SUVとは
本格的なラダーフレームを装備した、悪路走破性の高い車をクロスカントリーとか、SUVと呼びます。
その中でも、クロスカントリーとはレンジローバーのような本格的な4WD車のことです。
SUVはスポーツ・ユーティリティ・ヴィークルの略で、文字通りレジャーやスポーツを楽しむための車のことです。
この場合のスポーツとは、キャンプや釣り、サイクリングといった余暇を楽しむ趣味という意味です。
またSUVは必ずしも、4WDである必要はありません。
本格的なラダーフレームを持つゆえに、ボディは頑丈で高い悪路走破性も備えています。
その反面、車重が重く乗り心地や振動対策が難しく、また燃費も極端に悪いという欠点を持っています。
クロスカントリー車の代表的存在である「ランドローバー」は、イギリスの軍用車がベースになっており、その走破性の高さからイギリスのお金持ちの間で大人気となっていました。
しかし、ランドローバーでは乗り心地が悪すぎるという声が聞かれるようになり、乗り心地を改善したモデルとして「レンジローバー」が開発されました。
このレンジローバーはアメリカに輸出されると大人気となりました。
税金が安いピックアップトラック
アメリカではこのSUVベースのピックアップトラックが優遇されており、極端に安い税金で乗る事ができます。
またガソリンも安く、道も広い事もあって、このような大型の車が大人気となっています。
開拓精神を表す象徴として憧れの存在でもあります。
日本の道路事情に最適なクロスオーバーSUV
しかし、SUVは基本的にアメリカの広い国土で使うためのサイズなので、日本では大きすぎて使いにくいです。
そこで最近では、本格的ラダーフレームを使わない乗用車ベースのクロスオーバーSUVが発売され、人気となっています。
トヨタのRAV4、ホンダのCR-V、日産のエクストレイル等がこのクロスオーバーSUVの代表格です。
これらのクロスオーバーSUVは、ボディが軽くエンジンも小さいので燃費が良く、乗用車ベースなので乗り心地が良いといった長所があります。
しかし車高が高い為、普通車に比べればロールが大きいという短所を持っています。しかしこのロール感もフルサイズSUVに比べれば乗用車的で穏やかなものです。
僕は妙にふわふわした感じが苦手で、短距離ならあまり気になりませんが、長距離だとちょっと疲れてしまいます。
SUVの本場、アメリカでも最近はこういったクロスオーバーSUVが人気になっており、アメリカ市場をターゲットにして、メルセデスベンツやレクサスも高級クロスオーバーSUVを投入しています。
人気が細分化するクロスオーバーSUV
このクロスオーバーSUVというカテゴリーは人気が定着し、最近ではコンパクトカークラスの「マツダCX-3」や「ホンダヴェゼル」など様々なクラスのクロスオーバーSUVが発売され、人気が細分化しつつあります。
日本の道路事情を考えると、このようなコンパクトなサイズのSUVの方が小さくて乗りやすいし、なによりフルサイズSUVのような鈍重な感じがなく、スマートでおしゃれです。
スバルアウトバックの様なちょっとだけ車高の高いタイプなら、かえって乗用車より乗り込みやすくて、アイポイントも高いので見張らしが良く、初心者やお年寄りにもおすすめできます。