新型 日産 シーマ ハイブリッド【試乗評価】フーガをロングホイールベース化したお手頃価格の高級車 [DAA-HGY51]


今回は「新型 日産 シーマ ハイブリッド VIP G」を試乗レポートいたします。
日産・シーマは、2012年のモデルチェンジで5代目となりました。日産自動車が製造販売を行うLクラスの高級セダンです。

今回からシーマはハイブリッド専用モデルとなり、通常のガソリンエンジン仕様は導入されません。

ベース車両には下位モデルの「フーガ」が使われ、このプラットフォームをストレッチする事で「シーマ」は成立しています。先代の4代目シーマが、より上級の「プレジデント」をベースにしていた事を考えると少し物足りませんね。

日産シーマ・ハイブリッドの前面画像

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外観

全長5120mmX全幅1845mmX全高1510mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは3050mmとなります。

シーマの外観は、フーガをベースにホイールベースを伸ばし、顔とお尻のデザインを僅かに変えてあるだけです。ただ、ホイールベースを伸ばすことで全体の印象は大きく変わり、特にサイドビューからの眺めには、フラッグシップにふさわしい上品なゆったり感があります。

フロント

フロントフェイスには肉食獣のようなヘッドライトが与えられ、有機的な全体のプロポーションと相まってアグレッシブで上質な印象を持ちます。

フーガとはグリル形状やバンパー形状などに違いがあります。シーマのフロントグリルはエッジが僅かに丸められており、より上質なデザインとなっています。

サイド

フーガに比べるとホイールベースが拡大されており、「シロナガスクジラ」の様なゆったりとしたプロポーションを持ちます。同時にキャビンの長さも拡大されているため、ホイールベース拡大によるスタイリングの破綻はありません。FRらしい優雅なプロポーションを生かしたサイドビューです。

リア

小さく引き締まったリアエンドに小さめのリアウィンドウが組み合わされ、大きなホイールベースを持つ「ショーファーソリブン」としてはスポーティな印象です。

シーマとフーガの違いは塗装にも及びます。外板塗装には熟練工による「磨き」と「塗り」の工程があり、大量生産では再現できない深い「艶」と「輝き」がシーマには与えられています。

日産シーマ・ハイブリッドの後部画像
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内装

室内には上質なデザインが施され、使われる材質も厳選されています。高級車にふさわしい質感の高さが感じられます。

ただ「VIP G」で選択できる内装色は「ブラウン」のみとなります。スタイリング優先のエクステリアの影響でボディの見切りは今ひとつです。

ベース車両のフーガと比べると、大きくホイールベースが拡張されており室内長にはたっぷりとした余裕があります。

日産シーマ・ハイブリッドの内装画像

シート

フロントシートには、たっぷりと上質なあんこが詰め込まれています。肩周りまでしっかりとホールドするタイプのデザインで、適度なサイドサポートが施されます。表皮にはしっかりとした「コシ」と適度な「たわみ」が与えられており、長時間運転していても疲れることはありません。

シート表皮には上質な本革が使われており、電動リクライニングシートと組み合わされます。「VIP G」ではさらに前席のヘッドレストに7インチ液晶モニターが装備されます。

リアシートにはフロントシート以上の快適背が与えられています。適度な傾斜の与えられた座面と、たっぷりとしたサイズのシートバックにより長時間の移動も快適です。
特にリアシートの余裕は圧倒的で、足元には広々とした空間が広がります。こういった装備内容を見るとシーマが「ショーファードリブン」として開発された事がはっきりと分かります。

リアシートは完全なリクライニングにはなりませんが、シートバックを倒すことで座面前方が僅かにせり上がり、リラックスした状態で移動することができます。

荷室

リチウムイオンバッテリーを荷室の奥に搭載しているため、前後長が短くなり荷室容量も限られます。ただ、4人家族の1泊旅行適度なら十分にこなせる容量が確保されています。

静粛性

「アクティブノイズコントロール」により、スピーカーからは騒音と逆位相の音が発生しており、室内の静粛性をさらに高める効果があります。

通常の遮音材もたっぷりと施されており、日産のフラッグシップにふさわしい高い静粛性を持ちます。

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エンジンとミッション

3498ccのV型DOHCエンジン+電気モーターに、7速ATが組み合わされます。
エンジンは、306ps/6800rpmの最高出力と、35.7kgf・m/5000rpmの最大トルクを発揮します。
また電気モーターは、68psの最高出力と、27.5kgf・mの最大トルクを発揮します。

車両重量は1950kgで、JC08モード燃費は、16.6km/lとなります。

エンジン

エンジンはフーガと同型の「3リッターV型DOHCエンジン」が搭載され、これにハイブリッドシステムによる電気モーターが組み合わされます。

大きなトルクを持つ3リッター自然吸気エンジンに、大容量の電気モーターが組み合わされているわけですから、そのパワー感には圧倒的な余裕があります。
2トン弱のボディを物ともせず、急な上り勾配をグイグイと加速していきます。合流地点では、流れに乗り遅れて冷や汗をかく必要もありません。

加えて高級車らしい上質なフィールを併せ持ちます。ラフにアクセルを踏み込んでも車体がギクシャクすることはありません。

トランスミッション

シーマ・ハイブリッドには、トランスミッション(ジャトコ製)が2か所に装備されており、「電気モーター」での走行、「エンジン」だけの走行、「電気モーター+エンジン」のハイブリッドモードと状況に合わせてスムーズな制御が可能です。トヨタ系のハイブリッドシステムと比べても遜色はありません。

足回りとハンドリング

前輪にダブルウィッシュボーン式サスペンション、後輪にはマルチリンク式サスペンションが装備されます。

足回り

足回りには高級車にふさわしい上質なサスペンションが使われており、路面の段差を吸収して不快な振動を車内に伝えることはありません。

低速になるほど足回りのしなやかさが増し、乗り心地と快適性が高まります。シーマは「人に運転してもらって自分は後席にゆったりと座る(ショーファードリブン)」という使われ方をする車ですから、こういったセッティングが取られているのでしょう。

ハンドリング

ハンドリングは重厚感を伴ったゆったりとしたセッティングです。自分で運転する喜びは希薄ですが、シーマのキャラクターにはピッタリと合っています。

評価のまとめ

日産のフラッグシップにふさわしい動力性能と上質感を持ちます。ただ、歴代のシーマと違うのは下位モデルのフーガがベースとなる事です。

そのため、他社の上級ライバル車と比べると作りの貧弱さは否めません。ただ、その分値段のバランスは取れており、「レクサス・LS ハイブリッド」等と比べるとかなりお得な価格で購入する事ができます。

対象となるユーザー

「会社や近所の手前、派手な外車には乗りたくない」とか、「俺は日本経済の為に日本車を買う!」とかいった事情のある方で、パワーの割にお得な高級車が欲しいと考えている方にはピッタリな車となります

価格

価格 | 8,726,400円(税込み)

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

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謎のアクセス減少地獄継続中!(2017年11月)

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