2017年10月25日から11月5日にかけて東京ビックサイト(東京都江東区有明)で開催されていた「東京モーターショー2017」。
スズキはこの会場で、国産唯一の燃料電池バイク「バーグマン FUEL SELL」を公開しました。
今回も、会場で撮影した写真とともにレポートします。
バーグマンフューエルセルは水素と空気中の酸素で電気を作り出し、モーターで走る燃料電池二輪車です。
引用:スズキ公式サイト
「BURGMAN FUEL CELL」の概要
「バーグマン FUEL SELL」は、国産唯一の公道を走れる燃料電池バイクです。2017年3月に18台がナンバーを取得しており、東京モーターショーの会場でも試乗車が用意され、希望すれば実際に乗ることができました。
キーデバイスとなる燃料電池には、自動車で一般的に用いられる水冷式ではなく、小さなバイクに搭載するのに最適な、軽量コンパクトな空冷式が採用されています。
ベースとなるバイクはガソリン仕様の「バーグマン200」。ただし満充電からの航続距離が120kmと短く、実際の市販車として販売するにはもう一歩といったところです。
現在は18台のナンバー取得車輌を使って、実際の使用条件に近い一般道でテストを実施。この燃料電池バイクの走行データと知見は、バイクだけでなく4輪車にも幅広く生かされていく事になります。
「BURGMAN FUEL CELL」の外観
市販モデルの「バーグマン200」がベースになっているため、燃料電池ならではの近未来的なスタイリングなどはありません。
フロント
大きなフロントスクリーンに、つり目型ヘッドライトが組み合わされ、安定感あふれるスポーティなフロントフェイス。
サイド
くさび型のボディに大きなシートを持つ、ビッグスクータースタイル。フロントカウルやサイドパネルには、「フューエルセル」をイメージした爽やかなカラーリングが施されます。
リア
大きく跳ね上がったテールに、クッキリとしたリアコンビランプが装備され、軽快感あふれるスポーティなリアエンドをです。
スペック
項目 | スペック |
---|---|
全長x全幅x全高 | 2095mmx740mmx1365mm |
車輌重量 | 199kg |
燃料 | 圧縮水素 |
二次電池 | リチウムイオン電池 |
航続距離 | 120km(60km/h定地走行) |
最高出力 | 4.5kW/7650rpm |
最大トルク | 23N・m/1870rpm |
販売予定と価格
ナンバープレートを取得しているといっても、この「BURGMAN FUEL CELL」は公道試験中の車輌です。実際に販売されるためには、さらに航続距離を伸ばす必要があります。現時点での販売予定は未定となっています。