新型 ダイハツ・タント カスタム X トップエディション リミテッド SAⅢ(3代目)【レビュー】コンパクトなボディに広々とした室内 [DBA-LA600S]

ダイハツ・タント カスタム Xのフロント

今回の【レビュー】は「新型 ダイハツ・タント カスタム X トップエディション リミテッド SAⅢ(3代目)」。
2013年にフルモデルチェンジした、軽スーパーハイト系ワゴン(5ドア)です。

現在、市場で高い人気を誇る「スーパーハイト系ワゴン」の先駆けともいえるモデルで、その後、他社からも「ホンダ・N-BOX」や「スズキ・スペーシア」など、強力なライバルが登場しています。

今回のモデルチェンジにおいては、先代「タント」の魅力を継承しながらも安全性能や運動性能、乗り心地などを高め、さらに魅力的な車へと生まれ変わりました。

その中でも「タント・カスタム」は、タント(標準ボディ)をベースにエアロパーツなどを装備したメーカー純正カスタマイズ風モデル。背の高いスーパーハイト系ワゴンの外観を、さらに押し出しの強いものへと仕上げています。

2015年には内外装の小変更をともなうマイナーチェンジが行われ、同時にグレード体系の見直しも実施。「トップエディション」は、このマイナーチェンジで追加された特別仕様車です。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「【レビュー】のまとめ」をどうぞ。

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外観

全長3395mmX全幅1475mmX全高1750mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2455mmとなります。

フロント

垂直に切り立った短いフロントノーズにぶ厚いグリル。角型ヘッドライトと凸型に広がるフロントバンパー(シルバーメッキ)。威圧感とどっしりとした力強さを感じさせます。

「大型エアロバンパー&メッキフロントグリル」と「ダークメッキLEDヘッドランプ」は「トップエディション」専用装備。

サイド

大きなキャビン(居住空間)に短いノーズ。ダイナミックなキャラクターラインが組み合わされ、重厚感あふれるサイドビューを構成。

14インチアルミホイールは「トップエディション」専用装備。

リア

ダイハツ・タント カスタム Xのリア

シンプルなリアエンドに、クリアレンズを使ったリアコンビランプ。大型ガーニッシュ(メッキ)を装備。ゴージャスで力強い後ろ姿です。

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内装

ブラックを基調にしたシンプルで落ち着きのあるインテリア。速度メーターはインパネ中央に大きな見やすいフォントで表示されます。こういったセンターメーターには、コストが安いという利点の他に目線移動が少ないというメリットもあります。

Aピラー(一番前の柱)が細い二本の柱に分割されているため、斜め前方の死角が小さく見晴らしが良いです。アップライトなポジションと広々とした視界、見切りの良いボディによって運転のしやすい車に仕上がっています。

エアコンは操作性の高いダイヤル式。シフトをインパネ中段へと設置することで、足元に広々とした空間を生んでいます。

標準装備される「左側パワースライドドア」に加えて、右側にも「パワースライドドア」を装備。狭い場所での乗降性を高めています。ただし、右側・前後ドアの間にはセンターピラー(中央の柱)が残るため、左側より若干乗り降りがしづらい印象です。

シート

フロントシートはサイズ感に余裕のある「セミベンチシートタイプ」。ストロークのあるクッションに適度な柔軟性を持つ表皮が組み合わされます。腰から太ももの裏までしっかりと面で支える快適なシートです。

リアシートは、背もたれがやや平板な形状となるものの、座面には十分な前後長とコシのあるクッションが備わります。左右独立スライド&リクライニング機構も備わり、足元およに頭上空間にはLクラスサルーン以上のスペースが拡がります。

荷室

リアシートを一番後まで下げると、荷室には手荷物程度しか置けません。ただし、シートを前にスライドさせたり、5:5で分割して折り畳めば、状況に合わせて柔軟にスペースを拡大することができます。

静粛性

エンジンノイズが抑制され、車内の静粛性も向上。ただし、エンジンが非力なため急な坂道では回転が高まりやすいです。

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エンジンとミッション

658cc・直列3気筒DOHCエンジンに、CVT(無段変速機)が組み合わされます。
最高出力52ps/6800rpmと、最大トルク6.1kgf・m/5200rpmを発揮。

車両重量940kg。JC08モード燃費は、28.0km/l。

エンジン

0.66Lツインカムエンジンで前輪を駆動(FF)。最大トルクを結構高い回転数(5200rpm)で発生させているため、重いボディに対して非力な印象は拭えません。ただし、エンジン回転が上がればそれなりに走るので、市街地をトコトコと走るだけなら必要十分な力強さがあります。

トランスミッション

ベルトとプーリーによって無段階に変速するCVTを装備。スムーズで違和感の少ないトランスミッションです。

乗り心地とハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはトーションビーム式サスペンションを装備。前後ともにスタビライザーで強化されます。

乗り心地

装着タイヤは155/65R14。

背の高いボディを安定させるため、足回りはやや引き締まった印象。目地段差やジョイントでは路面の衝撃を拾いやすいですが、不快なレベルではありません。バランスの取れた乗り心地です。

ハンドリング

背の高いハイト系ワゴンにしては、素直で自然なハンドリング。コーナリング中はそれなりにロールを発生させますが、挙動が自然で予測しやすいため不安な印象はありません。リアの接地性も高く、安心してステアリングを握ることができます。

最小回転半径は4.4mと小さく、狭い場所でも簡単に切り返すことができます。

その他

先進安全技術は最新の「スマートアシストⅢ」を装備。このパッケージには車および歩行者との衝突を回避する「衝突回避支援ブレーキ(衝突警報機能付き)」や車線からのはみ出しを防ぐ「車線逸脱警報機能」、ペダルの踏み間違いによる急発進を抑制する「誤発進抑制制御機能(前後)」、「先行車発進お知らせ機能」、「オートハイビーム」といった機能が含まれます。

このグレード専用の装備として、前後左右4つのカメラで撮影した映像を、車の上から見たように合成して映し出す「パノラマモニター対応カメラ」も装備。

【レビュー】のまとめ

「ダイハツ・タント カスタム X トップエディション リミテッド SAⅢ」は、市場で高い人気を誇るスーパーハイト系ワゴン。軽自動車枠をギリギリまで使い切った背の高いプロポーションによって、広々とした室内と存在感のあるスタイリングを実現しています。

モデルチェンジによって乗り心地とハンドリングが向上。限られたコストの中で上手くバランスが取られています。少々パワーに物足りなさがあるものの、市街地など日常領域内であればそれほど不満に感じることもありません。

「子どもの送り迎えに使える、コンパクトで室内の広い軽自動車が欲しい」とか、「軽自動車であっても周りを威圧する迫力が欲しい」といった人にピッタリです。

中古車市場では

2017年式「ダイハツ・タント カスタム X トップエディション リミテッド SAⅢ」で160万円前後。2013年式「ダイハツ・タント カスタム X トップエディション SA」なら120万円前後となります(2018年3月現在)。

価格

価格 | 1,684,800円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)