「アウディ・A3 スポーツバック」は、ドイツのプレミアムメーカー「アウディ」が製造販売する、中小型の5ドアハッチバックです。
「A3」はプレミアムカーの中では割と手頃な方ですが、そうはいっても普通の大衆車と比べれば多少割高になってます。予算が限られている場合は、低金利ローンや値引き、下取り価格の上乗せなんかを駆使して、なんとか安く抑えたいというのが本音でしょう。
そんな価格を変動させる要素の中でも、自分の裁量で比較的自由に組み替えやすいのが「アクセサリー」や「オプション」の類です。とはいえ、カタログを眺めているとどれもこれも魅力的な商品ばかりなんで、気に入ったアクセサリーをどんどん追加していくとすぐに数十万なんてことになっちゃうんですよねえ。とくにプレミアムカーの場合は、車両本体だけじゃなくてアクセサリーも割高なんで、ここはなんとか自分に必要なアクセサリーだけにしぼりこんで最小限の出費に抑え込みたいところです。
ということで今回は、そんな「アウディ・A3 スポーツバック」の純正アクセサリーやオプションの中から、僕が個人的におすすめしたいモノをピックアップして紹介していきます。構成としては、まず始めにメーカーオプションを3つ紹介して、その後、ディーラーのアクセサリーやオプションを3つ紹介する感じです。タイトルは「BEST6」となってますが、並び順に大した意味はありません。
先進安全技術ぜんぶ盛りの「アシスタンスパッケージ」
何かを選択する場合、ただぼーっとフィーリングだけで決めると大体失敗します。ということで、僕が車のオプションやアクセサリーを選択するときに最優先してるのは、何をおいても「安全性能」です。
アウディA3の初期型には、標準装備として「衝突被害軽減自動ブレーキ(アウディプレゼンスフロント)」が付いていませんでしたが、現行型には標準で付いてます。前車との安全な距離を保って設定された速度で追従する「アダプティブクルーズコントロール」も標準です。
「アシスタンスパッケージ」と「コンビニエンスパッケージ」は同時じゃないと付かない
ただし、その他の先進安全技術、「サイドアシスト」や「アクティブレーンアシスト」、「トラフィック・ジャムアシスト」、「リアクロストラフィックアシスト」、「ハイビームアシスト」、「プレゼンスベーシック」なんかは、「アシスタンスパッケージ」というセットオプションを注文しないと付きません。
しかもこの「アシスタンスパッケージ(130,000円)」は、「コンビニエンスパッケージ(280,000円)」と同時じゃないと注文できないので、結果的に410,000円も支払うはめになります。「だったら始めからセットにしといてよ!」なんて腹立たしい気持ちにもなりますが、まあ、安全に関わることなんで仕方ありません。
「コンビニエンスパッケージ」の内容
同時装着必須となる「コンビニエンスパッケージ」には、「デラックスオートマチックエアコンディショナー」や「アドバンストキー」、「アウディパーキングシステム」、「リアビューカメラ」などが含まれます。
「アドバンストキー」は鍵をポケットやカバンに入れておくだけで、エンジンの始動や停止ができたり、手で触れるだけでドアの施錠および解錠ができる便利グッズなんで、邪魔になるもんじゃないけど、何十万も払って付けようとは思わないです。「デラックスオートマチックエアコンディショナー」はマニュアル式で十分だし、「アウディパーキングシステム」も余計なお世話、ただ「リアビューカメラ」は安全性を高める装備なんでこれだけは欲しいです。
アウディの先進性をたっぷりと味わうなら「バーチャルコックピット」は必須!
