新型 BMW 5シリーズ 523d ツーリング ラグジュアリー(7代目・G31)【試乗評価】広大な居住空間と荷室を持つ、上質な高級ステーションワゴン [LDA-JM20]

今回は「新型 BMW 5シリーズ 523d ツーリング(7代目・G31)」を試乗レポート。
2017年にフルモデルチェンジした、Lクラスの5ドア・ステーションワゴンです。この他に4ドアセダンもあります。

先行して発売された5シリーズセダンをベースに、全長をストレッチ。広大な容量を持つラゲッジルームをボディ後方に装備しています。

ボディ全体のイメージは、先代のスタイルをほぼそのまま受け継ぐものの、アルミ材や高張力鋼板を多用することによって、軽量化と高剛性ボディを両立しています。

ライバル車種には、メルセデスベンツEクラス・ステーションワゴンや、アウディA6アバントがあります。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「試乗評価のまとめ」をどうぞ。

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外観

全長4950mmX全幅1870mmX全高1500mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2975mmとなります。

フロント

伸びやかなノーズに、ワイドなキドニーグリル。薄く広がるガッチリとした形状のヘッドライトが組み合わされ、上質で男性的な表情をみせます。

サイド

長いボディに大きなキャビン。FRらしいロングノーズが相まって、スポーティでエレガントなサイドビューを構成しています。

リア

重厚感あふれるワイドなリアエンドに、分厚いL字型リアコンビランプ。傾斜の強いリアウィンドウが一体となって、上質で力強いリアビューを形づくっています。

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内装

しっとりとした上質な樹脂にウッドパネル、輝度の高いメタリックパーツが効果的に組み合わされ、ラグジュアリー・ステーションワゴンにふさわしい高級感あふれる室内デザインです。

シート

前席には、がっしりとしたシェルに上質なクッション、ダコタレザーのしなやかな表皮が張り付けられています。シート形状は適度なサポート感のある立体的なデザインで、長時間座っていても疲れは少ないです。

後席は、足元、頭上空間ともに広々とした空間が確保されています。シートのサイズ、形状ともに適切で、疲れの少ない快適なシートに仕上がっています。

荷室

荷室には広大なスペースが用意されます。家族4人であればキャンプからバーベキューまで自由に楽しむことができます。後席のシートバックを4:2:4で分割することによって、さらに広いスペースを荷室とすることができます。

狭い場所では、リアウィンドウだけを小さく開いて荷物の出し入れをする事ができます。

静粛性

車内にはたっぷりと遮音材が施されており、ディーゼルエンジン特有のバイブレーションやノイズはほとんど感じられません。ラグジュアリー・ステーションワゴンにふさわしい優れた静粛性能です。

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エンジンとミッション

1995ccの直列4気筒DOHCディーゼル・ターボエンジンに、8速ATが組み合わされます。
エンジンは、190ps/4000rpmの最高出力と、40.8kgf・m/1750-2500rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1800kg。JC08モード燃費は、19.4km/lとなります。

エンジン

2.0Lのディーゼル・ターボエンジンで後輪を駆動。1.8tの重量級ボディを物ともせずグイグイと力強く加速。たっぷりとした低速トルクを発揮します。

ただし、低速トルク重視のディーゼルエンジンですから、回した時の伸びは今ひとつです。4000回転前後で早々に頭打ちとなります。

ディーゼルならではの、ノイズやバイブレーションは最小限に抑えられており、特に走行中はエンジンの違いを意識させられることはありません。

トランスミッション

トルコン式の8速ATを装備。圧倒的なトルク感を活かして、早いタイミングで変速。スムーズかつダイレクトな変速フィールを実現しています。

「ドライビング・パフォーマンス・コントロール」によって、サスペンションやエンジンの特性を統合的に制御する機能が付きます。

乗り心地とハンドリング

前輪にダブル・ウィッシュボーン式サスペンション、後輪にはインテグラル・アーム式サスペンションが装備されます。

乗り心地

重厚感のあるしなやかな乗り心地。硬いランフラットタイヤを履いている事を考えると、不思議なくらい感触が良いです。

高速域での安定性も高く、ステアリングに軽く手を添えておくだけで、ビシっとした直進性をみせます。

ハンドリング

低速では前輪と後輪が逆方向に、60km/h以上になると同じ方向に操舵される「インテグレーテッド・アクティブ・ステアリング」を装備。

FRならではの自然な操舵感を保ったまま、この大きなボディをキビキビと軽快に走らせます。低重心化されたボディと優れた前後重量配分によって、コーナーの連続するワインディグでも安定した姿勢を保ってヒタヒタと駆け抜けることができます。

その他

先進安全技術は、「ドライビング・アシスト・プラス」を搭載。ミリ波レーダー・センサーを前方に3つ、後方に2つ装備。さらにルームミラー内にはステレオカメラを備えます。

このパッケージには「前車接近警告機能」、「衝突回避・被害軽減ブレーキ」、「レーンチェンジ・ウォーニング」、「レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警報)」、「アクティブクルーズコントロール(前車追従機能付きクルーズコントロール)」、「クロス・トラフィック・ウォーニング(T字路で左右から来る人や車を検知)」など様々な機能がセットされています。

試乗評価のまとめ

大きな居住空間と広大な荷室を持つ、使い勝手の良いLクラスステーションワゴン。日本で使うならこのくらいのサイズが限界でしょう。運転の苦手な人には、一回り小さい3シリーズ・ツーリングがオススメです。

ボディが大きく重いといっても、そのボディを軽快に走らせるだけの十分なトルク感があるため、走りに心配はありません。ストロークのたっぷりした上質なサスと、BMWらしい素直で気持ちの良いハンドリングを備え、運転が好きな人にも十分な満足感を与えることができます。

「仕事やプライベートで沢山の荷物を積む機会がある」、「背の高いミニバンやSUVは苦手」、「車はカッコよくなければ意味がない」、「上質な欧州ラグジュアリーカーが好き」といった嗜好を持つ人にピッタリな一台となります。

価格

価格 | 8,130,000円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)