに則って、車の動的質感には切れ味のよさとソフトな重厚感が絶妙にバランスしています。

対象となるユーザー

楽しいスタイリングとポップでおしゃれなインテリア、選ぶことが楽しくなるような色鮮やかなカラーバリエーションと大人2人が快適に乗れる居住スペース、加えてそこそこの荷物を詰めるトランクルームを同時に求めているならこの「新型ザ・ビートル」をおいて他に選択肢はありません。

価格

価格 | 2,699,000円(税込み)

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

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謎のアクセス減少地獄継続中!(2017年11月)

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