高速道路を走っていると、ものすごい速度で走り抜けていく商用車のバンやワンボックスカーを見かけます。
おそらくこういったドライバーたちは、前の仕事から次の仕事へと細かく決められたスケジュールに従って、分単位で忙しく働いているのでしょう。
前の仕事がちょっとでも長引けば、次の仕事の時間に間に合いません。そんな事もあって、あんなに急いで走るドライバーが多いのです。
商用車の運転が乱暴な理由
また、会社から与えられた車を運転しているため、自分の車への愛着もほとんどありません。ちょっとぶつけるくらいなら、「どうってこと無いよ」と思っている人も多いです。結果的に、車の扱いが雑になりがちで、交通事故や自損事故を起こす確立も高まるのです。
こんな商用車が後ろから猛烈な勢いで接近してきたら、張り合おうなどと余計な事は考えず、素直に道を譲った方が無難です。
特に、客先でトラブルにあったり怒られた後のドライバーは、イライラして気が立ってきる可能性が高いです。こんな時に不用意に幅寄せでもしようものなら、どんな目に遭うかわかりません。「君子危うきに近寄らず」の精神で近づかないのが一番です。
トラックやバスの近くも危険
高速道路を仕事で利用する車としては、その他にトラックやバスがあります。トラックは運転に慣れたベテランドライバーが多く、一定速度で安全運転をしている人がほとんどです。
ただし、いつも通い慣れた道を毎日のように走っているため、刺激が少なく疲労もたまりがちです。また、トラックは他の車に比べて直進性が高く、真っ直ぐ走るだけなら、ハンドル操作もそれほど必要ありません。
こんな事が積み重なると、いくらベテランのドライバーであっても、時には眠たくなる事もあります。また、以前よく話題になっていた、長距離バスドライバーの無理な勤務体制による、居眠り運転も気になります。
こんな事もあって、安全を考えるならトラックやバスの近くにはあまり近づかない方が無難です。さらに、万が一のトラブルとなれば、大きな質量を持つトラックに対して、小さく華奢な作りの普通車では抗うすべはありません。いとも簡単にペチャンコにされてしまうでしょう。
ダンプの中には、運転に不慣れなドライバーもいる
一般道に降りてくると、トラックやバスの他に、大きな開放型の荷台を持つダンプが現れます。ダンプには、普通免許から中型免許、大型免許に対応した様々な大きさのダンプがあります。この中で、普通免許や中型免許で運転することのできるトラックには、あまり大きなダンプに慣れていないギコチない運転をする人がいます。
また、ダンプは車体が大きいため、自分の周りが良く見えない(死角が多い)という欠点があります。そのため、こういった不慣れなドライバーが運転している場合はさらに危険度が高まるのです。
また、ダンプはタイヤのブロックが大きいため、その間に石を挟みやすく、これが走行中に飛び出して後続車両のフロントガラスを割ることがあります。こんなトラブルや危険を避けるには、なるべくダンプの近くを走らない事です。特にダンプの後ろを走る場合は、ダンプの荷台から何かが落ちてきてもすぐに停車できるように、十分な余裕を開けておく必要があります。