ガーッと勢いよく走ってきて、前車に追いついたところで急激にブレーキを踏む人がいます。俗に言う「カックンブレーキ」というやつですね。
「カックンブレーキ」は、運転が上手いと自惚れている人に多い
なぜかこういったギクシャクとしたブレーキングをする人には、自分で運転が上手いと思い込んでいる「自惚れ屋」が多いようです。信号機や前車との距離をあらかじめ計算して、早め早めにブレーキングするようなゆったりとした運転を「ダサい」とか、「かっこ悪い」と感じているのかもしれませんね。
こういった人たちはアクセル操作も乱暴で、ギャッと加速するものですから、余計にギクシャクとした運転になります。
もちろん、急に何かが飛び出してきて、フルブレーキングを必要とする場面であれば、ブレーキを奥いっぱいまで踏み込んだ力強いブレーキングが必要です。
ただし、これを普通のドライブの間ものべつ幕なしに繰り返していたのでは、同乗者はたまったものではありません。周りの自動車からも動きが予想しづらく、大変危険な状態を生み出すことになります。
自分はめちゃくちゃカッコイイつもりでやっているのでしょうが、そんな事を感じているのはあなた一人だけです。
加えて、車に無用な負荷が掛かり続けるため、故障や消耗パーツの交換頻度も大きく増える事になります。つまり、悲しい事に、自分がカッコイイと思っている以外は何もメリットが無いんですね。
正しいブレーキングの仕方とは
スムーズで安全なブレーキングとは、前方に赤信号や停止車両を発見した時、そこまでの距離を計算して、ジワジワと余裕を持って踏み込んでいくブレーキングです。教習所では「ポンピングブレーキ」という予告ブレーキを教わったはずですが、特にこれをやる必要はありません。
余裕を持ってジワッとブレーキングを始めれば、十分に早いタイミングで後ろの車両にブレーキングを知らせることができます。ただし、車体の大きなワンボックスやトラックを運転している時は、後ろの車から前の状況が見えにくくなっています。余裕があれば予告ブレーキをしてあげてください。
サンデードライバーや高齢者にも注意!
こういった急激な加速や減速を繰り返す人には、運転が上手いと思い込んでいる「自惚れ屋」の他に、あまり運転に慣れていない「サンデードライバー」や判断力の衰えた「高齢者」も多いです。
こういう人たちは、一定速度で走るといった事が苦手なため、ギクシャクとした運転を繰り返すことになります。
このような車の後ろに付いて、一定の車間距離を開けながら走ると、自分もギクシャクとした運転をする事になります。こういった場合は少し広めに車間距離を開け、前車のギクシャクとした運転をその車間距離で吸収するように走るとスムーズに走る事ができます。