現代はナビゲーションシステム全盛といってもいいくらい各社から様々なナビが発売されています。最近のカーナビには経路検索だけではなく、渋滞情報や道路上の施設を簡単に探す機能など、便利な機能がもりだくさんです。
そんなナビにおされて紙の地図を使う人は減少傾向ですが、それでも紙の地図には遠く離れた場所の位置関係を一瞬で把握したいという時や、名前は分からないけど○○県の真ん中あたりにおいしいレストランがあったよなあといった使い方、気軽にメモやイラストを書き込めるといった紙ならではの便利な使い方があります。
今回はそんな紙の地図とナビを併用した、便利な使い方について解説したいと思います。合わせてオススメの道路地図についてもご紹介します。
オススメの道路地図
カーナビは一瞬で的確な情報を伝える必要があるため、画面に表示される情報がある程度簡素化されたシンプルな構成となっています。そのため紙の道路地図には、その内容を補完するという意味で、ある程度の詳しい情報が記載されている「10万分の1」程度の縮尺サイズが必要です。
それ以上縮尺が小さくなると地図の範囲が狭くなりすぎ、周りの土地勘のある人でないと使いづらくなってしまいます。
具体的には昭文社の「MAXマップル」という地図がオススメです。同社の「スーパーマップル」よりコンパクトに作られているので、ドライバーが車の中に常備しておくにはぴったりなサイズです。
この「MAXマップル」には道路地図の他に、すれ違い困難道、荒れた路面などの現地に行かないと分からない道路状況や、道の駅や、観光名所など役立つ情報が満載です。
なんとなくパラパラめくる
紙の地図を使った便利な使い方として一番におすすめしたいのが、旅行プランを練る場合に特にこれといった目的もなくパラパラと地図をめくりながら、徐々に行きたい場所を決めていく方法です。
こういった「なんとなく」使う方法は、ナビゲーションシステムが一番苦手とする分野です。また、これは機能性だけではなく、地図を見る時の一番たのしい方法でもありますね。
その他に、具体的な旅のプランはないけど、地図をパラパラめくりながら紙上旅行を楽しむといった場合にも、紙の道路地図の方が断然有利です。
立ち寄りポイントの調査
ルートを見ながら気になった名所や観光地をスピーディにピックアップしていくには、ナビゲーションやスマートフォンより道路地図の方が便利です。特に「MAXマップル」には観光情報もバッチリ網羅されていますので、そういった使い方にはぴったりな地図です。
周りの詳細情報
このページのはじめにも触れたように、ナビゲーション画面には単純化されたシンプルな情報しか表示されていません。そのため、何かあった時にその地点の周りの状況を知りたいといった場合には、紙の道路地図の詳細情報の方が便利です。
ただ、ガソリンを補給したいとか、コンビニを探したいといった具体的な目的がある場合は、検索性に優れたナビゲーションの方が便利です。
ナビゲーションが壊れた時
何らかの理由でナビゲーションシステムが使えなくなった場合は、否応なく紙の道路地図に頼るしかありません。「俺はナビゲーションだけで十分だよ」と思っている人もこういった時のために、車内に道路地図を常備しておいた方がいでしょう。
携帯もナビゲーションも使えない山の中で道に迷ってしまったら、紙の道路地図があなたの命を助けることになるかもしれません。
ルート検索はカーナビの得意分野
紙の道路地図と並んで、10年以上前には「紙の道路時刻表」というもがありました。これは、出発地点から目的地までの所要時間を、一般道と高速道路を含めて計算するための情報が記載された冊子でした。
しかし、この「ある地点からある地点までの距離や所要時間を計算する」という機能は、ナビゲーションやコンピューターの最も得意とする分野でです。そのため、ナビゲーションやコンピューターの台頭と共に徐々に利用者が減り、ついには廃刊になってしまいました。
つまり、出発地点と目的地が決まっていて、その区間の最短距離や最短時間で行けるルートを素早く検索したいといった時には、紙の地図よりもナビゲーションシステムや、スマートフォンの方が断然有利という事です。
まとめ
このように、デジタルメディアと紙のメディアでは、それぞれ得意な分野や機能が異なります。
「俺はスマートフォンなんか使わん!」とか、「紙の道路地図とか古臭い!」といった変な先入観を持たずに、両方の長所を生かして便利に使う方が、あなたの自動車ライフは断然便利で楽しくなります。
ただ、紙の道路地図は放っておくとどんどん情報が古くなります。最低でも、4年に1度は新しい道路地図を購入したいところです。その点、ナビゲーションやスマートフォンは、簡単な操作だけでバージョンアップができますので、情報の新鮮さという点では有利です。