新型 メルセデスベンツ Gクラス G350d(2代目・W463)【評価レビュー】軍用車両にも使われる高い悪路走破性を持った、本格的クロスカントリーSUVの王者 [LDA-463348]

メルセデスベンツGクラスG350dのフロント

今回の【評価レビュー】は「新型 メルセデスベンツ Gクラス G350d(2代目・W463)」を試乗レポート。
1990年にフルモデルチェンジした、本格派のフルサイズSUVです。日本市場では1991年より販売されています。

当初、ゲレンデヴァーゲンと呼ばれていたこの車は、軍用車両として開発されたため、並外れた高い悪路走破性と堅牢なボディが特徴です。

市販するための快適装備が施され、「Gクラス」と呼ばれるようになってからもその性格は変わらず、2代目にモデルチェンジした現在では、本格派フルサイズSUVの王者として君臨しています。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「【評価レビュー】のまとめ」をどうぞ。

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外観

全長4574mmX全幅1860mmX全高1970mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2850mmとなります。

フロント

鋼板を溶接だけで組み合わせたような無骨なフロントノーズに、がっしりとした大型グリルと丸目ヘッドライトが組み合わされ、威風堂々とした重厚感あふれるフロントフェイス。

サイド

四角い巨大なキャビン(居住スペース)に低めのノーズ、鉄板から叩き出したようなフェンダーが組み合わされ、Gクラスの高い走破性を予感させる力強いサイドビューです。

リア

メルセデスベンツGクラスG350dのリア

無骨なリアエンドに巨大なスペアタイヤが装備され、頼れる山男のような佇まい。それでいて、級ホテルに乗り付けても意外と様になるのがGクラスの魅力です。

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内装

上質な樹脂を使ったモダンなしつらえに、輝度の高いメッキパーツが組み合わされた、高級サルーンのような室内空間。

見切りの良い四角いボディと、アップライトなポジションが相まって、意外と運転はしやすいです。

シート

前席は、がっしりとしたフレームにしなやかな表皮、コシのある分厚いクッションが組み合わされ、疲れにくい快適なシートに仕上がっています。

後席は、座面の角度、シートバックの高さ共に適正です。足元、頭上空間ともに十分なスペースがあり、大人二人がゆとりを持って座ることができます。

荷室

フルサイズのサードシートが装備出来そうなくらいの広々とした荷室です。これなら、家族4人分のキャンプ道具からバーベキュー道具まですっぽりと飲み込んでくれます。

静粛性

高級サルーンに比べれば劣るものの、通常のガソリン車と比較しても遜色無い静粛性能を持ちます。

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エンジンとミッション

2986ccのV型6気筒DOHCディーゼル・ターボエンジンに、7速ATが組み合わされます。
エンジンは、245ps/3600rpmの最高出力と、61.2kgf・m/1600-2400rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量2550kg。JC08モード燃費は、10.3km/lとなります。

エンジン

3.0Lディーゼルエンジンで4輪を駆動。1500回転という低速域から最大トルクを発生するため、この超重量級ボディをけっこうキビキビと走らせます。力強く扱いやすいエンジン特性です。

トランスミッション

トルコン式4速ATを装備。エンジン回転を低めに保ちながらスムーズに変速、分厚い低速トルクを活かした力強い走りをフォローします。

乗り心地とハンドリング

前後ともにリジッドアクスル式サスペンションが装備されます。

乗り心地

重厚感を伴ったしなやかな乗り心地。タイヤのブロックパターンが路面の段差を広いやすいものの、不快なレベルではありません。

本格的ラダーフレームにリジッドサスという典型的なクロスカントリーSUVですが、こういった車に特有のユサユサとした揺れは最小限に抑えられています。オンロードでも安定した走行が可能です。

日本の高速道路で常用される100km程度の速度域であれば、直進安定性も高いです。

ハンドリング

やや反応の鈍いダルなセッティングながら、操舵に対する旋回フィールの出方は自然でスムーズ。大きなSUVの割には姿勢の乱れも少なく、コーナーの連続するワインディングに持ち込んでもそれなりに走ります。

【評価レビュー】のまとめ

堅牢なラダーフレームに、リジッドアスクル式サスを組み合わせた本格的クロスカントリーSUV。もともと軍用車両として開発されたため、その悪路走破性とタフネスさは折り紙付きです。

初代Gクラスから受け継ぐ無骨で荒々しい外観とは裏腹に、内容は何度もアップデートを重ねており、意外と乗り心地は快適でスムーズ、かつパワフルで上質な走りが可能です。

快適な乗り心地を持つといっても、本来のGクラスはオフロードに持ち出してこそ真価を発揮する車です。ただし、1,000万円もするこの車をガンガン荒れ地に持ち込んで使い倒すお金持ちはそうそういないでしょう。

そういうポイントを考え合わせると、「他のSUVには無い無骨な外観とそこはかとない上質感を感じさせながら、タウンウースでスマートに乗りこなしたい」という人にピッタリな車となります。

価格

価格 | 10,800,000円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)