昔の自動車用ナンバープレートは、購入したときに自動的に割り振られる「数字」をそのまま付けるしかありませんでした。ただし、そのナンバーが嫌な場合は、字光式ナンバーに交換することで、再度、別のナンバーを強制的に割り振ってもらうというという裏技はありました。といっても、自動的に割り振られるという事に変わりはありません。自分で好きな番号を選ぶという事はできなかったのです。
ところが、1999年になると「希望ナンバー(番号)制度」という制度が施行され、自分の好きな番号を自由に選ぶことができるようになります。ただし、人気の高い番号(「7777など」)については自分で選ぶことはできず、抽選によって希望者の中から選ぶ方法が取られます。
参考:希望番号申し込みサービス
希望ナンバープレートには2種類のタイプがある
希望ナンバープレートのうち、自由に選ぶことのできるナンバープレートを「一般希望番号」と呼び、抽選によって割り振られる人気の高いナンバープレートを「抽選希望番号」と読んで区別しています。
「一般希望番号」は自分で選んだ希望ナンバーをすぐに発行してもらうことができますが(空きが無い場合もありますが)、「抽選希望番号」の場合は、その番号を希望する人の間で抽選が行われ、当選者に希望番号が割り振られるという仕組みです。
また、希望ナンバープレートは、一枚一枚オーダーメイドによって製作されるため、その分の手数料が余計にかかります。手数料については、それぞれの地域によって異なりますので、「管轄予約センター」に直接お問い合わせください。
参考:予約センター一覧
希望ナンバーで選ぶことができるのは、4桁の大きな数字のみ
希望ナンバーで選ぶ事のできる数字は、ナンバープレートの一番大きな4桁の数字だけです。また、レンタカーや駐留軍車輌は対象外です。つまり、普通の自家用車であれば、軽自動車、普通車の区別なく申請することができるというわけです。
この希望ナンバープレート、申請する人は意外に少ないです。実際、秋ろーも一度も申請したことがありません。面倒くさいというのもありますし、「どんなナンバーが来るのかな?」といった楽しみもあるからです。
しかし、「偶然割り振られたナンバーがどうしても気に入らない」という事もあるでしょう。こういう場合でも、特別な事情が無い限り自由にナンバープレートを変えることはできません。
割り振られた番号が気に入らない場合は
希望ナンバーの申請を行うことができるタイミングは、「新規検査(新車)」の時と、「管轄変更をともなう名義変更もしくは住所変更」の時です。つまり今までと同じ場所に住みながら、同じ愛車に乗り続けている場合は「希望ナンバー」を取り付けることができません。
ただし、冒頭でも述べた裏技、「字光式ナンバープレートへの付替え」であれば、新たにナンバープレートを選ぶことができます。この場合は、手数料や字光式ナンバープレートの実費、および工賃が別に発生します。
そのほかには、「ナンバープレートの破損や汚れによる再発行」という手段もありますが、こればかりは自分でどうする事もできません。万が一、意図的に破損させた場合は法律違反となりますので、注意が必要です。