早めのウィンカーで意思表示
交差点で右折する際は、早めのウィンカーで後続車に合図するようにしましょう。
道路交通法では、30m手前でウィンカーを出すように決められていますが、安全のためにはブレーキを踏む前に出すのが望ましいです。
ブレーキの前にウィンカーを出していれば、後続車が追突してくる危険も少なくなります。
実際にブレーキングする際も、ブレーキの遊びの領域(ブレーキを踏んでも制動力が立ち上がらない踏み始めの部分)を有効に使い、車が減速する少し前からブレーキランプを点灯するようにすると、さらに安全性が高まります。
右折待ちはセンターラインに寄せて
右折する際に対向車が来ていれば、センターラインに自動車を寄せて対向車が通り過ぎるまで待ちます。
この時よくある間違いが、ハンドルを右折方向に切り込んだまま、車体を斜めにして待つやり方です。
これでは、自動車の後部が実際の車幅以上に外に広がり、後続車の邪魔になってしまいます。また後続車がすり抜き様に、接触や追突してしまう危険性も高まります。
また、このまま後続車に追突されると、ハンドルを右に切り込んでいるため、対向車線に飛び出してしまう可能性が高いです。
ではどういう待ち方が、安全な右折の際の安全な待ち方なのでしょうか。
まずそれには、車体はセンターラインぎりぎりに寄せ、車線と並行に直進状態を保ちます。これで、後続車からの見た目は最小の面積となり、邪魔になることも少なくなります。
次にハンドルもまっすぐ直進状態にします。これで万が一後続車が追突してきても、車が対向車線にはみ出す危険は無くなります。
複数車線での安全確認
走行車線や追い越し車線、右折車線がある場合、さらに右折は難しくなります。
大きな対向車が追い越し車線を走って来た場合、その後ろの走行車線を走っている小さな車やバイクが、死角に入って確認しづらくなるからです。
そういう場合は徐行でじわじわと進み、走行車線を目視してから右折するようにしましょう。
どうせ見えないからと、一か八かで回る様な危険な運転はしないでください。
また、これは複数車線だけではありませんが、右折待ちの際、対向車が左折するのに合わせて右折するのも非常に危険です。
対向車が曲がりきった後、対向車の後ろの死角から小さなスクーターが飛び出して来る、というのは良くあるパターンです。
このスクーターがスピードに乗っている場合は、どうやっても避けることはできません。たとえ後続車にクラクションで急かされても、ここは待ちの一手しかありません。
右折先の横断歩道の安全確認
右折の際も左折の時と同じく、右折先の横断歩道の確認を忘れがちです。
横断歩道に人や自転車がいる場合は、決して右折を開始してはいけません。横断歩道の手前で停車すれば、対向車の進行の妨げになり危険だからです。