後は、アウディA3の先進性を際立たせるために、フルデジタル液晶メーター「バーチャルコックピット」と「MMIナビゲーションシステム」をセットで付けたいところです。
ただし、「MMIナビゲーションシステム」は「ナビゲーションパッケージ」必須なんで、セットだと350,000円も掛かります。これに対して「バーチャルコックピット」は単品でも装着できるんで、アウディのオプションとしてはお手頃な40,000円です。
「バーチャルコックピット」だけだとちょっと寂しい
そうなると「バーチャルコックピットだけでも付けとくか」なんて気持ちになりそうですが、ここで注意したいのが「ナビゲーションが使えない」って点です。「バーチャルコックピット」のカッコよさは、フルデジタル液晶の中にナビゲーションマップが表示されるというのも大きいんで、メーターを見る度に「あー俺のA3にはナビが付いて無いんだ」と悲しい気持ちになるかもしれません。
ということで「節約路線」なら、「バーチャルコックピット」は無し。予算に余裕があるなら「バーチャルコックピット」&「ナビゲーションパッケージ」のセット装着をおすすめします。
スタイリングをギュッと引き締める「プライバシーガラス」
「プライバシーガラス」は、ドアガラスやリアサイドウィンドウ、リアウィンドウに色付きガラスを装備するオプションです。
機能としては、その名の通り車内のプライバシーを高める効果があります。特にリア側の色は濃いんで、リアシートに何か置いていても外からは見えにくいです。もちろん、駐車場に車を止めるときはなるべく車内に物を放置しない方が良いんですが、ちょっとだけ車から離れるなんてときは便利だと思います。
その他には、車の見た目をギュッと引き締めるなんて効果もデカイです。ユーザーがオプションで注文する動機としても、これが一番なんじゃないでしょうか。
車外からの太陽光や熱の侵入を遮る
ただし、僕がここでこのオプションをオススメするのはそういうのじゃなくて、車外からの太陽光や熱を遮る効果があるってことです。特に夏の暑い日は、エアコンの効きがかなり違います。
元々プレミアムカーはガラスやルーフの遮熱性が高いんで、これにプライバシーガラスを加えると相当涼しくなります。外から車内に侵入する熱や太陽光が強すぎる場合、カーショップなんかで売っているサンシェードを後付で装着したくなりますが、あれを付けたまま夜走るとけっこう危ないんですよねえ。ということで、安全性の面から見ても「プライバシーガラス」の装着がオススメです。
ディーラーオプションおよびアクセサリーBEST3
ここまで、メーカーオプションを中心に紹介してきましたが、ここからは趣向を変えて、ディーラーでオーダーして装備するディーラーオプションやアクセサリーの紹介です。
洗車をする機会が多い人は「ライセンスプレートホルダー」の装着を
日本車で定番となっている「ドアバイザー」や「ライセンスプレートホルダー」は、正直、かっこ悪いんで無理に付けなくてもいいと思います。ただし、「ライセンスプレートホルダー」はナンバープレートの周囲をフレームでガードしているんで、手洗い洗車をする機会が多い人は、プレートの縁で手を切らないためにも装備しておいた方が良いでしょう。
「フロアマット」は、値段よりも質を重視
「フロアマット」も車を買う時に揃える定番の商品ですが、カーショップに行けば類似品が格安で購入できます。
といっても、プレミアムカーにサイズの合って無い格安品の「フロアマット」が敷いてあると、ちょっとがっかりしちゃうのも事実です。純正品ならカッコいいアウディのロゴも入りますしねえ。倹約家を自認する僕ですが、ここは奮発して純正品をオススメします。「節約」っていう当初のコンセプトからは若干ずれているように感じますが、必要な部分に絞って奮発するっていうメリハリも物を買う時には大事です。
アウトドア好きには「ラゲッジラバーマット」
アウトドア系の趣味がある人は、ラゲッジに汚れ物を積む機会も多いと思います。そんな時に便利なのが「ラゲッジラバーマット」です。
僕が昔、レガシィ・ツーリングワゴンに乗っていた時も、ラバー製のラゲッジマットを使っていました。泥水でグチョグチョになった衣服を突っ込んでも、全く車内を汚すことはなかったです。
カーショップの格安品でも防水効果は変わりませんが、純正品の場合はラゲッジと同じ形なんで、隙間から水や汚れが侵入する心配がありません。「格安品を購入して同じサイズにカットすればいいでしょ」なんて思うかもしれませんが、それだとラゲッジマットの縁に設けてある「防水壁」が無くなって、汚れや水が床に直接流れ込んでしまいます。
ということでトータルで考えれば、やっぱりラゲッジマットも純正品が一番てことになります。
「エアロ」や「アルミホイール」のお値段はちょっと高め
アクセサリーと言えば、エアロパーツやアルミホイールを一番に思い浮かべる人も多いでしょう。
ただし、アウディA3は素のままでも十分カッコいいですし、純正のアルミホイールもシンプルでいい感じです。こういったパーツは値段もかなり高いんで、支払額をなるべく抑えたい場合は、まず最初に取りやめるかどうか考えたほうがいいでしょうねえ。
僕がもしアウディA3を購入するとしても、よっぽど予算に余裕がない限り、これらのアクセサリーを一番に注文することは無いと思います。
もちろん、「お金ならいくらでもあるよ」とか、「車はカッコよさが一番」なんて人は、支払額なんて気にせずに自分にピッタリな一台を自由にオーダーしてください。