高速道路では、普段より高速で長距離を走る必要があり、ドライバーや自動車に大きな負担がかかります。そこで今回は、主にメカニカルな点について、高速走行前に点検しておいた方がいいポイントの説明をしたいと思います。
メカニカルな点以外については、「【運転のコツ】高速道路 | 走行前及び走行中のチェックポイント」のページにまとめてありますので、合わせてご覧下さい。
一番大事なのはタイヤの空気圧チェック
高速道路に乗る前に一番大事な点検は、タイヤの空気圧のチェックです。今の車は高性能なので、市街地の道路と高速道路でタイヤの空気圧を変える必要がありません。
ただ、高速道路では普段の道より速度が2倍になるため、タイヤに掛かる負荷もそれだけ大きくなります。万が一、タイヤに何かトラブルがあれば、タイヤがバースト(パンク)して大きな事故に繋がる可能性も高くなります。
念のため高速道路に乗る前にはタイヤの空気圧点検をやっておいてください。
具体的にはタイヤの空気圧や溝の深さ、表面の傷や亀裂、製造年のチェックなどが必要です。
タイヤの空気圧は、ホームセンターで売られている1000円くらいの圧力ゲージがあれば、簡単に自分で計測する事ができます。この際、自分で一つ購入しておきましょう。タイヤの空気圧が足りないようであれば、ガソリンスタンドで給油の際に頼めば無料で補充してくれます。一部、セルフ式のガソリンスタンドでは、自分で空気を充填するようになっていますが、そんなに難しい作業ではありません。スタッフに聞けば喜んで教えてくれるはずです。
タイヤの溝については、4mm以下になると非常に危険です。この場合、雨の日に急ブレーキを踏んでも、簡単には止まれなくなります。
タイヤの表面の傷や亀裂については、目視で確認する必要があります。タイヤの小さなひび割れはどんなタイヤでも、けっこう早めに起こる現象ですので、それほど気にする必要はりませんが、タイヤのトレッド面に現れた大きな亀裂は、すぐにバーストに繋がる危険な亀裂です。大至急タイヤを交換してください。
また、釘や針金などが刺さっている場合は、スローパンクといって数日掛けてゆっくり空気が抜ける現象が起きます。この時は、ハンドルの取られ方が徐々に変化していきますので、毎日運転していれば誰でも分かります。ハンドリングに異常を感じたら、ディラーかガソリンスタンドで検査してもらいましょう。
製造年については、どんなタイヤでも10年以上経っていたら交換するようにしてください。
窓ガラスもきれいに
車の窓ガラスが汚れていると、視界が得ににくくなり目が疲れてしまいます。また、とっさの際には視覚情報が不足して危険です。
窓ガラスは内と外からきれいに拭いておきましょう。一見きれいに見えても、窓ガラスの表面の汚れが光の角度で真っ白に光り、ほとんど前が見えなくなる事もあります。きれいにした後も、いつでも窓ガラスが拭けるように、車内に窓ガラス用のきれいなウェスを常備しておきましょう。ウェスがあれば、汚れだけではなく、結露などで窓ガラスが真っ白になった時でも、さっと一拭きできれいにする事ができます。
その他の点検項目
その他の点検箇所としては、エンジンオイル、冷却水、ブレーキフルード、ウォーシャー液やバッテリー液などの量も、ボンネットを開けてチェックしておいてください。
うっかり忘れてしまいやすいのがガソリンの量です。高速道路ではサービスエリアにガソリンスタンドが必ずあるとは限りません。余裕をもってガソリン補給ができるように、高速道路に上がる前に満タンにしておくのが望ましいです。
また、高速道路では普段の2倍の速度で走りますので、ガソリンの消費速度も普段より速くなります(距離あたりの燃費は良くなります)。こまめにガソリンメーターをチェックして、高速道路上で立ち往生するような事のないように注意してください。